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死を望むあなたへ  作者: ねこネコ猫
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Ep:8

 場所を変えて話し合うという事で向かった先は、女王のプライベートスペースにある一室。室内はシンプルでありながらも気品溢れる調度品が飾られている。そんな部屋に入って早々女王がこちらに向き直り深く腰を折り頭を下げてきた。

「この度は私の配下がご迷惑をお掛けして誠に申し訳ございませんでした」

 いきなりの謝罪に驚き戸惑っていると、横合いから怒りを滲ませたカスミから言葉が飛んでくる。

「そんな謝罪で許されるとでも?数々の暴言に加え隊長の実力を疑う真似をしたんです。万死に当たる行為と言う認識はおありですよね?」

「はい。私に出来る事であればなんでも致します。それを持って謝罪とさせていただければと存じます」

「じゃあ、死んで下さいませ」

 言うが早いか刀の刃先を首筋に当てる。僅かに力を入れれば紙を切るよりも簡単に胴体とお別れするだろう。そしてそれを見て顔を青褪めさせている宰相、近衛隊長、財務大臣の三人。迂闊に動けば首と胴体が泣き別れするのは自身だと分かっているからこそ一歩も動くことが出来ない。

 今まさに死の淵にいる女王は目を伏せ全てを受け入れる覚悟を決めているようだ。

 そして僅かに刀を後ろに動かし、今まさに一刀のもとに斬り落とそうとしたその瞬間。

 キンッと甲高い音が室内に響き渡る。

 その行動に対して驚き目を見張っているのは斬撃を止められたカスミ本人のみならず、他隊員も同様である。現状を一言で説明するのであればユノが刀の鞘でカスミの凶刃を止めているという格好だ。

「そこまでにしろ。いくらお前でも度が過ぎるぞ」

 感情を一切排除したような冷たく、重い言葉が放たれる。

 空気は一瞬にして凍り付き、言の葉を投げかけられたカスミは身体を震わせ力なく腕を下ろす。誰も彼もが言葉を失い身動ぎ一つしないので一切の音がしない中、ふぅと息を吐く僅かな呼吸音だけが聞こえてきた。

「俺は先の件については怒ってはいないし、謝罪が必要とも思っていない。ケールカ王国は軍の再編をしたばかりで色々とごたついているだろうし、そもそも政治に関わる者なんて一筋縄ではいかぬ人物ばかり。それに軍務大臣の言っている事が全て間違っているわけでも無いしな。カスミが俺を思って行動したのは分かるが余りにも短慮に過ぎる。反省しろ。そして女王陛下。この度は私の部下がご無礼を働き誠に申し訳御座いませんでした」

 先程の女王と同じく深く腰を折り、頭を下げる。一国の王に対して凶刃を向けたのだからこんな謝罪で済むわけが無いが、まずは頭を下げるべきだろう。

 果たして女王の返答はこのようなものであった。

「いえ、カスミ様のお怒りも尤もです。それだけの事を私達はしたのですから。ですのでどうか頭をお上げください」

 そう言われ頭を上げると、僅かに強張らせた顔をしたまま女王が言葉を続ける。

「今回の件に関しては双方の謝罪を持って手打ちと致しませんか?勿論こちらに原因があるので、私にできる事であればなんでも致しますので」

「分かりました。ではこれで終わりとしましょう。……ほら、カスミも謝れ」

「はい。この度は申し訳御座いませんでした」

 その言葉には確かに心が籠っており、心底反省したという事が伺える。なんとか事態は収束したが、事によっては俺とカスミの首をもってなんとか手打ちになる所だったんだ。同盟関係はもとより最悪戦争に発展する事だって考えられる事をしたんだから、猛省してもらわなければ。

 などと考えていると、女王が俺の心を見透かしたような事を言ってきた。

「私からのお願いなのですが、あまりカスミ様を責めないで下さい。今回の件で同盟関係に亀裂が走ったりと言った事はあり得ませんので何卒お願い申し上げます」

「分かりました。ご配慮ありがとうございます」

 いきなり問題が発生したが、なんとかなってよかった。あとは無事話し合いを終えるだけだ。

「それでは立ち話もなんですから、どうぞお座り下さい」

「はい」

 空気を変えるように努めて明るい声で、着席を進めてくる。空気が死んでいたから、この配慮は有難いし遠慮なく乗らせてもらおう。

「それでは改めまして、お忙しい中お時間を取って頂き有難うございます」

「いえ、それはこちらの方です。私達の為に時間を取って頂いて大丈夫なんでしょうか?」

「問題ありませんよ。最初からそのつもりでスケジュール調整をしていましたので。……それと、ここは私のプライベートスペースなので言葉を崩して頂いて構いません。寧ろいつも通りでお願いします」

