12話
少しセンチメンタルな気分で散歩に出た翼だったが、なんだかよくわからない状況になった。
「なんで、桜の家で朝ご飯食べるんだ?」
当然の疑問が時間差でやってきた。
「とりあえず、風呂入って寝るか。」
そうこう寝る準備を済ませ、ベットに入った。
そして、朝を迎えた。
「うーん、朝だ・・・」
眠い目を擦りながら、ベットから起き上がる。
顔を洗い、歯を磨き、寝巻きがら着替えて家を出る。そして、桜の家のチャイムを押す。
少し間を置き、扉が開いた。
「おはよう。あとちょっとで出来るから入って。」
「おじゃまします。」
若干、緊張しながら桜の家に入る。
「適当に座って待ってて。」
フライパンを見ながらら桜が声をかける。
桜の言葉通り、壁にもたれかかった翼だった。
「できたわよ。」
声と共に、ベーコンエッグが乗った皿とご飯茶碗を持ってきた。
「何か手伝うことある?」
「ないわ。」
「りょうかい。」
短い会話を済ませ、桜が自分の分をテーブルに置き、二人分のご飯が揃った。
「食べましょうか。いただきます。」
「いただきます。」
「美味しい・・・」
「あら、よかったわ。」
人生で初めて、同級生の手料理を食べ、感動している翼であった。朝ご飯を食べなが疑問に思っていた事を聞いてみる。
「そういえば、なんでご飯誘ってくれたの?」
「気分よ。」
「そうか。」
「なによ、あなたに気があると思ったの?」
「いや、別に。」
「よろしい。そういう事だから、ご飯食べに毎日チャイム押さないでね。」
「そんなことしないよ。」
そうこうしているうちに朝ごはんを食べ終わった二人だった。
「ご馳走様。美味しかったよ。」
「ありがと。」
桜は洗い物をしながら答えた。
「そろそろ帰るね。」
「ちょっと待ちなさい。食べた分の仕事はしてもらうわよ。」
「え???なにすればいいの?」
「秘密よ。」
桜は不敵な笑みを浮かべていた。
「出かけるわよ。」
洗い物を終わらせ、出かける準備をする桜だった。




