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106話
「お待たせしましたー。」
楓が少し声を震わせながら、翼と桜にのみものを運んできた。桜は笑顔で楓から注文した飲み物を受け取る。
「どうかした?」
飲み物を渡し終わった後、楓は桜の方を何か言いたそうに立っていた。
「隣の人って彼氏さんかなって思って。」
「そうよ。紹介が遅れたわ。こちら私の彼氏の東山翼くんよ。」
やけに他人行儀な紹介をされた翼だったが、楓に軽く会釈をして答えた。
「いや、そんな堅苦しい紹介のしかたある?」
楓の後ろで見守っていた京子が思わずツッコミを入れた。そのツッコミにみんなで笑った。




