母、襲来
焚き火を囲む5人。
ジェントル仮面サングラさん
彼を妨害していたラブリーズの3人組
特別秘匿人物 秋道チサ
研究施設にいた彼女は、薄緑の被験服を着ていたが、鮮烈な赤髪が、焚き火より眩しく眼に飛び込んでくる。桃色の眼光は鋭く、見据えていた。
「なるほどね、たかが3人の小娘を送り込んでうちの旦那をとめようとはね。ダーリン安くみられたな」
「ハニー。彼女たちはダブルのラブリーズ。十分強いよ。きみのところにたどり着くのに、半月もかかった。」
「ふーん」
3人をぐるりと見渡す。なんだ、この覇気は、ただ、座ってこちらを見ているだけなのに。
「……………………どもっす」
「ガッハッハッ!やるな!お前らぁ!ガッハッハッ!」
圧迫感から解放される。
「なんだか、聞いてた人柄とだいぶ違いますね。」
「あ、ああ」
「隊長、逃げましょう。任務は失敗してるんだ。この人たちよりも、……ボスが怖い。」
「こそこそ話してんなぁ、んで、親玉はいま、どこだよ。三下ども。」
「ひっ」
「あんたが、いくら強かろうがボスには勝てない」
「だろうな。ヤバそうだ。んー。やっぱダーリンの飯は最高だぜ。……奥の手出しても勝てなかった。あたしも。後輩どもも挑戦したみたいだな。ラブリークールもラブリーピンクもラブリークリムゾンも。はなっぱしらを折られた。クールは明晰な頭脳を、ピンクは継承した技の数々を、クリムゾンは脚を、あたしは家族を奪われた。各々が愛したものをな。ありゃ、バケモンだ。」
さてと、彼女は、立ち上がり、3人の追っ手に問いかける。
「さて、一世一代の、ドキドキハートくーいず」
一切笑わずそんなことを言う。
「いつ死ぬ?」
「!」
威圧感だけで押しつぶされそうだ。
「あたしにとっては数日でも、旦那の顔見りゃ時間が経ちすぎてんのが、分かる。あの野郎騙しやがって」
「ハニー落ち着いて」
「あたしの家族とのラブリーあちゅあちゅライフを奪った罪は重いゾ」
「た、隊長」
「ラブリーボルケーノ。あんたはもう、時代遅れだ!妖精の力がないと変身出来なかったあんたよりも、あたしらのほうが、上、」
「上ね。で、お前ら2人はどうする?」
「ふぇ?」
地面にめりこんだ隊長。気を失っているようだ。
「あたしってさ、お前らより、下なの」




