表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

実際に見た夢、文章化シリーズ

因習村第一村人に許される手持ちじゃねぇって!!

作者: ふとんねこ


 ひっさびさに変な夢を見たので記録していく。

 この頃、仕事が忙しいので熟睡しているのかなかなか夢を見なくなってしまった。寂しい限りである。



 さて、夢は車内から始まった。運転手は自分であった。

 現実では手の届かないリッチででっけぇSUVに乗り、私はぶいぶいと夜の公道を走っていた。ド深夜のようで他に車の姿はなかった。


 しばらく行くと左側にコンビニが見える。そういえばグミを切らしていたぞ、と思い出した私は早速そのコンビニへ入った。

 軽快な入店音、何だか随分広いなぁと思いながらグミを探して進むと……


 グミ!!グミグミグミ!!グミ!!グミグミ!!!!!!


 凄まじい量のグミが並べられた棚の群に遭遇した。よくあるコンビニの棚5棚分が全部グミの棚だったのである。意味が分からん、オーナーは確実にイカレている。


 しかもよく見れば5棚の内目視で75パーセントほどがブドウ味で占められているではないか!! イカレてんのか?!?!


 私はレモン味のグミが好きだ。全然売っていなくて絶望するくらいには好きだ。一昨年くらいに果汁グミシリーズで出ていたレモン味が世界最強だと思っている、復活してくれ何故売らなくなったんだ……(絶望)


 そういうわけで私は数多のブドウ味グミに気圧され、何も買わずしおしおと車に戻って目的地へ向かった。ちなみに夢の中の私はきちんと目的地を把握していた。


 辿り着いたのは森の中のすっげぇ狭い獣道。クソデカSUVでは通れないので途中から下車して歩いていった。こんなとこ来るな。

 しばらく歩くと見えてきた看板には【○○村はこの先! おひとり様大歓迎!】という手作りの味わい溢れる文字が。怪しすぎる。


 そしてもう少し歩くと【○○村入口!!】という看板が見えてきた。ちなみに村の名前は思い出せない、いつものことである。


 やったー辿り着いたー、と呑気に入口に立つ門(二本の棒に一本横棒が乗っけられてる簡素すぎるやつ)をくぐる。ご機嫌に【入口!!】なんぞとのたまっていたくせに村人の声一つ聞こえてこない。廃村じゃね??


 が、すぐ誰かの足音が聞こえてきて廃村疑惑は消えた。第一村人だ!! とワクテカ待機する私の前に、足音の主はゆっくりと姿を現した。


 コンクリート色の顔色をしたしわっしわのおじいちゃんだった。


 顔色死んでる!!!!!! と動揺した私に、コンクリおじいちゃんは「ようこそいらっしゃいましたなぁ」とにこにこ歓迎の意を示してくれている、が顔色が死にすぎている、死人でももっと元気そうだぞ大丈夫か?!


「あの、広告を見てきたんですが……」

「おお、そうでしたか」


 何の広告だよ……


「お一人ですかな?」

「はい!」

「おお、それは都合のいい……」


 明らか怪しい会話の後、コンクリおじいちゃんは突然懐に手を突っ込んだ。ちなみに田舎の夏のおじいちゃんあるある「肌着なのかどうなのか謎のよれよれ白タンクトップ+下着なのかズボンなのか謎のみじけぇボトムス」スタイルなので懐は勿論「肌着なのかどうなのか謎のよれよれ白タンクトップ」の懐である。何も隠せそうにないが????


「村のために……眠ってもらいましょうかねぇ」


 因習村じゃん!!!!!!

 どう見積もっても生贄系因習村じゃん!!!!!!


 にこにこしたままなのが怖い。そして因習村第一村人コンクリおじいちゃんは懐から手を出す。その手に握られていたのは――モンスター○ールであった。


 え??(突如流れ出す軽快な戦闘BGM)


 コンクリおじいちゃんはなかなかいいフォームでボールを投げた。パァァン、というプレイヤーには耳慣れた効果音の後、光の中からモンスターが飛び出してくる。


 ドォォン……と地が揺れる。私の前に現れたのは、皆大好きガブリ○スであった。




 いやいやいやいやおかしいだろ。

 第一村人よ?? コンクリおじいちゃんは第一村人なのよ????

 第一村人初手ガブ○アスはアカンだろ、どんな廃人村だよ最早ここまで来たら性格ようきでこだわりスカーフとかきあいのハチマキ持ちだろそして初手ステロ撒き確定なんだろ知ってる。こえぇよ。


 対する私はどうやら悲しいことにトレーナーではないらしく、ボールの一つも持っていないどころかこんな山奥の村に来るのに200mlしか入らねぇ小さい水筒しか装備していない。雑魚超えて稚魚。


 死んだな……――と目を閉じたところで、目が覚めた。死なずに済んだ。



 いやぁ、自分で読み返しても変な夢である。夢記録の中でもトップクラスでなかろうか。意味不明力が高い。


 もう少しストーリー性のある夢がいいなぁ。家族の一人がそういう「映画か?」みたいな夢を見る傾向にあり羨ましく思っている。ちなみにあまりにも映画で、夢日記として書き起こしたら「嘘乙」と言われそうなクオリティである。


 そう言えば先日「軽い気持ちでしてはいけないこと」の中に「夢日記」があってそわそわするなどした。因習村第一村人初手ガブリ○スの夢日記でも「してはいけないこと」に含まれるだろうか……夢と現実の区別がつかなくなるらしいが……


 流石に第一村人の初手ガ○リアスは現実とは受け止め難いのであった。


あんまりにも謎で申し訳ありませんが、謎っぷりをお楽しみいただけましたら感想、評価等いただけましたら幸いです!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
聞くぶんには楽しそうな夢ですけど、きっと当事者だと大変?なんだろうなとは思いました。 しかしホント、夢って不思議ですよねぇ。 何の脈絡もなさそうな事柄を、さも当然のように繋げて見せてくれるんですから。…
ホラー? ホラー??? とガクブルしながら読み進めたら、コメディーで安心しました。ふとんさんホラーにも定評あるから・・・ グミのところ笑いました。願望が叶ってる! と思いきや、レモン味がない。夢なの…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