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39.平和ボケ?マズイ人さらいキター

「クーデター?思いっきり実感ありません。何がどうなったんですか。」

ここらは一面のクソミドリ。危険な事と言えば野獣や魔物が出る位の田舎。

そんな事言われても何の実感もない。


「宰相の第4王子が、国王の病状が重いと親族を集めて監禁したっちゃ。」

はい?登場人物や背景良くわかりません。

第4王子という事は第1や第2も居るのだろうからその権力争いか?

相変わらずKWSKしてくれない人だ。

「お前の考えている事はもっともだと思うけど時間が無いっちゃ。

人物等詳しい情報はテンプレに転送しておくから後で確認するっちゃ。」

テンプレはいつもと同じく青く点滅しているな。

転送時間が長いのは回線が遅いのかな。


「でも王都ってとっても遠いでしょ?こんな田舎になんか関係あるんですか?」

「この辺で戦闘が始まる可能性が高いっちゃ。特にここは危ないっちゃ。」

「こんな田舎に?平和そのもので何にもありませんよ。

誰も来ないし、たまに出ると聞いた盗賊も出ない位に何もでませんよ。」

最近は鹿やウサギが出て美味しくいただかれている位だ。

「これだから日本人は平和ボケと言われるっちゃ。

あまりにも静かと思わなかったちゃ?他所はクーデーターの準備で物資を貯めたり、盗賊含め

兵隊を集めたりしていたりするから、ここには誰も来なかったちゃ。」

「そんな事言われても俺は初めての夏なんだからわからないのが普通じゃないですか。」

エア君9歳だとしても、そこまで想像は及ばないだろう。

「とにかく事前にクーデーターが起こると知っていた勢力はあわよくば周辺勢力を削って

自分たちの利益にしようと動き出したっちゃ。」

地方勢力の衝突か。何か、日本の戦国時代とかそんな話みたいだな。

「この地方、シャーフラント西部の一部勢力はジェニ子爵の勢力下に

入る事にしたみたいだっちゃ。」

あの気色悪い妖怪爺に?趣味悪!。まあ俺には関係ない話だ。

禿げ親父に話をつけにきていたのがそうだったのだろう。


「シャーフラント東部の勢力はマンチェス辺境伯の影響下にあるっちゃ。

間違いなく紛争が起こるちゃ。」

「紛争って具体的にいうと戦争、殺し合いという事ですか?」

「その可能性があるという事だっちゃ。少なくともノールド男爵の所は

籠城するつもりだっちゃ。」


えーと、第二夫人エマさんの実家だな。春から実家にいったきりなのはそのせいか。

姉という感じのしない(年上だけど中身22歳の俺からは子供に見える)レオニーも

そこにいるのかな。


「この館と違ってあっちは防備がしっかりしてるから籠城に向いてるっちゃ」

「この館と違って、て。残された俺たちはどういう扱いなんですか。」

「クーデターが始まるまで兆候を隠す捨てコマだっちゃね。多少は事務仕事もあるし。」

マジかよ。一応家族なのに籠城するから来いとか、

危ないから逃げろとかの知らせも無しかよ。

とりあえず、状況を整理してみよう。

「籠城するという事は、西部の勢力が不利という事ですね。」

「さすが歴史ゲームで鍛えた頭脳だっちゃ。籠城してジェニからの援軍を待つ

計画だっちゃ。」


歴史ゲームやったけど、それだけで考えてる訳じゃない!

とりあえず、地図を思い浮かべてみる。

ウチ(バルツ男爵領)はシヤ―フラント北西の端に近い所にある。

ここから北に延びるほとんど誰も通らない寂れた街道、

地元では北方街道を抜ければジェニ子爵領だ。

徒歩数日、多分断層で山が切れている地形を抜けて行く。

山の中は集落もなく、エルフ達が森の中少数住んでいるだけの街道。


「勘が良いっちゃ。大軍が通るのは難しいっちゃ。」

考えた事読めるんだよなこの人。

「マンチェスの兵力を王都に向けさないようにするのが目的っちゃ。

全体としては。」

「全体としては?」

「ジェニ子爵の狙いは奴隷狩り、特にお前だっちゃ。」

「?!、」

国のエライさんの俺に関係ない話から一気に具体的になったぞ。ぞー。

「ウチは王都でダーリンが貴族学校に紛れこんだという情報を得て探ってたんだけど

その書類の中にクーデター計画があったっちゃ。

ジェニ子爵はどさくさに紛れて負けた側の貴族を奴隷にする計画を立てたっちゃ」

「えーと、俺はどっち側になるんでしょうか。」

「どっち側でも攫って奴隷にする計画よ。あんな事やこんな事R15じゃ書けない事をする

計画を立ててるっちゃ。

禿げオヤジの男爵も了承してるっちゃ。」


。。。。ゲゲゲのゲ、目を付けられたと思ったけどそれ酷すぎんか?

女大好きムッツリドスケベの俺には具体的にどうするのか想像しかできん

というか想像もしたくないが、とりあえず危険が危ない、顔色が変わるのがわかる。


「幸い北方街道は魔物が暴れていてジェニの援軍はすぐには来れなそうだから

今は逃げ隠れするっちゃ。」

「具体的にはどの位ですか。」

「あと3日、ひょっとすると2日位だっちゃ」

「全然余裕無いじゃないですか!」

「だから時間が無いと言ったっちゃ。ウチはこの世界に直接干渉はできないし

ビザ更新の時期で忙しいのに来てやってるんだから感謝するっちゃ。」


俺がこの世界に来るきっかけになった人?が何か言ってるがとりあえず

急ぎ大事な事を聞こう。

「逃げ隠れするってどこに行けば良いんですか。」

「村の人に紛れて森の中に逃げるっちゃ。

季節は秋だっちゃ。西部高原で魔物と戦いながら放牧していた羊飼いたちが

雪が降る前に降りて来るから、それまでの我慢だっちゃ」

「羊飼いたちは守ってくれますか?」

そういやセバスは夏の間山の上に居ると言っていた。

山小屋のおじいさんしてるんだろうか。

「地元民を守るに決まってるっちゃ。貴族なんかよりはっきりしてるちゃ。」

「でも正規の兵士に勝てるんですか?」

「中央でぬくぬくとしている都市民兵士と魔物と戦っている地方農民では

勝負にならないっちゃ。シャーフランド人は人属最強だっちゃ。

貴族といえど敵に回したりはできないっちゃ。」


全然知らんかった。

村の人達穏やかで優しい人ばかりなんだけど。

そういや出稼ぎ(傭兵含む)多かったし、エミュール兄も

村の子を傷つけたら補償しないといけないから、

俺に危ない事をさせるとか言ってたような気がする。


「とりあえず逃げる用意をしておくっちゃ。軍隊が来たという情報が来たら

村の人に紛れて隠れるっちゃ。じゃあ、ばいちゃだっちゃ。」


だから古いし、帰り方が唐突だって。

ちゃんと細かい説明を、という前に俺の前からモザイクが消えた。
















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