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第18話 異世界召喚者たちの集い

 ―明日の放課後、第一理科室に集合してくれ。


 五反田ごたんだアキトはスマホのメッセージを確認すると大きくため息をついた。仕方なく了解のメッセージを返し、そしてガールフレンドにメッセージを送る。


 ―ごめん、明日会う約束してたけど放課後クラスのメンバーで集まることになっちゃった。なんか大事な事を決めないといけないらしくって。


 しばらくすると返信がくる。


 ―わかった。がんばってね。


 はあ。明日は久しぶりのデートだったのにな。そう思っているとまたスマホが震える。差出人はさっき集合をかけてきたクラスメイト。内容は、特にメッセージはなく1枚の写真が添付されていた。

 そこには、夜の山奥に紅々と輝く炎のドームが写っていた。


 翌日、授業が終わるとアキトは第一理科室に向かう。部屋に入ると既に2人、適当な椅子に座っていた。アキトはなんとなく普段の授業で座る席に移動した。


 少しすると1人また1人とクラスメイトがやってくる。


 理科室には6人が集まり各々スマホを弄ったり参考書を開いたりしている。しかしここに集合をかけた張本人がまだ来ない。


「呼び出した奴が来ないな。帰っていいか?」


 1人が声を上げた。


「アイツは担任に呼び出されたみたいだ。もうちょっとだけ待っててくれ。」


 入り口付近に座っていた別の1人が諌める。


「あの写真はなんだ?」


「それもアイツが来たら説明する。すまん。」


 それから待つ事数分、アキトを呼び出した男が理科室に入ってくる。


「悪い、遅くなった。」


 そう言って教壇に立つ。


「急に呼び出して済まなかった。メッセージだと長くなりそうだし、一応みんなの意見を聞いておきたくてな。」


「あの写真のことか?」


「うん、順番に話していくから落ち着いて聞いてほしい。

 まず確認したいんだけど、みんなはそれぞれのチートスキルを日本で使っているか?」


 そう言って6人を見回してくる。


「別に申告しなくていい。俺はたまに使う程度だ。まあチートといいつつ俺たちのスキルは日常で使い道がほとんどないか、ちょっぴり便利になるくらいの物だからな。」


 アキトは心の中で同意した。自分のスキル、『テレパシー』は特定の相手と心の声で会話できる能力だが正直現代日本ではスマホで十分である。電波が無くても使えるなどの利点もあるが、イマドキそんな場所も限られている。

 そもそも相手がいる事が前提のスキルで、一般人相手にこれを使うわけにもいかない。必然的に使うならここにいる6人が対象となるわけだがわざわざテレパシーで会話したい相手も居なかった。

 そんなわけで彰人は日本に帰ってきてからは全くこのスキルを使っていなかった。帰還翌日に同じように集まって、本当にスキルが使えるか試した時だけだ。


「俺たちが異世界から帰ってきて4ヶ月。まああっちでもそれぞれ勝手にやっていたし、帰ってきたからと言って過度に馴れ合うつもりもない。」


「その割には集合かけるじゃないか。」


 反論の声が上がる。


「まだ3度目だ。帰還翌日とその一週間後、そして今日。前の2回は情報共有だったな。」


 そうだ。前回確認した事…つまり自分の身に起こった事を思い出す。


------------------------------

 

 自分たちはある日クラス全員で異世界に召喚された。


 そこでチートスキルを授かって、隣国からの侵略に対抗した。


 多くのクラスメイトはその戦いの中で命を落とした。


 結局召喚された国は侵略者の手によって滅びた。


 生き残り、逃げ延びたクラスメイトはここにいる7人。


 7人はその後異世界で思い思いの人生を歩み、その長さに違いはあれどそれぞれ異世界で人生を終えた。


 ふと気がつくと召喚された瞬間の教室であり、そこには戦いで命を落としたものも含めて全てのクラスメイト達が居た。


 だが他の者は異世界のことなどまるで気にしていないかのような振る舞いだった。


 翌日、声をかけられた。ついて行くと集まったは7人。


 品川しながわユウキ、みんなを呼び出した張本人。


 男子は他に上野うえのレイジ、新宿しんじゅくユキヒロ、大久保おおくぼコウメイ、それにアキトだ。


 女子は池袋いけぶくろカナコ、恵比寿えびすハツネの2人。


 いずれも異世界で侵略者との戦いを生き延びた7人であった。


 品川は全員に異世界の記憶があるか確認し、チートスキルが使えるかどうか聞いてきた。アキトは覚えてはいるがスキルは使えるか分からない、と答えた。他の者は記憶については全員あるが、チートスキルについては使った者とまだ使っていない者に別れた。


