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第十九話.自己紹介

王立学院 教室。広い教室には多くの学生が座っていた。

貴族の子供たちが多く、どこか気品のある雰囲気だ。

だが今日はいつもと違う。理由は一つ。

「今日転入生が来るらしいぞ」

「王の推薦らしい」

「昨日剣術首席の剣を折ったって噂だ」

教室がざわつく。その時

ガラッ

扉が開いた。

教師が入ってくる。

後ろには悠真とリリアがいた。クラスが静かになる。

教師が言う。

「静かに」

「今日は転入生を紹介する」

そして悠真を見る。

「前へ」

悠真は少し面倒そうに前に出た。教室の視線が全部集まる。

(やっぱり目立つな……)

教師が言う。

「王の推薦で入学した」

「神代悠真だ」

クラスがざわめく。

「本当に来た……」

「人間だ」

「昨日の噂の……」

教師が言う。

「自己紹介を」

悠真は少し考える。そしてシンプルに言った。

「神代悠真」

「槍使いだ」

「よろしく」

一瞬の沈黙。そしてクラスがざわめく。

「短っ!」

「それだけ!?」

一人の男子が立ち上がる。

赤髪の少年だ。

「おいおい!」

「昨日アレスの剣折ったって本当か!?」

クラスがさらに騒ぐ。

悠真は答える。

「まぁ」

赤髪の少年が笑う。

「面白いじゃん!」

「俺はレオン!」

「よろしくな!」

気さくなタイプだった。

その時。

窓際の席から声がした。

「騒がしい」

そこにはセラフィーナが座っていた。

頬杖をつきながら悠真を見る。

「転入生」

「ちゃんと挨拶できたじゃない」

悠真が言う。

「最低限な」

リリアはクスクス笑う。

教師が言う。

「神代はあそこだ」

窓際の席。

ちょうどセラフィーナの隣だった。クラスがざわめく。

「えっ」

「首席の隣!?」

「羨ましい……」

悠真は席に座る。セラフィーナが横から言う。

「よろしく」

悠真も言う。

「よろしく」

セラフィーナは小さく笑う。

「これから」

「退屈しなさそう」

悠真は窓の外を見る。

(学園生活か……)

その時。どこか遠くで不思議な気配がした。悠真は小さく呟く。

「……?」

だがまだ誰も知らない。この学院には悠真と同じ

特別な力を持つ者がいることを。


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