第二十五話.ランキング戦 開幕
王立学院 闘技場。巨大な円形の闘技場には多くの学生が集まっていた。観客席も満席だ。
「ランキング戦だ!!」
「今年はレベル高いらしいぞ!」
中央には教師が立っていた。
「これより学院ランキング戦を開始する!」
歓声が上がる。この大会は学院最大のイベント。
順位を大きく変えることもある重要な戦いだ。
教師が説明する。
「ランキング戦は三段階で行う」
「第一戦」
「第二戦」
「第三戦」
学生たちがざわめく。
「今年もその形式か」
教師が続ける。
「ランキング上位者は途中から参戦する」
そして掲示板を指す。
「現在のランキング」
1位 アレス
2位 セラフィーナ
3位 神代悠真
学生たちが騒ぐ。
「三位は第三戦からだ!」
「いきなり準決勝みたいなものだ!」
レオンが言う。
「悠真、出ないのか?」
悠真は観客席に座っていた。
「第三戦かららしい」
セラフィーナが隣に座っている。
「温存ね」
悠真は闘技場を見る。
「まぁ見るのも悪くない」
教師が言う。
「第一戦開始!」
試合が始まる。剣士同士の戦い。魔法使いの戦い。
闘技場が盛り上がる。レオンも戦っていた。
「はあああ!」
剣を振る。
ドン!
相手を吹き飛ばす。
「勝者レオン!」
観客が盛り上がる。
悠真は静かに見ていた。
(悪くない)
その時。
観客席の上から声。
「ふーん」
悠真が振り向く。そこに立っていたのは一人の少年。
黒い髪。鋭い目。悠真を見る。
「君が神代悠真?」
悠真が聞く。
「誰だ」
少年は少し笑う。
「ランキング四位」
「エリオット」
周囲がざわめく。
「四位だ!」
「スピード剣士!」
エリオットは悠真を見る。
「君」
「本当に強いの?」
悠真は少し笑う。
「どう思う」
エリオットは答える。
「第三戦で確かめる」
そう言って去っていく。セラフィーナが言う。
「四位」
「速いよ」
悠真は言う。
「楽しみだな」
こうして
第一戦
第二戦が進み
ついに
第三戦
悠真が戦う時が近づいていた。




