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Order.12 Beginning of Next Phase.

「――で、一体何なのよ、突然呼びつけられたりなんかして」

「知らん。俺に聞くな」

 翌日の昼下がり。片側二車線の国道を突き進む真紅のWRXの後部座席に座る琴音の不満げな声を受け流しつつ、コクピット・シートに身を埋めた戒斗は真紅の機体をはしらせていた。

「……それにしても、電話で話せない要件なんて一体……?」

 隣の助手席に座る遥の疑問そうな言葉に「さあな。少なくとも厄介事なことだけは確かだ」と戒斗は何処か憂鬱そうな面持ちで答える。

 彼がこうして急遽、車を走らせている理由は三十分ほど前に遡る。数日前の案件に関する事後報告を兼ね、自宅兼事務所に遥を招いていた時のことだ。唐突に彼のスマートフォンへと入った一本の電話――瑠梨からの着信が、事の発端であった。

『――最優先で伝えなきゃならないことがある』

 そう言った彼女に訳を問いただしてみれば、電話口ではとても言えないこととだけ言って、会合場所に香華の屋敷を指定すると一方的に電話を切ってしまったのだ。瑠梨の奇妙な行動を不審に思いつつも、その理由を戒斗は心の何処かで察していた。

 ――”方舟”。

 世界を股に掛けて暗躍する、目的不明・正体不明の秘密結社にして、戒斗が戦うべき相手。瑠梨とて”方舟”の陰謀に深く関わった人物の一人だ。そんな彼女が『電話では言えないようなこと』という様な内容とあらば、それは即ち……。

 兎に角、真意を問いたださなければならない。アクセルを踏む右足には自然と力が入り、彼の駆るWRXは先を急ぎ、昼下がりの国道を駆け抜けていく。

 目的地たる会合場所。即ち香華――西園寺家の屋敷には十数分程度で到着した。巨大な屋敷と、それに見合う大仰な門と二人の警備兵。最早見慣れた光景を眺めながら、顔馴染みの門番に顔パスで通行許可を得、開いた門の向こうへと車を走らせる。億の単位の値段が付くようなヨーロッパ製スーパーカーが数多く並ぶ地下駐車場の一角へとWRXを停め、戒斗は遥、琴音の二人を連れてエレベータで屋敷へと上がっていく。

 開いたエレベータの向こう。赤絨毯の敷かれた屋敷の廊下を通り、見慣れた扉を開けた先にある応接間へと足を踏み入れた戒斗は、予想通りの人物の姿をその視界内に認めた。

 屋敷の主たる金髪の美少女、西園寺さいおんじ 香華きょうか。そしてその近衛である、メイド服に身を包んだ桃色ショートカットの給仕――その実、見た目に反して戒斗すら凌ぐ腕利きのメイド長、南部なんぶ 麻耶まや。そして戒斗達四人を呼びつけた張本人たる瑠梨の三人の姿が、そこにはあった。

「……お久しゅうございます、戦部様」

「久しぶりだな麻耶さん。ああいい、別に構いやしねぇから、そう畏まらないで」

 メイド服のスカートの裾を摘まみ、淑女の如き一部の隙すら見当たらない完璧な動作にてお辞儀をする麻耶に、戒斗は珍しくフレンドリーながらも困ったような顔で言う。

「悪いわね、急に呼びつけちゃって」

「ああそうだ。一体全体何だってんだ瑠梨。デートのお誘いならせめて一時間前に頼むぜ」

「冗談。アンタとデートなんてこっちから願い下げよ」

 戒斗の冗談を一蹴しつつ、ソファに腰掛けている瑠梨はテーブルに置いたノートパソコンを二、三度操作すると、その画面をこちらへと向けながら、

「単刀直入に言うわ。昨日深夜、『アームズ・セル』CEOのマーシャ・アナスタシアが消息を絶った」

「――ッ」

 淡々とした口調にて瑠梨の口から紡がれた事実に戦慄し、戒斗は思わず言葉を失う。ソレを察してか、瑠梨は彼の反応を待たずして事実のみを羅列していく。

「この情報は『アームズ・セル』から直接私の元へ送られて来たモノよ。信憑性は高いと思って間違いないわ」

「……何故、俺達……いや、瑠梨に情報を」

「さあね。遠回しに事態収束の依頼ってとこかしら。一応実績はあるしね――話を続けるわ。アナスタシアが消息を絶ったのは港の埠頭にある倉庫群の何処か。詳細な場所までは不明。誰と会合していたのかも不明よ」

