67/147
67話
「何かの名家なんて本当に存在するんだ。」
翼は正直な感想が無自覚に出た。その言葉に桜は眉一つ動かさず話を続ける。
「別に珍しくないわよ。ただ、それが聞き馴染みがあるかないかの違いよ。例えば、代々土地を受け継いできた農家とかと大差はないわ。」
桜の言葉に思わず納得した翼だった。
「確かに。言われるとあんまり大差は無いように感じる。」
「それで、京子と哲くんは家で弓道を習っていたのよ。まぁ他にもたくさんいるけれども。」
「ちなみにうちの高校にもまだいたりするの?」
「そうね。春とかもそうだったわよ。」
それを聞いた翼は月曜から部活に顔を出せるかが心配になった。




