96/147
96話
少し時は遡り、昼休み。ここ最近、桜と冴木楓は一緒に昼ごはんを食べる機会が増えた。
「今日もお弁当美味しそうだね。」
「ありがとう。」
「ねぇ。」
冴木が桜になにか言いたそうな顔をしている。
「どうしたの?」
「今度から桜さんのこと、桜ちゃんって呼んでもいい?」
「別に構わないわよ。楓。」
桜から、ちゃん呼びの許可と呼び捨てで呼ばれたことが嬉しかったらしく、椅子の上で小躍りしている楓だった。
「そういえば桜ちゃん、今週元気ないね。なにかあった?」
自分の中では隠し通せていると思っていたが、どうやらバレていたらしい。
「少し色々あってね。でも大したことじゃないわ。」
「そっかー。それならいいけど・・・。ところで今日の放課後時間ある?」
「大丈夫だけれども。」
「やった!それじゃあ、また駅前に行こうよ!」
さっきと同じように椅子の上で小躍りをする楓がまたいた。




