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桜の空の下で  作者: やまはぬん


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114/147

114話

 「ただいま。」


 翼はいつも通り、桜とご飯を食べるため桜の家に行った。


 「おかえり。元気ないけどどうしたの?」


 桜が翼に聞くと、翼は今日の出来事をありのまま話した。


 「そう。」


 一通り話を聞き終えた桜は小さく一言呟いた。桜の表情からは自分も責任を感じているようにとれた。


 「それであなたはどうしたいの?」


 「どうしたいのって、それはもちろん福井さんの力になってあげたいと思ってる。」


 翼の返答に桜はため息をついた。


 「京子も言ってたと思うけれど、他の部員の人も色々なことを考えながら弓を引いているのよ。それは京子も例外ではないわ。それでスタメンから外れたってなるとあなたに出来ることはなに?」


 「なにって・・・。」


 桜は続けざまに言う。


 「弓道ってずっと己との戦いなのよ。今回のことは誰も悪くはないわ。」


 桜の言葉に理解はしたが納得はできていない翼だった。まだ弓道を初めて数週間しか経っていない翼からすれば、仕方のないことだろうがどうにも腑に落ちない。


 そんなモヤモヤを抱えたまま翼は自宅へと戻って行った。


 

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