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第三十話.神槍奥義

王立学院 闘技場。神域解放された悠真。その圧倒的な力で空気が震えていた。観客席の学生たちは息を呑む。

「これが……」

「神代の本気……」

アレスは笑っていた。

「最高だ」

剣を構える。

「こんな戦い初めてだ」

悠真も槍を構える。

「俺もだ」

静寂。二人は互いを見つめる。そして同時に動いた。

ドン!!

凄まじい速度。剣と槍がぶつかる。

ガキィィン!!

衝撃で闘技場の石が砕ける。アレスが斬る。

ザン!!

悠真が槍で弾く。二人の攻防はもはや人間の領域ではなかった。観客にはほとんど見えない。

教師たちですら目を細めている。

アレスが叫ぶ。

「まだだ!!」

剣を大きく振り上げる。

「終わらせる!」

剣術奥義再び発動。

「千刃乱舞!!」

無数の斬撃が悠真へ襲う。だが悠真は静かだった。

ゼノグレイスを構える。

「これで終わりだ」

ゆっくりと詠唱する。


「神域に眠りし槍よ」

「時を越え」

「空を裂き」

「我が敵を貫け」


ゼノグレイスが眩しく輝く。空間が震える。

観客席がざわめく。

「何だあの魔力……!」

悠真が最後の言葉を言う。


「神槍奥義」

「天穿神槍」


ドン!!!

悠真が突き出す。

その一撃は光の槍となった。空気を裂き斬撃をすべて貫き一直線にアレスへ向かう。

アレスは剣を構える。

「来い!!」

ドォォォォン!!

巨大な衝撃。闘技場の地面が砕ける。煙が舞い上がる。

数秒後煙が晴れる。そこには。

悠真が立っていた。そしてアレスの剣が地面に落ちる。

アレスは膝をついていた。静寂。教師がゆっくり言う。

「勝者」

「神代 悠真」

一瞬の沈黙。

そして観客席が爆発する。

「うおおおおお!!」

「優勝だ!!」

「神代が勝った!!」

アレスは笑った。

「負けたな」

悠真が手を差し出す。

「いい勝負だった」

アレスはその手を取る。

「次は勝つ」

こうして王立学院ランキング戦。

優勝者は神代 悠真。

だが。

観客席の上。

一人の教師が呟く。

「……七神器」

「まさか本当に存在するとは」

そして遠くの空。黒いローブの人物が言った。

「見つけた」

「神槍ゼノグレイス」

物語はまだ始まったばかりだった。


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