赤点脱出! 高校生の努力の日々 ~才能より努力で偏差値上位10%~
私は中学時代、いわゆる"ドンくさい生徒"だった。学校の授業はろくに聞かず、勉強もおろそかだった。そんな私が高校に進学したとたん、厳しい現実に直面することになる。
入学したての頃の定期テストで、全教科が不合格の赤点だった。周りのレベルの高さに愕然とし、初めて「学力差」を感じ取った。家族からも「大学に行きたければ、もっと努力が必要だ」と説教される日々だった。
「テストで80点・・・? 無理っしょ」
そう冗談交じりに言っていた友人たちの前で、私は一人、答えられずにいた。
ひたすら問題集を解きまくる、という対策に出た。予備校にも週2回は通った。課題山積みで、放課後は図書館が勉強場所となった。
しかし、そうした猛勉強を重ねてもなお、次のテスト結果はいつも悲惨なものだった。100点を取る学生が散見される中、私の点数はひたすら赤点が続く。学校に居場所を失いかけた。
「勉強ができないヤツは、やめときな」と同級生から冷やかされたことも...。
最初は、みんなのようには出来ないのかと自暴自棄になったが......。
ある日、図書室で本を漁っていると、ふとある一冊に目がいった。それは「頑張る生徒の失敗例」という本だった。
『努力しているのに成績が上がらない人間の特徴として、最大の欠点は"自分探し"をしていないことです。自分の長所や短所を知らずに、一般的な勉強法を無理矢理踏襲しがちです。しかし、自分に向いている勉強スタイルを見つけることが肝心なのです』
この言葉に、私は衝撃を受けた。そういえば私は、ひたすら問題集を解いて暗記するだけの勉強法しかしてこなかったと思い返した。そうした無作為な努力は、自分に合うものだったのだろうか?
そこで私は、これまでの勉強履歴や自分の傾向を振り返ってみることにした。
すると、強みは国語と英語科目にあるのが分かった。長文読解や英作文が得意なので、論理的思考を中心とした苦手分野の克服に注力すべきだと気づいた。
数学と理科の物事を論理的につなげる力がない。この弱点を重点的に解消していく戦略が大切だった。
「情報がなければ判断に迷う。自分を理解せず努力しても無駄だ」
このとき私は、全力を込めた勉強だけでなく、自分探しの重要性を知ることになった。
翌週から実践に移した。論理分野の特訓を中心に、強みの国語と英語も手を抜かずに励んだ。あらゆる教材を使い分け、試行錯誤の毎日だった。
一時は行き詰ることもあった。焦りや落胆に打ちのめされそうになることも。しかし、それでも私は諦めずに続けた。自分のスタイルを見つけ出すこと、これが最優先だったのだ。
そうこうしているうちに、次第に結果が出始めた。内申点も着実にアップしていった。勉強を"自分事化"することができたのだ。
高校3年の最後の定期テストでは、ついに私は学年で上位10%以内に入ることができた。苦節3年の努力が報われた瞬間だった。同級生たちも、私の頑張りに驚いていた。
私は少しだけ自信を持てたのだった――。
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