アラフォーオッサン異世界転移で異世界デビュー 2
さてさて、冷静になって状況を確認してみよう。俺は立ち上がり周囲を見回して見た。
(うんうん、森だね・・・・俺って間違い無く自分のマンションのリビングで某ボクシング映画の名場面シーンのように両手を上げていたはずだよな??急に体がフワッとしたような感覚はあったが・・・夢??にしては感覚がはっきりしている・・・濃い緑の匂いに、肌に感じる心地良い風・・・これは夢なんかでは無く現実・・・誘拐されて森に放置??無いな・・・)
冷静に現状を確認したところ、夢では無く現実、誘拐されて森の中に放置されたとも考えたが、それは無いだろうと言う結論に至り、取り敢えずじっとしていても始まらないので俺は手掛かりを求めて森の探索をすることにした。
どれくらい歩いただろう、周囲を観察しながら歩いていて2点気づいたことがある。
まず1点目・・・見かける植物が明らかにおかしい。そりゃ〜俺は植物博士でも無いから、詳しくは知らないし分からないが、それにしても明らかにデカイ!!想像してほしい・・・ヨモギのような形をした葉っぱ一枚一枚がビルの屋上にある広告看板並みにでかいのだ、おまけに皆さんが見慣れているであろう、ひわまりが6階建のマンション並みにでかいのだ・・・まだまだ普段から見慣れている植物が異様にデカイ!!あれも・・これも・・それも・・おまけに人を簡単に飲み込めるデカさの食虫植物?!いやいや食人植物だろあれWWW
これはもはや日本国内や国外とかと言うレベルの話ではない・・・地球かな?まさか地球じゃない?!宇宙人に誘拐された?!
(あはは・・・まさかね・・・)
2点目・・・気のせいか、森の中を歩き始めた時からずっと誰かに見られている感覚がある。
(俺の第六感ってやつなのかな?この意味の分からない状況下において妙に感覚が鋭くなっているのか?もう気のせいかな?ってレベルを超えて確実に誰かと言うよりも何かの視線を感じる・・・気づかない振りをしてこのまま捜索を続けるか・・・TVや映画のワンシーンの様に声を上げて視線の正体を確認するか・・・むむむ・・・危険を伴うがこのままでは埒が明かない!!いっちょ賭けに出てみるか!!)
「すぅ〜〜〜・・・そこに居るのは!!分かっています!!素直に出てきなさい!!」
(さ〜〜て・・・蛇が出るか鬼が出るか!!)
ガサガサ!!ビュン!!!!一生がそう声高々に言い放つと森の奥から何かが飛び出してきた
「?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」