 品川の推測によると、ここにいる7人以外はどうも異世界の記憶が無いようだとの事。恐らく自分達を召喚した国が滅びたことにより何かしらの制約から解き放たれたのでは無いかと言った。他のクラスメイト達は死んだ時にその制約により記憶を消されてこの世界に戻り、自分たちはその後しばらく生きた事で記憶を持ったまま戻った。


「まあ推測だし確かめる方法も無いがな。そういうものだと納得しておけば当面は問題無いだろう。」


「他の奴らのチートスキルはどうなった?」


「記憶が無い相手に確かめる術は無いが、おそらく使えないだろうな。」


「マジかよ!じゃあ俺たちだけボーナスステージって事だな!」


「それは間違いないが、下手に暴れて騒ぎを起こすなよ?日本は法治国家だ。」


「まあそうだな、だがもしも帰って来れたらチートスキルで現実無双は全員あっちで考えただろう?

 俺はちょっとくらい楽しませてもらうぜ。」


 大久保の言う事は尤もだと思ったが、自分のスキルは日本では使い道がほぼない。全く不公平だと思った。


「とりあえず俺は他に覚えている奴がいないか、それとなく聞いて見て回る。女子への確認は池袋と恵比寿に頼んでいいか?全員で無くて1人が2人でいい。そうだな、なるべく戦争の後期に死んだ奴がいいだろう。」


「それなら大丈夫だ。昨日ミアに聞いたが何も覚えていなかったよ。」


 上野が口を挟む。


「ミア…?神田ミアか。彼女は俺たちと共に国を脱出する途中で瓦礫の崩壊に巻き込まれて死んだんだったか。」


「ああ。クラスメイトで戦争中に死んだのは、アイツが最後だ。」


「なら順番については気にする事はないな。池袋と恵比寿は聞きやすい相手にそれとなく聞いてくれればいい。頼めるか?」


 池袋と恵比寿は黙って頷く。


「あとはそれぞれチートスキルの発動を試してみてくれ。状況を整理して…そうだな、また1週間後にもう一度集まろう。」


 そして1週間後、改めて集まった7人は各々チートスキルが使えた事を報告した。そして他のクラスメイトは何も覚えていない事もほぼ確定となった。


 これからどうする?と品川は聞いてきたが、どうもしないで満場一致した。異世界でだって戦争後は各々好き勝手に生きた。今さら何をするでもないだろうという意見だ。


 そしてお互い過剰に関わらない。チートスキルの使用は自己責任という共通認識だけ持って解散したのだった。


------------------------------


 アキトが前回の集まりについて思い出していると上野が品川に突っかかる。


「前回の集まりでお互い関わらないと決めたはずだ。」


「過剰に関わらない、だ。みんなに何かしろと言うわけでは無く情報共有と注意喚起だ。聞くだけ聞いていけ。」


 品川は上野を落ち着かせると改めて話す。


「チートスキルの使用は自己責任でと言ったが、あまり調子に乗らない方がいいという話だ。最悪狩られるぞ。」


「狩られる?」


「ああ。ここからは新宿に話してもらう。いいか?」


 そういうと品川は教壇からおりて適当な椅子に座る。かわりに新宿が前にでて話し始める。


「みんな知ってると思うが、俺のチートスキルは『魔力付与』。魔力がないやつを強化するってスキルだな。俺はこの能力で繁華街で荒れてたヤツを強化してみたんだよ。

 

 まあ彼女にフラれて腹いせに犯してやりたいとかいうチンケなヤツだったけどな。魔力付与自体は成功したのは前回報告した通りだが、どうも最初で加減を失敗してそいつはしばらく入院しちまった。


 その後は元カノを襲うためにストーカー紛いな事をしていたんだが、中々チャンスがなかったみたいだ。俺も日本人がどのくらい強化されたのか知りたくてちょっと協力してやったんだよ、そいつの復讐を。」


 元カノを犯して復讐したいなんてやつに協力するとか、下劣極まりないなとアキトは思ったが黙っていた。


「それでとある公園に人払いの結界…これはチートスキルとは別で俺が異世界で学んだ魔術だが、それを使って公園を無人にしてついでに対象の女に人寄せの魔術をかけて公園内に誘導した。


