26話
奨と昼ご飯を食べ終わり、二人で談笑していると、翼が座っている席の持ち主である、石井勝が帰ってきた。
「ごめん。席借りてた。今退けるね。」
「いいよ、東山くん。ここに座るから。」
そう言い、石井は自分の机の上に腰掛けた。
「学食どうだった?」
「んー普通かなー。安いからありがたいけど。」
奨の問いかけに、石井は斜め上に視線を向けながら答える。
「てか、奨こそ、いつの間に東山くんと仲良くなったの?」
「朝、たまたま話す機会があって、それで仲良くなった。な?そうだろ?翼。」
「そうだね。」
石井はニヤついている奨を横目に、目を細くして翼の方を見た。「ふーん。」と軽く返し話題を変える。
「ところで、次は部活動紹介だけど二人は何部に入るか決めてるの?」
「俺は、陸上部かな。中学でもやってたし。勝と翼は?」
「僕は、帰宅部かなー。一人暮らしだし、バイトでもしようかなって思ってるよ。」
「一人暮らしも大変だね。ちなみに俺は吹奏楽部かな。」
「何か楽器やってたの?」
「小さい時から、ピアノとトランペットやってたよ。」
「そういえば翼は中学は部活やってなかったの?」
「僕の中学、生徒数少なすぎて部活がそもそもなかったんだー。」
「そんなこともあるのか。なら尚更何か入ればいいじゃん。」
奨からの提案に文化系の部活にでも入ろうかなと思う翼だった。




