80/147
80話
「ふっー。」
翼は一言ため息をつき、昨日の桜の話と今日の福井さんの話を改めて自分の中で消化しようとしたが、うまく消化できないでいた。日曜日の公園で一人暗い顔をしていると、一人の女声が翼に声をかけた。
「東山くん?」
翼は声の主の顔を見ると、声をかけたのは春先輩だった。
「春先輩。こんにちは。」
「こんにちは。東山くん。こんないい天気の日に暗い顔をしてどうしたの?」
春先輩の質問に正直に答えていいものか一瞬悩んだが、どのみち明日になれば自分と桜の関係が、部内にバレると思った翼は春先輩に話す覚悟を決めた。




