Act1. As Of Now † Reality is only interpretation † 4-4
Chpt4 エリコとミーシャ!! & イース ☆彡
☆Sect4 黒い影が
ANKAも、席を立つ。
「さ、いこうよ、ユリイカ」
「しかたないわね」
といった瞬間、おなかがグーと鳴った。ANKA、大笑い。あたし、じぶんの腹に、ちょームカつく。鳴るのは、アンタのかってだけど、なにも、このタイミングじゃなくたって、いいじゃない。なんで、あたしに、恥かかせるのよーっ!。
「なによ、ちがうわよ、これは、オナラよ」
「あんた、それ、ぜんぜん、フォローになってないよ」
「だよね」
あたしたち、笑いながらコンパートメントを出た。そのとたん、あたしを見ていたANKAの笑顔がきびしい表情に変わる。
「な、なによ、ANKA」
あたし、そういいながら、ANKAの視線があたしをとおり越していることに気がついた。うしろをふり返る。
「え?」
だれかが車両の、いちばん、はしっこのコンパートメントから、こっちを見ていた。部屋から顔だけ出しているのだが、みょうに陰になって、どんな顔か、どんな表情なのか、よく見えない。
しかも、あたしがふりむいたとたん、さっと身をひいて、部屋のなかにかくれたのだ。
「な、なにょ? キモいわねー、どーゆーこと?」
あたし、なんか、ムカついてツカツカと、じぶんでも意識せずに、その方向へと歩いていた。なんで、こんなにムカつくんだろ?って、こころのどこかでおもいながら・・・・・
「待ちなさい、ユリイカ!」
けど、あたし、止まることができなかった。
ANKAがあたしの肩をつかんだときには、もう、あたし、車両のはしっこまで来ていて、そのコンパートメントのドアのノブをにぎっていた。
「ユリイカ、ちょっと、待って!」
あたし、ひきあけた。見た瞬間、背筋に寒気が走る。
からっぽ。だれもいない。そんな・・・・・・・・・。まぢこわい。
ANKAも、同じきぶんだったみたいだ。息を吸いこむ音がきこえたあとは、しばらく声がしない。
けど、ようやく、
「だれも、いない。でも、たしかに見えた。ユリイカ、あんたも、見たでしょう?」
「見たわよ、見たから、ここに来たんじゃない!
これ、どういうこと? ANKA!」
「わたしにだってわからないわ! ヒステリックにならないでよ!」
「ヒステリーなんか、なってないよ、おちついてるわ。変なこといわないで。
かなり、じゅうぶん、すんごーく、おちつきはらってるわ! ふざけないでよ!」
「どこがおちついてんのよ。めーいっぱい、動揺してんじゃん。
それよか、よく見て。だれか、かくれてるか、とか」
あたし、ゾッとして、もういちど、部屋のなかをふり返り、1つ1つ、よく見た。ANKAがいう、
「荷物らしきものもないし、空き部屋だよね、ここって。気配もしないしね。
あ、待ちなさい、ユリイカ。ロッカーや、クローゼットとかに、かくれてるかもよ。もう、やめなさい。
ともかく、ひきあげよー。
べつに、なんでもないことかもしんないし。
もし、なにかがあるなら、だまってても、つぎのアクションがあるわ」
あたし、それでも、見まわさずに、いられなかった。天井にぶらさがっていないかとか・・・・。でも、だれも、いないし、窓から出ていったとは(内からカギがかかってるから)、考えられないし。
「さあ、いこう」
そういったANKAの声と同時に、あたしのケータイが鳴った。ホルダーから外し、耳にあてる。ミーシャの声が、
「どーしたんですかぁー?」
「なんでもないよ、いま、いくからさ」
そうこたえてから、歩き出したものの、あたしは、そのコンパートメントをふり返る。
なにもない。なんでもない。だれもいない。




