47話
「佐々木さん、今日もお弁当美味しそうだね。」
木曜日の昼休み。桜のクラスメイトの女性が声をかけた。
「ありがとう、冴木さん。でも、今日は私が作ったお弁当じゃあないわ。」
「それじゃあ、誰が作ったの?」
桜に冴木と呼ばれた女性はキョトンとした顔をしている。
「今日は彼氏よ。木曜日と金曜日は彼が作る約束なのよ。」
「佐々木さん、彼氏いたんだ。知らなかった。ちなみに誰なの?」
冴木さんは目を輝かせながら桜に詰め寄った。桜は少しのけぞりながら、冴木さんの質問に答える。
「えぇ、でも最近よ。隣のクラスにの東山くんよ。」
「そーなんだ。付き合うことになった経緯も知りたいな。」
冴木さんのテンションは今にも爆発しそうなくらい上がっていた。そのテンションの上がり方に、桜は気だるさを感じながらも答える。
「まぁ、色々あったって感じね。」
「えー。それは説明になってないよ。」
桜のそっけない返答、に冴木さんは頬を膨らませながら、桜を見つめている。
「詳しく聞いてどうするのよ。」
「だって花のJKだよ!毎日が面白くなきゃ!」
「質問の答えになってないのだけれども。それに、私のことをおもちゃかなんだと思ってる?」
「それは佐々木さんも一緒だよ?」
冴木さんの言葉に『確かに。』と心の中で納得した桜だった。




