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38.クーデター?キター

さて、なんか変だなで人のいないドーム,じゃなかった男爵邸の中で掘っ建て小屋、

もとい別館だけは日常が続いている。

最近は夕食後、マリアさんに回復魔法を教わっていたのだが、残念な事に

あっと言う間に教育は終わってしまった。

マリアさんの回復魔法はエネルギーを集中して治療する相手に与えるという物。

治療対象の自然治癒力を高め、ケガしたところがくっついていくように

イメージすれば傷口が塞がるという物。


習っていて驚いた事が沢山。

マリアさん、内臓とか血管の大まかな知識はあるけど、

何のための器官か知りません。

脳みそで考えている事さえ知らない。

傷は外から見える傷口だけを急ぎ塞ぐ。

止血するけど内臓の損傷について考えてない。


そりゃ患者死にます。病気治りません。原因考えないんだもの。


教えてもらった事?呪文を詠唱し体の中の力を手のひらに集め

相手の治癒した姿を想像しながら放出する。

要約するとこれだけ、まさにビュンと来るからカンとはじき返す世界。

詠唱方法をいくつか教えてもらったけど、いや。大差ねぇっス。

まあ、いろいろ魔法について聞けたし、楽しかったから良いんだけどね。

教えてもらうたびに後ろからギュって抱きしめて手を握ってもらえたし。


『もう少し教えてもらっても良いんじゃないですか。』

自分の部屋に入ってすぐテンプレが念話してきた。

「これ以上はちゃんとした所で習わないと無理らしい。」

『そっちじゃなくて、マリアさんに教えてもらうとき、後ろから抱きしめられて

喜んでたじゃないですか。』

「人聞きの悪い事を言うな。確かにマリアさんは俺の好み、

ストライクど真ん中だが母親だぞ、抱きしめられても、、、

あれ?嬉しくて当然か。」


自分がまだ9歳である事を思い出した。母親に甘えても良いだろう。

そういや転生前の俺は前世の母親に抱きしめられた記憶があんまりない。

日本人だからハグをあんまりしないのは普通かもしれないが本当にない。

赤ん坊の時から育てられているのだから無いはずないんだけど、

俺の記憶ではいつも妹が抱っこされている。

まあ3歳とか4歳の時の記憶は曖昧だから仕方ない。


『あんまり喜んでると周りにマザコンとか変態と言われますよ。』

「マザコンかも知れないが、変態とはなんだ。マリアさんに

よこしまな気持ちは無いぞ。」

お胸は大きいと思うが、母だ彼女が

体を拭いている時に目のやり場に困る事があっても母だ。

そこによこしまな気持ちは断じてない。

無いったら無い!


お嫁さんはマリアさんみたいな人が良いなとは思うけど。

『失礼しました。立派なマザコンなだけなのですね。』

「だから誤解を招くような言い方をするな。

日本でマザコンと言われた事ないぞ。」

日本の母は仕事に一生懸命な社畜でいつも時間が無い中

俺たち兄妹の事も出来る限りやろうとする、尊敬できる母だった。

不器用で、家事に関しては俺や親父を便利に使っていたが、

別の部分でしっかり愛情を感じさせてくれた。

うん、妥協してあのタイプのお嫁さんでも良い。

姿かたちは・・・ゲフンゲフン。


『酷い事言ってますね。』

「成人した息子の母親に対する感想なんてこんなもんだろ。多分」

『サンプルが少なすぎて平均がわかりませんが、

 アンタの趣味趣向は何となくわかりました。』

絶対誤解してるなコイツ。


『ついでに回復魔法についても何となくわかりました。

改良案も出せます。』

「それ前も言ってたけど、どういう事?」

『マリアさんは物凄いエネルギーを相手の体に入れ

免疫や再生を活性化させています。』

「それも前聞いた。俺も体が暖かくなって腫れが引くのを経験した」

『患部を意識せず全身にかけていますが、原因がわかれば

その部分に集中してエネルギーを入れれば効果が高くなります。』

「そんな事言っても俺は医学部でなく工学部だぜ?

病気やケガで悪くなった場所なんかわかるもんか。」

『私がいます。体内の水素原子から発生する電波や神経系統に発生する

電磁波をとらえて映像化できます。

標準的な人体サンプルのデーターと比較して異常個所を指摘できます。』

何このハイテク医療機器。

旧式じゃなかったのかよ。

「具体的にはどうやれば良いんだ?」

『アンタの頭の中に画像イメージ入れますから、その部分にエネルギー

入れて下さい。体の中で破れてたり、腫れたりしてる部分を治せると

可能性があります。』

令和日本でやったら医学会パニックの治療法だな。

重粒子線とかより上だろそれ。


うん、やっと異世界チート物らしくなってきたぞ。

俺の大した事のない医学知識もこの世界では多少価値があるだろう。

何しろ火傷にも擦り傷にもフロロの実の油を塗るレベルの世界。

金鉱開発が上手く行かなかったらどっかの町でひっそり開業しよう。


マリアさんは既に回復魔法持ち、という事になっているから、

その陰に隠れて助手をやれば目立たないだろう。

人の弱みに付け込むようで悪いがケガや病気を治せれば、

医者ではなく回復魔術師として食べていけるような気がする。

無免許で多少後ろめたいが大丈夫この世界免許制度がない。


それでも正規の医療教育を受けられるに越した事はないか。

そんな場所どっかにあるのかな?


『王都とマンチェスにあるっちゃ!』

いきなりすぐ後ろから話かけられた。

「久しぶりですね。もう慣れましたけど、いつも急に出現しますね。」

振り返るといつものモザイクが、・・・小さい。

顔は隠れているけどトラ柄のビキニが見えている。ヤバくない?

『久しぶりに来てやったんだから、

もう少し喜ぶとか驚くとかするっちゃ。つまらないっちゃ。』

いや十分驚いてますけどね。呆れて反応できないだけで。

テンプレはいつも通り点滅アップデートモードに入ってるし。

「今日はいつも以上にモザイクが小さくて危ないんですけど

どうかしたんですか?」

『そうそう、危ないから急いで知らせに来たっちゃ。

王都でクーデターが起こったっちゃ。』

「クーデター?」


平和な日本人だった俺にはよくわからんが・・・大変みたいだ。
















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― 新着の感想 ―
テンプレは主人公が上手く活用しようとしないだけで、現代日本からしてもオーバーテクノロジーですもんね。 人間なみ(以上)の情報処理能力や、周囲の環境の探知分析能力。 もっと色々できるはず!
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