第二十四話.学院ランキング
ダンジョン実習の翌日。王立学院の掲示板の前は人だかりになっていた。
「おい見ろ!」
「ランキング更新されてる!」
学院には有名な制度がある。学院ランキング。実力の高い学生が順位で表示される。騎士科、魔法科などを含めた総合ランキングだ。学生たちがざわめく。
「首席アレスが一位だろ?」
「いや待て」
「二位変わってるぞ」
その時。レオンが掲示板を見て叫んだ。
「おい!!」
「悠真!!」
悠真は少し離れた所にいた。
「どうした」
レオンが指差す。
「ランキング見ろ!」
悠真が近づく。
掲示板を見る。
そこには名前が並んでいた。
学院ランキング
1位 アレス・ヴァルグリム
2位 セラフィーナ・ルミナス
3位 神代 悠真
4位 エリオット
5位 カレン
周囲が騒ぎ出す。
「三位!?」
「転入初日だぞ!?」
「ダンジョンボス倒したって本当だったんだ!」
レオンが笑う。
「すげぇじゃん!」
悠真は肩をすくめる。
「勝手に決められた」
その時。人混みの中から声。
「当然の結果だ」
アレスだった。
学生たちが道を開ける。
「アレス様だ」
アレスは悠真を見る。
「ダンジョンボス討伐」
「教師から聞いた」
そして少し笑う。
「三位でも低いくらいだ」
悠真が言う。
「別に順位とか興味ない」
セラフィーナも来ていた。掲示板を見ながら言う。
「でも」
「これであなたは有名人」
周囲の学生がヒソヒソ話す。
「王推薦」
「剣術首席の剣を折る」
「ダンジョンボス討伐」
完全に噂になっていた。
リリアが少し心配そうに言う。
「目立ちすぎですね……」
悠真は苦笑する。
「もう遅いだろ」
その時。教師が掲示板の前に立つ。
「静かに」
学生たちが黙る。教師が言った。
「ランキング更新に伴い」
「学院ランキング戦を開催する」
学生たちが騒ぐ。
「来た!!」
「年に一度の大会!」
教師が続ける。
「上位者は強制参加だ」
悠真を見る。
「神代」
「お前もだ」
悠真はため息をついた。
「やっぱりか」
アレスが笑う。
「楽しみにしている」
セラフィーナも言う。
「私も」
こうして王立学院最大のイベント学院ランキング戦が始まろうとしていた。




