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78話
「その話は哲先輩とかは知ってるの?」
「当然知らないわ。うちの学校でこの事を知ってるのは、桜と東山くん以外だと私しかいないわよ。」
「そうなんだ。そうしたら、哲先輩とかにはどういうふうに伝わっているの?」
「詳しいことを知らない人達には、桜が全部悪いことにされているわ。」
「そんな酷い話あってたまるかよ・・・。」
翼はテーブルの下の拳を怒りで握りしめた。
「しょうがない。の一言で済ますのは簡単だけど、私達にはどうすることもできないのよ。」
福井さんは窓の方を眺めながらそう答えた。