「例の私兵軍団はどうなんだ」

「動いてるのか動いてないのかは定かじゃない。でもアナスタシアの行方が分からなくなっている以上、私兵がどうなったのかも分からないわ」

「警察は動いたのか」

「いえ、日本国警視庁にはこの情報は今のところリークされていない。どうやら向こうも、穏便に(・・・)コトを済ませたいみたいね。それと――」

「それと、何だ」

 戒斗が聞き返すと、瑠梨は一瞬口ごもりながらも、神妙な面持ちでノートパソコンを操作しつつ答える。

「……不確定情報ではあるけど。アナスタシアの最終確認地点付近でヤツの――浅倉あさくら 悟史さとしの姿が目撃されたという情報もあるわ」

「浅倉が……ッ!?」

「ということはつまり……これ以上言わなくても、分かるでしょう」

 ――”方舟”の介入。

 戒斗にとっての宿敵、浅倉の乱入が意味するところはとどのつまりそういうことだ。奇しくも昨日瑠梨と共に予測した最悪のシナリオが、一夜を待たずして現実となったことになる。

「それともう一つ、マズいコトになったわ」

「ヤツの乱入以上に酷いことなんぞ、そうそうあるもんじゃねぇだろ瑠梨」

「実際マズいのよ――戒斗、アンタはこの間、確かに光川のアーマージャケットを見たのね?」

 瑠梨の言葉に、戒斗はああ、と頷いて肯定する。彼女の言うアーマージャケット……即ち、次世代の歩兵用パワードスーツたる戦闘歩兵アーマージャケットスーツ。嘗て戒斗が潜入した光川重機械工業が秘密裏に開発していたその試作機、『雷光』のことであろう。先日の『インペリアル・アーム』の一件でも奪って使用した、彼にとって多少なりとも馴染みのある先進装備だ。

「本社ビル以外に、『インペリアル・アーム』の倉庫にも奪い取った試作機があったことは?」

「前にも言ったろう、他でもないお前が」

「そうだったわね……」

 瑠梨は言ってから少し間を置き、神妙な面持ちにて口を開き言葉を紡ぎ出していく。

「……その倉庫にあったはずの試作機が、何処にも無いのよ」

「なんだって!?」

「恐らくは押収前にアナスタシアが掠め取ったんでしょうけど……ここから考え出せるのは、もう言わなくても分かるわよね」

 ……”方舟”の手に、アレが渡った。

 あくまでも不確定要素ではあるが、酷く現実味の帯びた予測であった。戒斗は思わず言葉を失う。

「何にせよ、一刻も早く現状を打破する必要があるわ……」

「策でもあるのか」

 戒斗のそんな言葉に、瑠梨は黙ったまま頷き肯定の意を示す。そして、

「――『なんでも屋アールグレイ』を使いましょう。アナスタシアと浅くない関係のアールグレイ・ハウンドならば、彼にとってもこの状況は面白くないはず」

「……チッ、不本意だが、こうなっちまった以上は大先輩に頼るっきゃねえってか。で瑠梨、俺達(・・)の作戦目標は」

「ただ一つ。奴ら”方舟”の手に渡る前に、光川の遺した負の遺産。アーマージャケット試作機『雷光』の全機を奪還、ないしは破壊よ」





 一方その頃、珍しく琴音とは別行動を取っていたリサは戒斗行きつけの銃砲店『ストラーフ・アーモリー』へと単身足を運んでいた。

「で、だレニアス。結局アレは手に入ったのか?」

「一応、電話で注文受けた数日後には手に入っておったわ。ほれ」

 そう言ったレニアスが店の奥から引っ張り出してきた巨大なガンケースをカウンターの上へと置くと、リサは「流石に早いな。良い仕事するぜお前はよ」と言って、そのガンケースのロックへと手を掛ける。

「注文通りのシャイ・タックM200、スコープもセットで入れておいたぞ」

 リサが来日前に電話口にてレニアスに注文し、今彼女の目の前にあるガンケースの中に内包されていた一挺の大柄なボルト・アクション式ライフル。シャイ・タックM200を取り出しながらリサは疑問そうに言う。

「この弾は?」

「ん? ああ、その.408シャイ・タック弾はわらわのサービスじゃ」

「へへへ、悪いな」

「値段が値段じゃからの。これぐらいのサービスはして当然じゃて」

 M200を軽く検分したリサは満足そうにそれを再びガンケースに収め、今一度ケースの蓋を閉じると、懐から取り出したキャッシュカードをレニアスに手渡す。

「……ん?」

 丁度レニアスがそれを受け取った時だった。『ストラーフ・アーモリー』の狭っ苦しい駐車場に車が止まった気配がし、幾つかのドアが開いては閉じる音と、それに伴うやかましい声が彼女の耳に届いた。

