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Sky  Blue  作者: 永居 エレナ
3/4

運命

あれから、紗織は病院に運ばれた。

救急車の中でもはっきりとした意識はなく、

岡崎がしっかり声をかけているのがうっすらとわかった。


意識が戻り、精密検査を受け、

病室を出ると岡崎と母の姿があった。

岡崎は紗織の姿を確認すると、母に頭を下げ

病院を後にした。


「紗織。大丈夫なの?どこか痛いところはない?」

階段から落ちた時、足を打撲したみたいだが、

骨折や脳に異常があったわけではなく、その日はすぐに

家に帰ることができた。




「紗織、紗織はどこだ!」

「…お父さん…。私はここにいるけど…?」

紗織の父は小学校の教師をしていて、

子供の接し方はうまい。

が、非常に涙もろく多少、めんどくさいと

生徒からも、また家族からも思われているだろう。

「お父さん。心配しすぎよ。この紗織が病気なわけがないでしょ。」

母は専業主婦で紗織のことはもちろん、下宿している兄の悠希の

ことも毎日気にかけている。

紗織は自分の家族を誇りに思っていた。

何かが優れてるわけでもないけれど、それでも紗織にとって誇りの家族だった。



――紗織が倒れてから1週間後――

紗織と母は精密検査の結果を聞くため、

病院を訪れていた。

何も異常などあるはずない。

そう思い込んでいだ紗織の前に大きな壁が立ちはだかった。

「…先生、嘘ですよね?」


「紗織さんは脊髄小脳変性症です。」


紗織はその場に崩れ落ちた。

聞いたこともない病名に恐怖と不安が

滝のように押し寄せてきた…。



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