母、襲来2
「ったくよぉ。ラブリーバトルロワイヤルには関わるなって日記残していただろうによ。ガハハ!!」
「えっと、その、お母さん?」
「ん、ああ!母だ!!!」
覇気が凄い。茶の間で腕組みをしている。火山のような女。突如の帰宅。白目を向いた女の子3人を担いで帰ってきた。
「例の大会の準優勝者だ。」
父さんはお嬢様を配慮して言葉を選んだ。
「よせよ。自慢にもならん。優勝以外すべてゴミ!!ガハハ!!」
すっごい人が母だな。自分以上に緊張してる人物が1人。
「あ、あの、あの、あ、の、は、はじめ、まして、
お母さ、ま」
「ん?」
「えっと、その、だ、だ、大道寺さくらこと申しま、す。大樹、秋道くんにはお世話になって、おります」
「はじめまして?ああ!ガハハ!改めてよろしく!んで、よぉ」
彼女の精一杯の頑張りはあっさり返されたが。次の言葉で少女は心折れそうだった。
「誰だよマイスイートベイビーを戦いに引っ張りこみやがったアホンダラが。居たら、ギタギタにしてや。らんだが、」
握っていた湯のみが粉砕された。親父が慌てて布巾でふく。顔を青くしたのは、さくらこだ。
「ひっ」
少女はビクンと肩を震わせた。
「ん?」
「す、すみませんした!!!」
「ん、なんで。桜子が謝るんだ?あー、なるほど!お前が」
「母さん?!」
さくらこに拳をふりあげる。
「巻き込まないために戦ってたのに、巻き込んじまったってわけか。大道寺の野郎が、引きづり出してやる」
「やめろ!」
ふりあげた拳をとめる。
「はなせ、息子。」
「はなさない。お嬢様を傷つけるわけには」
「お嬢様?こいつら、大道寺が何してるのか知ってんのか?」
「?」
「サチ!」
父さんが声をあげる。
「ふーーん。なるほど?うちの男どもはすでに骨抜きか」
「かあ、さんは、」
「ん?」
「母さんはあの日何が起きたのか知ってるのか?」
「ああ、もちろん?今から話してやろうか。」




