表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/35

第十二話.異能

訓練場に衝撃が走る。

ドォン!!

アルヴェインの体が地面を転がる。騎士たちが叫ぶ。

「団長!!」

土煙の中、悠真は静かに立っていた。ゼノグレイスを肩に担ぎながら言う。

「言っただろ」

「これは魔力じゃない」

セレスが目を細める。

「……異能」

悠真は軽く頷いた。

「そう」

そして一歩踏み出す。

その瞬間。空気が歪む。地面がミシッと音を立てた。

騎士たちが驚く。

「地面が……!?」

悠真は呟く。

「一つ目」

体の周囲の空気が震える。

「時間加速」

次の瞬間。

ドン!!

悠真の姿が消えた。

セレスの瞳が揺れる。

(速い……!)

さっきまでのスピードとは別次元。完全に視界から消える。背後から声。

「遅い」

ガキィン!!

セレスがギリギリで剣を防ぐ。衝撃で地面が割れる。

だが悠真は続けた。

「二つ目」

槍を軽く振る。その瞬間。

ズン!!

凄まじい重圧が訓練場に落ちた。

騎士たちが膝をつく。

「重い……!?」

悠真が言う。

「重力操作」

ゼノグレイスの先端に重力が集中する。セレスが後ろへ跳ぶ。

「危険ですね」

その時。

土煙の中から声がした。

「……まだ終わっていない」

アルヴェインが立ち上がる。

剣を構えながら笑う。

「まさかここまでとは」

悠真が振り向く。

「もう立てるのか」

団長は頷く。

「騎士団長だからな」

セレスも剣を構える。

「では」

「本気で行きます」

空気が変わる。セレスの剣が淡く光る。

「魔封領域・完全解放」

魔力封印の範囲が広がる。騎士たちが息を飲む。

「セレス様の本気……!」

アルヴェインが言う。

「連携だ」

「行くぞ」

二人が同時に動く。その瞬間。観覧席から笑い声が響いた。

「ははははは!!」

エルフ王だ。

腕を組みながら大笑いしている。

「いいぞ!!」

王は言った。

「これはもう」

「模擬戦じゃないな」

目が完全に戦士の目だった。

「本気でやれ」

「全員だ」

訓練場の空気が一気に変わる。

悠真は槍を回す。

ゼノグレイスが低く唸る。

「……いいな」

悠真は笑った。

「それなら」

「こっちも遠慮しない」

そして言う。

「神域解放」

魔封領域の中でも。異能と槍は止まらない。エルフ王国最強の二人。そして異世界の槍使い。

三人の本気の戦いが今、始まる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