日課のいいことと悪い予感
前から構想だけあったオリジナルヒーローの話
設定とか考えているときは楽しいのに本文は全然筆が乗らない…
見切り発車もいいとこなので更新ペースは終わっていると思います
更新、できたらいいなぁ…
あぁまたこの夢だ
聞こえてはくるのに何も見えない
誰かが僕の名前を呼んでいる
年老いたお爺さんの様な…若い女の人の様な…
今度は悲鳴と笑い声
怒りや悲しみ、負の感情が音となり僕の心を揺さぶる
熱くて、苦しくて、痛くて、怖くて、硬くて、動けなくて、冷たい
これは夢だと分かっているのにどうにかして逃げ出したくてたまらない
目が覚めるよう何度も願うが、目覚めようとすればするほど、目の前の闇は深く暗くなっていく
「おい、大丈夫か」
不意に聞こえたその声で目の前の闇が打ち砕かれる
なんとなく夢の終わりを感じ取り、記憶とともに負の感情が消えていく
絶対に大丈夫だという根拠のない安心感に包まれながら僕は夢の中で眠りについた
ー ー ー
午前4時、まだ外も薄暗く静まり返っている
クァークァークァー!(朝だ!おきろ望!)
突如としてカラスの鳴き声が部屋中にけたたましく鳴り響く
物心ついた時から毎朝起こしてくれる目覚まし時計の頭をなでで鳴き止ませる
「おはよう、オパルス」
「クァー!(おはよう望!)クァークァ!(早くいかないと爺さんにどやされるぞ!)」
「わかってるよ」
せかしてくるオルパスをなだめながら僕は着替えてから部屋を出た
ー ー ー
「爺さん、おはよう…誠はまだ起きてきてない?」
「おはようオルパス、おそよう望、誠ならとっくに起きて朝の鍛錬を始めとるわい!あと30秒遅かったら鍛錬の量を2倍に増やしてやるところだったのにのう…」
「俺の記憶が正しければ望が俺より早く起きれたことはなかったと思うんだが」
うしろから僕の幼馴染で親友で家族の声がする
「挨拶もなしにひどいことを言ってくれるじゃないか、おはよう誠」
「事実だからな、おはよう望。神主殿、朝の鍛錬終わりました!よし、飯にしようぜじいちゃん!」
「神主としておぬしの努力を神に伝える。そうじゃな誠、飯にするかの。望は早く朝の鍛錬をこなしてくるように。よいな」
「了解です神主殿、朝の鍛錬に行ってまいります」
こうしていつもどうりの、そして最後の日常が始まった
ー ー ー
~朝飯のあと~
朝の鍛錬を爆速で終わらせ、朝飯を食べ終わった俺は誠と一緒に日課の100のいいことを行うために町に来ていた
100のいいこととは、いいことを100行って毎日少しずつ世界をよくしていく活動なのだ!
ごみを100個拾うでもよし!信号を渡り切れそうにないおばあちゃんを助けてあげるでもよし!誰かの落とし物を交番に届けるでもよし!とにかくいいことをする。そうすると気分が晴れやかになって、その日の夜気持ちよく眠れるのだ!みんなもやろう100のいいこと!
そんなことを考えながらいいことを探していると、特大のいいことチャンスの予感が前の方からして来た
「お!いいことチャンスの予感!いくよ誠!」
「あ、おい!急に走り出すと危ないだろ望!」
「それもそうか、歩いて行こう。もしぶつかったら、せっかくいいことをしたのにもったいない」
「急に止まるのも危ないからな…」
誠が何か言っているが気にしない。危なくないように道を走らない!もしかしてこれもいいことなの…で…は……
「ごめん誠、なんか急がないといけない気がするから走る!」
返事を待たず走り出した僕は、木の上、塀の上、屋根の上なんかを通って嫌な感じがする方へと急ぐ
速く、速く、速く速く、速く速く速く!風のように!もっと速く走りたいのに建物が邪魔だ!もっと高く!
焦る僕の視界に白く輝く一匹のカラスが映る
(なんでオルパスがここに?いつもは神社の敷地から出てこないのに…)
朝、僕たちを見送ってくれた相棒の姿に疑問を覚えつつ僕は跳んだ。いや、飛んだ
(変身!)
どこからか聞こえてきた声とともに心の中で念じるとオルパスが僕の胸に飛び込んでくる
オルパスの羽が飛び散り、風となり僕の体に集まってくる
腹から風が巡り、それと一緒に力が湧いてくる!
「いける!」
遮るもののない空へと飛び出した僕は、翼を広げ嫌な感じのする方、平和な街には似合わない悲鳴と怒号のする方へ急ぐのだった…
読んでいただきありがとうございます。
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