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21.魔石キター!(エジソンは困りそう)

春になれば、交通が回復すれば、出会いも情報も増えるだろう。

これは状況改善のチャンスだ。


セバスもマリアさんも父親から放置されている事を気にしていると

思ってくれているようだが、今の中身はエア君ではない。

俺はあの特殊な髪型の男に思い入れは何もない。

干渉しないでいてくれるのなら、むしろ離れていてくれる方が良い。

とっとと脱出して、チートの品物を使って異世界といえば、何?

そう!ハーレム生活でしょ。

俺スゲーしてエミュール兄ザマー展開して高笑いでしょ。

一刻も早くそうしたい。


「ああ、いかん臭いが移ってしまうな、すまん、すまん。」

セバスが俺から離れた。

そういえば何時もの家畜の臭いと違う、腐ったような臭いもする。

はっきり言ってセバスはいつも臭うので気にしていなかった。

「ゴブリンの皮を荷車に乗せて来たんでな。まだ革にもなってないのに

今晩は庭に置いておくんだとよ。」

ゴブリンの皮は臭いのでしばらく川に漬けた後剥製にするらしい。

「物好きが家の飾りにするそうだ。俺たちにとっては良い稼ぎだが、

正直変な趣味だと思うな。」

尚、人間を食った奴は高く売れるのであのゴブリンは銀貨20枚で

お買い上げらしい。

俺の口止め料の10倍の価値だな。貨幣価値がイマイチわからん。

興味があったので肉についてセバスに質問したら

「人間食った奴のハラワタなんて気持ち悪くて触りたくない。

そもそも犬も食わない程臭くて不味いぞ。」

毒はないらしい。

「肉よりこっちが見たかったんだろ?」

セバスが小さな石を見せた。

「あのゴブリンの魔石だ。クズ魔石だがエアが欲しければあげるよ。」

汚い感じの茶色に濁った水晶?を俺の手のひらに乗せてくれた。

「これじゃ魔力が入らないわね。エアに見せて上げたかったんだけど。」

俺の後ろから見ていたマリアさんがその魔石をつまみ上げながら言った。

「魔力を入れるとどうなるの?」

「明るく光ったり、お湯を沸かせる位熱くなったりするのよ。

前に話したでしょ?本館には光の魔石が3つもあるのよ。

魔力を入れるの大変なんだから。」

へっ?見た事ないぞ?何それ。ヤバいエア君の記憶を探さないと。

「父上が全部持って行っちゃうから、遠征の間は暗いんだよね。」

「そうそう、良く覚えていたわね。魔石が少ないと見栄が張れないから

仕方ないのよ。今日から本館 ”は” 明るくなるわよ。」

毎度チョロくて助かるマリアさんも含むところはあるんだな。人間だもの。

セバスは少しだけ表情を変えたが

「それじゃ毛布は返してもらうぞ。マリア、エア元気でな。」

毛布の束を担いで帰っていった。


その夜、本館食堂の窓が明るいのには驚いた。

ガラスの質が悪くてはっきり見えないけど中の人影が見える程に明るい。

何喰ってるんだろうか?でも、あれなら電球要らないかもな。

この世界の科学技術の発展が遅れている理由は

ひょっとすると魔法のせいかもしれない。

だって魔石があるのに電球が欲しいと思わないだろ?

この世界にエジソン生まれても電球の発明はしないかもしれない。

他にどんな魔法があるのだろう。俺は使えるようになるのだろうか?

水を出す魔法とかあるといいな。


ちなみに俺は科学技術礼賛です。工学部です。何とかします。

別館の屋根にソーラーパネル乗っけたの俺です。

電線はちゃんとポータブル電源につなげてあります。

不思議なのは何故誰も何も言わないんだろう?

本館内からは見えないかもしれないが、別方向なら見えると思うけど?

村の人には子供が変な物を干していると思われているみたいだけど。

LEDランプの明かりで食事しながら、そんな事はどうでも良いと思った。


「エアが異世界から持って来たこの魔道具の方が便利ね。」

マリアさんがLEDランプを見ながら言う。

ちなみにマリアさんのLEDランプの認識は、太陽の光を貯めて光る道具。

説明しようと思ったが、物凄ーく大雑把に言うと間違いでないような

気もするので放置してある。

「どんな所が?」

「点けたり消したりできるでしょ?明るさも調整できるし。

魔石は光らせたらそのままよ。」

「でも長く使えるんでしょ?」

「魔石の質と入れる魔力によるかな?良い魔石なら半年位は光るけど、

普通の魔石は何回も繰り返して魔力を入れられないわ。」

充電回数制限みたいなものか?

「繰り返すとどうなるの?」

「折角もらった魔石がどうなっても良いなら見せて上げるわよ。」

マリアさんが悪戯っぽく笑った。

そんな事言われたら見たくならないか?お願いしてみた。

机の上の魔石に手の平を向けマリアさんが何か唱えた。

一瞬光った後、小さな魔石は粉々に砕け散った。

「ゴブリンからとれる魔石なんて、こんな物よ。」

机の上を片付けながらマリアさんが言う。

「凄い、僕にもできる?」

「多分ね。でも10歳になるまでダメよ。」

今現在魔法?を使っている俺に魔力があるのは確実だと思っているらしい。

魔石に魔力が入れられる程魔力があるのは数百人に一人程度

この近くで探では男爵はそこそこ、エミュール兄は少し、入れられるだけ。

マリアさんほどの魔力持ちで、魔石を満杯にできる人は珍しく、

魔力一杯の魔石はステータスシンボルだそうな。


「貴族は魔力に関し見栄を張るのよ。」

貴族当主は魔力持ち、は暗黙の了解なんだって。

「嫌だな。王都に行く前に魔力入れさせられるのダルイれるのよね。

万一魔石が悪くなったりしたら何を言われるか。」

マリアさん、俺に対しては優しい母だが、若い女性でもあるんだよな。

チョコムース一つで機嫌が直る程度にチョロいのは生まれつきなのか

田舎に閉じ込められているからなのか。


決めた、何があってもマリアさんと一緒に脱出しよう。

俺の為に泣いて笑って怒って・・・。

こんなチョロい人放っておけない。


さて、今日はエミュール兄の鼻にDDTを詰める夢でも見るか。

自分の部屋に入った俺はいきなり声をかけられた。

『久しぶりだっちゃ!』

「またアンタかい!すっかり慣れて驚かなくなったよ。今日は何?」

『折角忙しい中来てやったのにその言い方は無いっちゃ。

テンプレの情報もアップデートしなくちゃいけないっちゃ。』

テンプレの奴、青く点滅して黙り込んでいる。

まめなアップデート必要なコイツ、どれ程旧式なんだろうか。

「折角来てもらってこんな事言って申し訳ありませんが、

あなたを詐欺で訴えられませんか?何なんですかこの世界、騙された。」

『女の方が多い異世界に見た目の良い貴族の子供、チート持ち、ウチは

嘘ついてないっちゃ。』

「全部使えないじゃないか。異世界転生でこんな生活誰が想像する?

何度も死にかけたんだぞ!いい加減にしてくれ。」

『さすがDT,DDTの使い方が上手い、って笑わそうとして来たのに、

泣き出しちゃ困るっちゃ。』

「意味の解らん事言うな!9歳だぞ。この世界の俺がDTじゃなかったら怖いわ!」

『今日はしつこいっちゃね。色々情報あるから落ち着いて聞くっちゃ。』

そりゃ、しつこくもなりますよ。

エミュール兄と違い大は洩らさなかったけど何回かチビッたんだから。

死ぬ怖さわかってないだろ。























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