10秒で読める! 短編集
10秒で読める! は言い過ぎな気がしました。しかし個人差あれど、すぐに読めると思います。
富夫が女性に自信のコンプレックスについてひどい言葉を受けたらしい。ここは親友の俺が慰めてやらんと。
「おう、富夫。あまり落ち込むな」
「そうはいってもよ」
「しょうがないな」富夫の頭をトンと軽く叩くと、彼は不快そうな顔をした。おっとしまった、つい叩きやすい位置にあるもんだから。
★★★
ふかふかのベットにつくと、ぼくはふしぎだけど、空から刃物が降ってくるような気がした。
ぼくは怖くなって、お母さんのところへ相談にいくと、そう言うときは掛け布団をちゃんとしていれば布団がガードして、体を守ってくれるだって。
だからちゃんと、ぼくは肩まで掛けたよ。これで安心だね。お休み。
次の日、首が切断された男の子の死体が発見された
★★★
異文化交流の場で、日本人とアメリカ人、イギリス人の三人は、インド人の作るカレーが旨いという話題が生まれた。そこでインド人にハウトゥーを伝授してもらおうとしたのだが、ここで三人のうちで誰が一番インド人をおだてられるか勝負をすることになった。
日本人は完璧なマナーでインド人を家へもてなした。
アメリカ人は小粋なジョークで食事をもてなした。イギリス人は逆に紳士になることで、インド人を魅了した。
しかし食事のカレーが不味かったので、インド人は終始、不機嫌だった。
★★★
テストが明日に迫っていた。真也は全くテストの対策をしていないので慌てていた。
彼はあまりに切迫した状況に、自分が超能力者になればテストで百点がとれるのでは、と考え出す。勿論、テストは散々だった。
しかし真也は超能力者の夢を捨てていなかった。
まてよ、超能力者になれば100点が取れるなら、100点を取れば、俺は超能力者になるんじゃ……。
真也はテストで100点をとった。
★★★
下らない、上らない駄洒落
彼はヘリウム。
★★★
恋人のPが、催眠もじもじとしていて気が気でない様子だ。今日も喫茶店でおしゃべりをしているのに、私の話に、そうだねとか、わかった、とかしかいわないの。
そうだ!
「P! 私たち、結婚しましょう!」
「え、あ……うん、わかった……って、はっ!」
私はPの鞄にはいっている結婚指輪を奪い取った。
★★
「ねぇ、Pくん。私たち付き合っているんだよね」Mがそう聞くと、Pはちょっとビックリして、
「あ、ああ。そうだな」と頼りなさげに返した。
「じゃあ、他の人たちに関係を聞かれたとき、ちゃんと自分から彼女だ、っていってほしいの。欲を言うなら、指をたてて、コイツ俺のコレ、っていったら嬉しいな。ワイルドな方がカッコいい」
「わ、わかったよ」
その後、PとMの関係に興味を持った数名の女子に、Pは「こいつ、俺のコレ」と言い、中指を立てた。
★★
私のように迷子になれてくると、歩くことがとても楽しいです。みんなはおんなじ道をずーっと回っている。それは大切だけれど、私はこうやって、フワフワとしていることが好きです。
ある日、私は近いようで遠いキョリの関係を何とかしたい、という恋愛相談を受けました。
私はこういう相談は少し自信がないのですが、しかし悩んでいる子は真剣だったので、思いきってだきっついちゃおうか、と私も大胆な事を言ってみました。
その子は早速、それを実現しました。すると思い人とくっついて離れない関係になりました。それによって思い人さんに住んでいる「人類」というごみや排気ガスを作り出す害虫が死滅したらしく、大変喜んでいました。
「ありがとう、さ迷う天体さん、私は月っていうの。覚えておいてね」
地球と月、もうほとんど一つとなった彼らはにっこり笑った。
★★★
「信じられないわ、私と言う妻がありながら、浮気ってどう言うことよ」
「ああ、美智子、落ち着いてくれ、」
「落ち着いてられないわ! 最近、こそこそとアヤシイから調べたの、そしてら案の定、私の知らない人とホテルに入っていく姿があったわ!」
「ま、待ってくれ! 俺は君が一番素晴らしい女性だと思っているよ!」
「ええ、そう思っているかもしれないわね、『女性』のなかでは」
★★★
質問です。兄についてです。
私の兄がとあるアニメに傾倒しているようすで何をするにもそのアニメがどうだの、このキャラクターがどうだのと言います。兄の部屋はそのアニメ一色で、ポスター、グッズ、筆箱や筆記用具、果てには箸やマグカップまでアニメのものです。
私は正直、兄の様子は異常で、すぐに何とかしないともっとおかしくなると思い、兄のへやにあるグッズをいくつか捨てました。そうすれば兄も冷静になり、アニメの依存を止められるかもしれないと思ったからです。
しかし兄はそれをした私を強く非難しました。しかし私がそのアニメはおかしい、兄は狂っている、と言い、彼のアニメのグッズを破壊して見せると兄は発狂をし、私を絞殺しました。
確かに私もかっとなって彼の大事なものを壊したりはしましたが、さすがにやりすぎだと思います。
そこで質問なのですが、私はなぜ電子掲示板に質問を投稿できるのでしょうか?
★★★
タクシーに乗るべきだ。
俺は貧乏性だったが、フトそう思った。特に用事があると言う訳でもないのに。
手を振って近くのタクシーを呼ぶ。気味の悪いおっさんが運転士のタクシーがここに来た。
「すいません、黄泉の世界行きでいいですか?」
「はぁ?」
とんちんかんなことを言う運転手に、俺は無性に腹が立った。
「意味のわからないことを言うな」
「しゃあお客さん、あなたはどこ向かうんですか」
そういえば、確かに俺は挑発的なその問いかけに明確に答えれない。
「非常に言いにくいんですが……実はあなたは死んでいるんです」
「なんだと、バカにしているのか」
狭い空間で怒鳴ったが、運転手は少しも動じなかった。
「事実です、認めたくないでしょうけれど」
視線をしたに向けると、足がなかった。今の俺は幽霊と同じなのか。
「お前は何者だ?」
「人間です。しかしあなたみたいな人を黄泉へ送る特殊な仕事についています」
「では俺は、天国にいくのか」
「はい……、しかし生まれ変わることもできます」
「生まれ変わる?」
「はい。仏教の輪廻転生と同じです。もちろん人間じゃなくて犬や猫などに生まれ変わることもあります」
「……俺は悪いことをしていないからな。神さまも天国へ招いてくれるだろう。別に要らない」
「その事なんですがね、私は輪廻転生をおすすめします。今、天国の事情と言うヤツも色々ありましてね……今は少し悪いことをしていない人間でも、天国をはねられて地獄におとされることもあります。天国へのチケットを発券するとゆりかごから墓場まで、人生をすべて精密に調査され、判別されます。輪廻転生はそういったのはノータッチなので、地獄におとされることはないでしょう」
「ふむ、そうなのか。しょうがない。なら輪廻転生してくれ」
「へい」
笑顔を作っているつもりだが、しかし気味が悪いと言うか、ムカつく運転手だ。それに運転も荒い。まるでタイヤになにか変なものがついているようだ。
「すいません、少し前に猫を轢いてしまって」
意見をくれるとありがたいです。
特に最後のオチはわかりにくいか、わかりやすいか自分でも微妙なので、そこのあたりをよろしくお願いします。