 そこに魔力を付与してやったチンケ野郎をけしかけてみたんだ。


 それが8月上旬の話だな。」


「胸糞の悪い話だな。それで女の子に乱暴させたってわけか?」


 上野が思わず声を上げるが、アキトも同じ気持ちだった。


「まあ最後まで聞けよ。舞台が整ったら後は結果を確認するだけだと思ってな、公園の外で待ってたんだ。俺だってカワイイ女が犯されて殺されるところを見たくは無いからな。


 だけど結果的にその女は無事だった。助けが入ったんだ。」


 新宿は続ける。


「俺が公園の外で待っていると別の女が2人、公園に入って行ったんだ。人払いの結界を張っている公園にな。しかも女の1人は日本刀を持ってやがった。明らかに一般人じゃねぇ。


 どうしたものかと少し様子を見ようとも思ったんだが、そのうち片方はすぐに公園から出てきて辺りをキョロキョロとし始めた。これはヤバいと感じて俺は結界を解除してその場を離れたんだ。結果的にこれは大正解だったと思う。


 魔力付与した相手の状態もわかるのが俺のスキルだ。付与した奴がどうなったか。俺が結界を解除した直後に死んだんだ。わかるか?異世界で侵略者といい勝負できる兵士と同等の強さを持ったやつが瞬殺されたんだよ。」


「異世界の兵士と日本のチンピラじゃあ素の強さが違うんじゃ無いか?」


「まあその可能性はある。だけど俺が言いたいのはそこじゃない。そのチンピラ…実は都内の高校生だったんだけどそいつは確かに白昼の公園で殺されている、それは間違いない。だがそいつが殺されたって事は全くニュースになって無いんだ。


 そこそこ大きな駅の近くの公園だ。人払いの結界を解いた後はすぐに人が集まる。それこそ日本なら誰にも見られずに死体を処理するなんて不可能だ。


 さて、その高校生はどうなったのか。実は行方不明者ってのは警察のサイトから検索できるんだけど、そいつはそこにすら載らないんだ。つまりあの刀の女は警察にも手を回せるということだ。」


「まあ状況は分かるが少しお前の想像が混じりすぎているな。」


「ああ。だから俺はその後も何人かに魔力を付与して様子を見た。だが俺が魔力を付与した一般人は早かれ遅かれ、行方がわからなくなる。


 何かしらの組織が魔力を探知して狩っている可能性は高いと思ってこれ以上一般人をターゲットにするのは危険だと思ったんだ。それが9月くらいまでの話だな。」


「…それが警告か?」


「まあ魔力を使ってるやつらを狩る組織があるってのは俺の中では確定していたんだけどな。これだけだとお前達も信じるかどうか微妙だったから特に何も言わなかったんだよ。


 まあ続きを話すぜ。一般人に魔力を付与するのは危険だと思った俺はどうしようかと思っててな。ところで、お前らこの間の学校の課外授業で隣の県の山に行ったけど参加したか?そのとき山の中に魔力を感じたんだよ。

 もしかして俺たちが知らないだけで日本には魔力がありふれてるのかもなって思って、大久保を誘って山狩りしてみたんだよ。大久保の『マリオネット』があれば多少危険な野生動物が居ても何とかなるからな。


 結果はビンゴだった。俺たちが見つけたのは見た目は少し大きなオオカミだったんだけどさ、明らかにかなりの魔力を持っていたんだ。とりあえず大久保が操って俺が魔力付与をしてみた。


 そうしたらそいつの魔力と俺が付与した魔力が混じり合って性質が全然変わったんだ。魔力量も爆発的に増えてな。気が付いたらそのオオカミは真っ白に変色していた。


 野生のオオカミ、しかも魔力持ちに付与ができたって事で満足してその日は帰ることにしたんだ。それが先週の話だな。


 それでまあしばらく放置してたんだけど、そのオオカミはどうも周りの動物達を殺して回ったみたいなんだよ。俺は魔力付与した相手が経験値を得ると分かるんだよな。それで昼も夜も殺戮を続けて、多分あの山にいる動物という動物は全部殺したんじゃ無いかな?ってぐらいに経験値が入っててさ、多分異世界でいう幻獣クラスまで強化されたんじゃ無いかなって感覚になって。いい加減マズいかなーって思い始めたんだよ。」


「幻獣クラスだと?あれは異世界でも指折りの実力者が束になってかかる代物だぞ?」


「まあ俺は直接幻獣とやり合ったことは無かったから、あくまでも魔力の量から推測したに過ぎない。だけど山の動物を殺し尽くしたあいつがこのまま人里に降りてきたらさすがにマズいとは思ってさ。」


