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22話
「ご馳走様。」
「お粗末様でした。」
そう言って、茶碗を持って立ち上がる桜に続いて、翼も同じように立ち上がる。
「あなたは手伝わなくても大丈夫よ。」
「作ってもらったし、これくらいはやるよ。」
「ありがと。」
桜に持っていた茶碗を手渡し、鍋をキッチンに持っていく。
「ありがとう。もう後は私がやるわ。」
「わかった。」
短く答えた翼は、部屋の方へと戻っていった。
洗い物をしながら桜が翼に明日からのことを提案した。
「明日、8時前に家を出ようと思っているのだけど、あなたはどうする?」
「んー、じゃあ僕もそれくらいに家を出る。」
スマホをいじりながら答えた翼に、洗い物を終えた桜が目の前まで来た。
「お弁当箱くれないかしら。このままだとあなたの分の弁当が作れないわ。」
「忘れてた。今持ってくるよ。」
「えぇ、お願い。」
翼は立ち上がり、弁当箱を取りに自宅へと戻った。
「はい。持ってきたよ。」
「ありがとう。それじゃあまた明日。」
「また明日。」
玄関で桜に弁当箱を渡し、それぞれの時間へ戻っていった。




