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第二十三話.ダンジョンボス

ダンジョン深層。悠真は一人で歩いていた。

「静かだな」

ここまで来ると学生の気配はない。普通の訓練なら来ない場所だ。その時。ズシン……地面が揺れた。悠真が止まる。

「……いるな」

奥から重い足音。

ズシン。ズシン。そして巨大な影が現れた。身長三メートル以上。筋肉の塊。巨大な斧。

「グォォォ!!」

ミノタウロス。それも普通じゃない。体は岩のように硬く、目が赤く光っている。悠真が少し驚く。

「ダンジョンボスか」

ゼノグレイスを構える。

「学生用にしては強すぎるな」

ミノタウロスが突進する。

ドン!!

巨大な斧が振り下ろされる。

悠真は横に避ける。

斧が地面に当たる。

ドォン!!

衝撃でダンジョンが揺れた。悠真が言う。

「力はあるな」

ミノタウロスが再び吠える。

「グォォォ!!」

突進。悠真は軽く息を吐く。

「時間加速」

世界がゆっくりになる。悠真は一歩踏み込む。そして槍を構える。

「異能詠唱」

低く呟く。

「流れる刻を越え」

「止まる世界を貫き」

「瞬きの刹那を我が槍に宿せ」

ミノタウロスの動きが遅く見える。

悠真が槍を引く。そして言った。

「時界突―クロノスピア」

ドン!!

槍が突き出される。一瞬。静寂。次の瞬間。

ズドォォォン!!!

凄まじい衝撃。ミノタウロスの体が吹き飛ぶ。

槍が胸を貫いた。ミノタウロスは一瞬立ち、

そしてドシン。巨大な体が倒れる。悠真は槍を抜く。

「終わり」

だがその時。ダンジョン全体が揺れた。

ゴゴゴゴ……


一方その頃

ダンジョン入口。

突然の振動に学生たちが驚く。

「な、なんだ!?」

「地震!?」

教師が顔をしかめる。

「違う……」

「戦闘だ」

しかもかなりの規模。教師が叫ぶ。

「上級モンスターか!?」

その時リリアが言う。

「……悠真さん」

セラフィーナも気づく。

「奥」

教師たちは急いで奥へ向かう。

数分後。

深層に到着する。

そこで見たものは巨大なミノタウロス。ダンジョンボスの死体。胸には大きな槍の傷。教師が固まる。

「……ありえない」

「学生が倒せる相手じゃない」

その横。

悠真が普通に立っていた。

槍を肩に担ぎながら言う。

「遅かったな」

教師が驚く。

「神代……」

「お前がやったのか?」

悠真は軽く答える。

「まぁ」

周囲が静まり返る。

セラフィーナが笑う。

「やっぱり」

リリアは安心していた。

教師が呟く。

「この学生……」

「規格外だ」

こうして悠真は学院の教師たちにも危険人物として認識されることになった。


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