「来客か。珍しい」

 物珍しげにその一団を眺めていたリサだったが、

「ようチビ、いるかァ?」

 そんな来客の一人の男が放った、あまりにも無遠慮極まりない言葉を聞いた瞬間に、彼女の表情は悪戯っぽい微笑に変わる。

「誰ぁがチビじゃこのドたわけが! いい加減額で煙草吸わせてやろうか、えぇ!?」

 顔を真っ赤にしてレニアスがそう言うと、妙に気色の悪い雰囲気のその男はリサの傍を素通りし、喰い付くようにカウンターに張り付いては、今にもレニアスに噛みつかんような表情で「ひャハハハハッ、元気そうじゃねェか」とまあ何とも形容し難い、吐き気のするような無粋な笑い声を上げた。

 その男の名はキッド・マーキュリー。この間の多重契約の案件において『なんでも屋アールグレイ』が何故かシカゴより連れてきた、”ワイルドパンチ”の異名を持つ麻薬中毒者……もとい。少なくともそう勘違いさせる程に気の狂った男だった。

「あんまり苛めるの止めてやれって……なぁ先輩?」

 若干引き気味に言ったその女に見覚えは無かったが、彼女の言葉に同調しキッドをカウンターから引き剥がした男は忘れたくても忘れられない奴だった。

 アールグレイ・ハウンド――いや、グレイ・バレットと言った方が良いのだろうか。

「ヘイヘイ、奇遇だなこんな所で。アールグレイにドラッグ・ジャンキーの兄ちゃんよ」

 どちらで彼の……アールグレイの事を見ればいいか分からなくなるものの、表面上は笑顔を取り繕ってリサはそう言う。「アンタと会うなんざ、珍しいこともあるもんだな」とアールグレイ。

「で、そっちのお嬢さんは一体どちらさん?」

 先程キッドの行動にドン引きしていた女の方を見ながらそう言えば、彼女は思い出したように、

「そういやあたしとはやっと初対面だったっけか。まあいいや。あたしはリンディス・ミラフェリア。リンとでも呼んでくれ」

「はいはい。よろしくお嬢さん? その口振りから察するにアールグレイから聞き及んでいるんだろうが、一応名乗っておく。私はリサ・フォリア・シャルティラール。気軽にリサとでも呼んでくれや」

「へへへっ……噂には聞いてたけど、あんた中々どうしてイイ女だねぇ」

 リンディス・ミラフェリア――リンはそう言うと、舌なめずりをしながらリサに急接近し、その両手を取っては下から舐めるような視線を浴びせてくる。

 もしやコイツ……ソッチ(・・・)の気があるのか?

「オイオイオイオイ、中々積極的だねぇお嬢さん。流石の私とて、初体面でこんなに積極的にアピールされたのは初めてだよ。尤もその相手が同じ女だとは思わなんだが――悪いねリン。生憎私はレズ趣味を持ち合わせちゃいないんでね」

「……ちぇっ、久しぶりにイイ女見つけたと思ったのに」

 丁重にお断りすると、リンは酷く残念そうに呟きながらリサの元を離れていく。すると遠巻きに見ていたキッドは唐突に口笛を吹き、妙にねっとりとした視線をリン、そしてリサに浴びせながら、

「レズビアンの絡みは見てて飽きないぜェ。何なら個人撮影とでも洒落込むかァ」

 なんて吐き捨てた。「だからソッチの趣味は無いつってんだろ」と辟易気味にリサ。

「……ハァ。なぁなぁ御三方よ、その辺にしといてやれ」

 全力で気怠い口調のアールグレイが言いながら向ける視線の先には――顔を真っ赤にしたレニアスの姿が。どうやら彼女にはまだソッチ(・・・)の世界の刺激は早すぎたらしい。いや、私も御免被りたいんだけどね。

「な、なっ……! このような事妾にとっては朝飯前じゃ!」

「嘘け絶対沸騰してたぞ」

 リサが半笑いでそんなことを言い出したのを皮切りに、キッド、アールグレイ、そしてリンの三人までもがニヤニヤとしながらレニアスの方を眺める。

「ぐぬぬ……」

 物凄く不満げに唸るものの、レニアスは一度大きく咳払いすると話題を切り替えるように「そ、それでだ。お主らは何の用でこんなとこまでわざわざ」と言った。

「あーそうそう。コイツの整備を頼みたくてな。最近シエラのとこにも顔出せてねーもんで、丁度良い機会だと思ってよ」

 アールグレイは上着の下に吊るしたショルダーホルスターから古びた回転式拳銃リボルバー、S&WのM586を抜き放つと、慣れた手つきで百八十度回転させ、グリップの方を向けてレニアスへと手渡す。

「ならついでに、俺も見てくれよなァ」

 便乗するように、キッドもそう言って自身のホルスターから取り出した同じく回転式拳銃リボルバー、コルト・パイソンをカウンターの上へと置いた。

「成程、そういうことならば」

 納得したように頷きながら、まずはアールグレイのM586を手に取った。蓮根型シリンダーをスイングアウトし、収められたままだった六発の.357マグナム弾を抜き取ってから検分を始める。

