46話
今日も一日が始まる。なんの変哲もない平日だが、翼にとっては少し違った。今日から二日間、お弁当当番という違いがある。
「何入れようかな。」
翼は冷蔵庫の中身と相談していた。
「アスパラあるな。とりあえず、アスパラとベーコンを使ってと。」
独り言を言いながら、弁当の献立を考えている。
「よし、こんな感じかな。」
翼作の弁当が完成した。肝心の中身はというと、アスパラガスのベーコン巻き、卵焼き、冷凍のナゲット、プチトマトの四種。それにご飯にごま塩をふりかけて完成した。
そうこうしているうちに登校の時間になっていた。
「そろそろ行くか。」
翼は家を出ると、桜が口を抑えながらあくびをしていた。
「おはよう。眠そうだね。」
桜は慌てて口を閉じ、一呼吸置いてから翼に挨拶をする。
「おはよう。ちょっと寝不足でね。それより、お弁当はちゃんと作れた?」
「作れたよ。ほら。」
翼が弁当箱が二つ入った手提げ袋を桜に見せた。
「ちゃんと作れてて偉いわね。」
「もしかしてバカにしてる?」
「いいえ?」
桜は視線を斜め上に向けながら言った。それを見た翼は苦笑いしながら、二人はいつも通り、学校へ歩いて行った。




