アラフォーオッサン異世界転移で異世界デビュー 6
「?!?!しまったにゃ!!びっくりしすぎて心の声が漏れていたにゃ!!ふにゃ~~~・・・(まずいにゃ!!まずいにゃ!!!バレなきゃ正義の鑑定がバレてしまったにゃ!!!!!素直に謝れば許してくれないかにゃ・・・)申し訳ないにゃ!!!だまって鑑定をしてしまって本当に申し訳ないにゃ!!この通りにゃ!!!!!!!」
なんと神獣は一生が今までの人生の中で見たことのない見事なジャンピング土下座で謝ってきたのである。いきなりのことで面食らった一生は数分の間マヌケ面で神獣を眺めていた。
「(ふにゃ~~~~・・・何の反応もないにゃ・・顔を上げるのが怖いにゃ・・・)にゃ~~~・・・」
困り果てた神獣が情けない鳴き声で参っていた。その鳴き声を聞いて一生はやっと現実世界へと戻ってきた。
「はっ?!(神獣様の見事なジャンピング土下座に思わず見入ってしまっていた!!!)そんな!お顔をお上げください!!!そもそも、鑑定だとか隠蔽だとか、わたくしには何のことかさっぱりなのですが??神獣様がわたくしに何かを行ったことは先ほどの発光音で察しはつくのですが、特に嫌な感じはしませんでしたし、別段体にも異常はないみたいですので説明して頂ければ大丈夫ですよ??」
「本当かにゃ?!?!」
がばっ!!一生の言葉を聞いて物凄い勢いで起き上がり尊敬の眼差しで一生を見つめていた。
「にゃ~~~♪♪人族なのに良い奴だにゃ!!しかし人族にもスキルや魔法が日常のはずにゃ??その中でも鑑定スキルと隠蔽スキルは基本中の基本なのにゃ??浮世離れかにゃ?仕方ないのにゃ~♪ウチの知っている事を教えてあげるのにゃ!!!」
フンス!!と鼻息荒く親切丁寧に、この世界の事やスキルに魔法について話してくれた。