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何人の彼女を作ろうと俺はみんなを幸せにしたい  作者: たけのこきのこイノセント
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囲い

 次の日学校に登校すると、掲示板には生徒会の当選者が記されていた。


 「言う通りになったな……唯香さんの」

 掲示板にある書記の当選者は嬉しいことに俺と、そして昨日丸バツ製麺でであった花井唯香さんの二人であった。

 「生徒会長と副会長は二人とも3年の先輩で、会計は2年の先輩と1年の人の二人か。とりあえず、誰であろうと仲良くしないとな」


 そうして俺が教室へ向かうと、そこには大勢のクラスメイトによる出迎えがあった。

 「おお、来たぞ! 生徒会会計が!」

 真っ先にそう言ったのはクラスの中心的な男子。

 「はははっ! いや、まさか本当に当選するなんてなあ! やるじゃん大翔!」

 他のクラスメイトも続いてそんなふうに俺に言う。

 「なんかみんなに向かって言っとけよ、大翔。生徒会会計としてな」

 そんな流れで俺にそう促したのは良面琉揮だ。そんな言葉を受けた俺はその通りにパッと、適当に何か言うことにした。

 (これは別に演説でもなんでもないんだ。緊張する必要はない)

 そうして俺は言葉を、たった一言声を出して告げた。

 「これからもよろしくーっ!!」

 そうして俺の言葉は教室中に響き渡り、そして直後教室は笑いに包まれた。


 それから少しの間教室、特に俺の周りはお祭りのような騒がしさであったが、学校中に鳴り響くチャイムと、担任によってスライドされた扉が鳴らしたガラガラという音によってそれはすぐに静まった。

 「はい、静かに。朝のホームルームを始めますよ」

 直後、数日前に学級委員長となった、秀花 英沙(ひでばな えいさ)によって「起立、礼」とお決まりの言葉が発せられる。

 そのままいつものようにホームルームが進められ、そしてすぐに終わりを迎えた。

 

 俺は席をたち、「次の授業はなんだったか」と考えていた。するとそんな俺に声をかける人がいた。

 「おはよう。それと当選おめでとう、大翔。朝は大翔、囲まれてて言えなかったから」

 そう俺に言ってくれたのは加藤あみかちゃんである。

 「おはよう。そしてありがとう、わざわざ言いにきてくれて」

 「別にいいよー、友達だしね」

 あみかちゃんは俺の言葉に軽く返す。

 「ああ、それと次の授業は数学だよ。準備、しっかりしておきなねー」

 すらっとあみかちゃんは先ほど俺が考えてたことの答えを言った。

 「え、なんでそれを……。あ、もしかして声に出てた?」

 俺はそんな簡単に思いつく可能性をあみかちゃんに問う。

 「あはは、そういうことだよ。次から考え事する時は声に出さないようにしないとね。それじゃ」

 あみかちゃんはそう笑いながら言うと、そこから立ち去って行った。


 (さてと、次は数学か。軽く準備しないとな)

 そう思った俺が机のそばにかけられたカバンに手を伸ばした瞬間、またも俺に話しかけるものが現れたのだった。

 

 

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