「随分とまあ古めかしいモノを使っておるのう。586なんぞ見るのは何年振りか」

「そりゃあもう、大昔からの相棒だからよ」

「通りで年季が入っているはずじゃ」

 良い意味でも、悪い意味でもだが。

 作業台の上に置いたアールグレイのM586は、一言で言えば『傷だらけ』という言葉が一番しっくりくる。フレームの至る所が擦れ、光反射防止の黒いコーティングの下にある金属の地が露わになっている。リアル志向アクション映画のプロップかと見紛うほどに細かい傷にまみれたM586は、分解してみれば内部もまた同様だった。

 撃鉄ハンマーやその周囲の撃発機構。しっかりオイルが差されていて錆こそ見当たらないものの、摩耗が予想以上に激しい。しかし意外なことに、銃身は大して消耗の気配は無かった。交換でもしたのだろうか。

 レニアスはそんなことを思いつつ、とりあえずは銃身内、そしてシリンダーの薬室チャンバーに溜まった火薬の煤――カーボンを拭き取っていく。今一度全てのパーツを組み上げながら各部にガンオイルを差し、とりあえずは完了だ。

「ほれ」

「ヒューッ……流石に本職は違うぜ」

 M586を受け取りながら、アールグレイは感嘆の声を漏らす。

「次はパイソンじゃの」

 次にレニアスが作業に取り掛かったのは、キッド・マーキュリーのコルト・パイソン。6インチと矢鱈に長い銃身長の回転式拳銃リボルバーを、また同じような手順で分解整備を施していく。

「見かけの割には良い状態じゃ。可動部オイルへのダスト付着や、カーボンの溜まりも見られぬ。これなら大していじくる必要も無さそうじゃの」

「俺ァ物を大切にするタチなんでよォ。流石にオメーや、あのデカパイみてえなのは無理だが」

 そんなことを聞いても居ないのにベラベラと喋るキッドにパイソンを押し返しつつ、一応全ての行程を終わらせたレニアスは、ガンオイルまみれの手を手近なアルコールウエスで拭いながら漸く一息つく。

「サンキューレニアス。今度アイスでも奢るぜ」

 からかう様なアールグレイの言葉を真に受けてか、「何ッ、本当か!?」と喰い付くレニアス。

「大人ぶってても結局はガキだなぁオイ。ま、あたしも食いたいんだけど」

「ガキガキ言うでないわ、このド阿呆が!」

 無遠慮な言葉を放ったリンにレニアスは拳骨を喰らわす。なお、当のリン本人には全くダメージは入っていない模様。笑いながらリンは「ははは。やっぱガキじゃねえか」とレニアスを適当にからかい始めた。

 そんな二人の間抜けなやり取りを、若干遠巻きに半笑いで眺めていたアールグレイだったが、唐突に彼がポケットに突っ込んでいた携帯が震え出す――着信だった。

「誰だ……?」

 取り出した携帯のディスプレイに表示されていたのは、見知らぬ番号。不審に思うアールグレイだが、この世界(・・・・)で生きている以上は別段珍しいことでもない。不信感が拭えないままに、アールグレイは携帯を耳に押し当てた。

「……もしもし」

≪――アールグレイ・ハウンドね≫

 以外にも電話の主は、可愛らしい少女の声だった。それも日本語。どうやら間違い電話というわけでも無さそうだ。

「その通りさお嬢さん。俺達『なんでも屋アールグレイ』に何か頼み事かい?」

≪半分正解で、半分間違いってとこ。それに私、貴方とは面識があると思うんだけれど?≫

 ……ああ、成程。

 何処かで聞き覚えがある声だと思ったが……漸く合点がいった。

「成程。昨日の可愛い娘ちゃんね」

 あおい 瑠梨るり。確か後輩君(・・・)のサポート役だった、桃色ツインテールが特徴的な、比較的可愛らしい部類の少女の声だ。

「どうした藪から棒に。この俺とデートのお誘いってか?」

≪残念ね。私の守備範囲外なの≫

「そりゃ手厳しい――で、本題は?」

 冗談交じりだったアールグレイの口調が一気に神妙に変わり、その顔付きもまた、何処か冷徹さを帯びてきた。

≪話が早くて助かるわ。一応聞くけど、そこにリサは居る?≫

「ああ」

≪なら、彼女にも伝えてほしい≫

「分かった分かった。さっさと本題に入ってくれ」

≪先日の依頼における私達共通の依頼人(クライアント)、『アームズ・セル』CEOのマーシャ・アナスタシアが――――何者かに、拉致されたわ≫

 ……どうやら、この国でもう一波乱。それも盛大な花火でも打ち上がりそうな予感だ。

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