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91話

 「昨日は急にごめんね。」


 福井さんが翼に頭を下げた。


 「謝ることなんて何もないよ。だから顔を上げてよ。」


 「ありがとう。東山くん。昨日私ね、決めたことがあるの。」


 「決めたこと?」


 「うん。弓道部の人たちに桜の誤解を解こうと思うんだ。」


 福井さんは真っ直ぐな瞳で翼を見た。


 「どうしてまた急にそんなことを・・・。」


 「だって東山くんは桜との関係が本物じゃなくても桜のことに真剣だったでしょ?付き合いの時間が長い私よりも。」

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