「どうしたんだ?」


「どうもしてない。だってそうだろう?もう既に俺の手には負えないくらい強くなっちまったわけで。それで品川に相談してたんだよ。やっちまったかもってな。」


 品川が頷いた。


「相談はされたが、正直俺もどうしたらいいかわからなかった。あまり派手に動いて新宿の言う「狩り集団」に見つかるのも得策では無いしな。」


「そう、品川がそう言って俺は気付いたんだよ。あんなヤベーやつ例の魔力狩り組織がなんとかしてくれるってな。だからもう気にしないことにした!」


「最低だな。」


「実際問題、チートスキルがあってもあんなやつをどうにかできるのは品川か上野くらいだと思うぜ?それも魔力狩りに目をつけられるオマケ付きでだ。まあ今回の反省点としては理性のない野生の獣に魔力を付与した事だな。今後は流石にやらねーよ。」


「終わったみたいな話をしているが、手に負えなくなったオオカミは結局その組織とやらが処分したのか?」


「そうなんだよ。一昨日の夜中かな?あいつは殺されたな。それは間違いないから安心していいぜ。まああの山の生態系はちょっと狂っちまったかもしれないがな。


 これでやっぱり魔力狩りはいる事が俺の中では確定した。そして単純な戦力なら俺たち…まあ品川と上野は別格だけど、それ以外の5人ではまず太刀打ちできないほど強えって事もな。

 まあそんなわけでこの経験を共有して注意喚起しようと思ったわけだよ。昨日の段階では。」


 そう言って新宿は仰々しく手を広げた。アキトからすれば好き勝手やって他人に迷惑をかけたあげく他人に尻を拭かせているようにしか見えないのだが、情報共有は素直にありがたい。


 全く、碌に使い道もないチートスキルを持っているせいで変な組織に目をつけられるとかたまったもんじゃない。自分はせっかく日本に戻って来れたんだから穏やかに過ごしたいのだ。


「だけど昨日の夜、品川から送られてきたメールに添付された写真を見ただろう?あれは某SNSに投稿されたらしくて軽くバズった画像なんだ。近所の山に巨大な火の玉が出来たってな。

 

 夕方にはニュースにもなった。俺はニュースの録画を見せて貰ったんだけどなんとびっくり、あの火の玉が出たのは例のオオカミが暴れてた山で、火の玉の写真が投稿された時間は正にオオカミが殺された時間だ!


 なあ、そろそろピンと来ただろう?あんな手をつけられない幻獣を殺す火の玉…いや、炎かな?」


「…紅蓮の魔女が日本にいるっていうのか?それこそあり得ないだろ!あいつは異世界の侵略者達の最終兵器だろうが!」


「だが上野、お前は異世界で紅蓮の魔女に復讐するために侵略国に行って何十年も探し続けたが最期まで見つからなかった。違うか?」


「…ああ。あれだけの活躍をしたなら戦勝国では英雄扱いされていそうなものだったのにな。散々探してわかった事は、紅蓮の魔女は戦争後に姿を眩ませていた。そして国の中では魔女の話をする事は禁忌とされていたんだ。」


「その上野の話と、さっきの新宿の話から俺は一つの仮説を立てた。紅蓮の魔女は元々この日本で「魔力狩り組織」に所属していて、その力を見込まれて俺たちと同様に異世界に召喚されたんじゃないか。侵略国の最終兵器としてな。だから勝利の後はこの世界に戻されたとすれば一応辻褄は合う。」


「まあ細かい部分はわかんねぇよ?でもあっちでクラスメイトのほとんどを殺した魔女がこの日本にいるかも知れねぇって事だ。な?知っておいて良かっただろう?」


 …沈黙が訪れる。紅蓮の魔女は侵略者達からすれば英雄だがアキト達からすれば死神であった。


 品川が上野に声をかける。


「なあ上野。お前は異世界での人生を、クラスメイトと恋人を殺した紅蓮の魔女への復讐に捧げた。だけどみんな帰ってきた。記憶は無くなってもみんな生きている。


 …それでもまだ復讐したいか?」


 上野が顔をあげる。


「あの世界で俺と愛を誓ったミアは、あの時死んだ。記憶を無くしたミアはもう俺が愛したミアじゃないんだ。

 こんな世界に戻ってきた理由が、この4ヶ月わからなかったんだ。だが、そういう事だったんだな。品川、新宿。情報感謝する。」


 上野の目は、まるで長い間会えなかった恋人に再開したかのように輝いていた。


「俺は、紅蓮の魔女を殺す。

 復讐だけが俺の生きる意味だ。」


ここに来ての答え合わせ。七英雄…(笑


次回、2章エピローグになります。

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― 新着の感想 ―
[一言] 結構ぶっ飛んできましたね これからどうなるか楽しみ〜
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