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41.おばあ様の書類キター(読めない)

御免なさい。本館を探った後の話を飛ばしてました。

少し前、本館の水銀壺と書類を見つけた翌日の話です。


「なるほど、良くわからん。」

『故人の私信を勝手に読んで何言ってるんですか?』

「解らない責任のほとんどはお前にあるのにエラそうにするな。

この世界の文字は読めると言ったじゃないか、

何だよ読解不能って。」

『文字である事は間違いないですが、私のデーターにありません。

手がかりがあれば解読できる可能性はありますが・・・』


おばあ様の書類の大半は季節の挨拶みたいな無害な書簡で、

特に問題になりような事はないと思われた。

『エア君随分可愛がられてたみたいですね。』

「婉曲に、わからない様に書いてあるけど第一夫人、第二夫人、その子供が

あまり好きじゃなかったみたいだな。」


おばあ様は騎士伯の娘、それも田舎の砦勤め騎士の娘で

領地持ち貴族の嫁二人とはそりが合わなかったんだろうな、

というのが何となくわかった。

あの薄ら禿げオヤジが味方してくれないとか何とかあったが

この世界の嫁姑にもそういう話があるんだ。


「金に関する事は少しも書いてない。ひょっとして暗号か?」

『疑えばキリがないですけどね。読めない文字の解読を急いだほうが

効率良さそうですね。』

「しかし、これ文字の形態からして違うぞ、表音文字か表意文字かも

わからない、少しはヒントが欲しいな。」

『いくつかの書簡に王国語と併記してありますから、

どこかで使って居る事は間違いないですね。』

「同じ意味の文書で長く書いてある、都合の良いのは無いだろうな。

でも解読不明の文書って、おばあ様の実家関係が多いと思わないか?」

『そうすると実家の文字なんでしょうか。』

「確かおばあ様の実家は鉱山のある砦の町で

少し行くとドワーフの国だと聞いた。

テンプレ、ドワーフ語は読めるか?」

『現在データーに入ってません。』

「きっぱり言うな。でもドワーフ語が分る人が居たとしても

内容がわからないのに他人に見せるのはマズいだろう。厄介だな。」


悪い人に金山ここだよ!とか書いてある文書見せたら

ロクな事にならない。

『この文字で書いてあって、内容がわかる文書があれば

解読はできると思います。』

テンプレの能力にも限界があるようだ。


エノラさんの課題の本に、ドワーフの項目はあったが

背が低く頭が大きい。がっしりした体格をしている。

偏屈で言葉が通じない。以上3行書いてあるだけだった。

もう少し詳細な情報が欲しい。


だいたい日本でイメージしていたドワーフと合うけど

言葉通じないのか。

この前見たエルフは言葉通じたのに残念な事だ。

まあ、この文書がドワーフ語と決まった訳じゃないけど。

おばあ様の実家に行った方が良いか?

騎士伯家とは疎遠になっているようだけど親戚だし

会ってはくれるだろう。

でも聞いた話だと、まず遠い、それ以上に砦の周辺は魔物の巣窟らしい。

・・・行き方は検討してみよう。


まあ良いや。

それより金山開発だ。

最近街道の通行量が何故か減ってるけどママの親族にやってもらおう。

コソッと借金返せる位稼ぎたい。

一緒にママの故郷で海を見て、ママの好物の海の魚を沢山食べるんだ。


日本でさんざん思い知らされたが俺は凡才、大きな望みは無理筋だ。

でも、自分の周りだけは幸せにしたい。

利己主義とか、大義がないとか言われても良い。

幽霊になってまでマリアさんを心配していた

エア君との約束でもある。

今の俺の、人生の目標、何としても達成してやる。























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