「そう言う事なら、お言葉に甘えさせてもらうよ」

 彼女とは長い付き合いなので基本的にタメ口で普段は話している。が、当然TPOに合わせて言葉遣いや喋り方は変えているし、自分の立場や身分も良く分かっているつもりだ。まあ、こうして個人的に話す機会なんてあまり無いからあれなんだけどさ。

「そういえばこうして会うのは四、五年振りかな?元気にしていたか?」

「はい。壮健でした。ここ最近のゴタゴタを抜かせば特に大きな問題も無く平和な日々でしたよ」

「そうか。チラホラと風の噂ではこの国の事を聞いていたんだけど、経済が随分と発展したみたいで驚いたよ。……その割には街並みがあまり変わっていなかったのが気になるが」

「そうですね。ここ数年は好景気に沸いていますし、各国から人も大勢訪れてお金を落とすという好循環になっています。先程言われた街並みがあまり変わらないというのは建物の建築制限を掛けているからです。新たに店舗や住居を建てる場合どうしても人口密集地を選びがちですので、有り体に言えば土地が無いんです。だからと言って人が少ない地区に建てても利益が望めませんし、ほとんどの人は敬遠します。結果的に経済的には発展しても街並みは昔と変わらないというある意味矛盾が生じてしまっているという状況です」

「土地の新規開発や、既存の建物を解体して新たに建てるとかはなんでしないの?」

「それは色々と難しい問題がありまして……」

 俺の質問に口ごもってしまう女王ことアルマ。一般市民の俺には分からない問題があるのだろうと考えていると横合いからゴロウがコソっと耳打ちしてきた。

「恐らく貴族絡みだと思いますよ。様々な利権が絡みますし、大金が動くことになります。当然裏社会の人間も一枚噛もうと画策するでしょうし、そこら辺の調整と言うか落としどころが簡単には見つからないのでしょう」

「成程ね。ありがとな」

「いえ」

 小声での会話を終え、改めてアルマに向き合う。

「アルマも色々と苦労しているんだな。いっその事力尽くで強引に事を進めるという方法もあるが、問題になるよなぁ~」

「はい。貴族からは確実に突き上げをくらうでしょうし、敵対派閥は待ってましたとばかりに潰しにかかるでしょう。市民にしても民意を無視した強引な方法を取り私を快くは思わないでしょうし。最悪暴動や私の暗殺という手段にでるので取れる手段としては最悪と言わざるを得ません」

「だよなぁ。俺だったらストレスと、頭の使い過ぎで絶対に禿げているよ」

「僕は隊長が禿げていても気にしませんよ。寧ろ見てみたいかも」

「おい。止めてくれよ」

「え~、本心なんだけどなぁ」

 スズネがとんでもない事を言い出したよ。ハゲ……それは人間としての尊厳を失う事に等しい。一万歩譲って禿げるとしても前頭部からきてほしい。頭頂部から円形に禿げるのはマジで勘弁。というかそうなってら潔くスキンヘッドにでもした方がいい。顔立ちにもよるけど彫りが深ければ似合うと思うし。

 でも、髪は一生の友達というくらい重要なものだし、出来る手段は全て取るべきだろう。

 などと自分の頭髪の将来について思わず考えているとアルマから思わぬことを言われてしまった。

「実は我が国の民間企業が発毛兼育毛剤を開発していまして、もしよろしければ贈呈致しましょうか?」

「あー……、もし頭髪がマズい事になりそうな時はお願いするよ。うん……」

「分かりました。その時はご連絡を頂ければ即対応いたしますので」

 俺自身も俺の周りの人達も一人として禿げている奴はいないから気にした事も無かったけど、まあいきなり毛根が反旗を翻す可能性もあるわけだし、今後はケアをしっかりしよう。

 はぁ~と思わず溜息を吐いてしまう。空気もなんとなく居た堪れない感じになっているし、ここらで話題を変えるか。毛髪に関してはもう考えたくないし。

「そういえばエイラは元気にしているのか?」

「はい。毎日元気にしています」

「そっか。前に会ったのは五~六年前だったかな?」

「そうですね。あの子が初等学院に通っている頃でしたのでその位になりますね。今は高等学院に通っているんですよ」

「いや~、年月が経つのが早いな。今どんな感じになっているのかな?昔から可愛かったから今は美人になっているんだろうな」

「親の贔屓目になりますが、美しく育っていると思いますよ。ですが、ユノ様のお眼鏡に適うかは微妙な所ですが……」

「そうか?俺の美的感覚なんて大した事ないぞ。寧ろ普通の人よりもハードルが低いと思うけど」

「ご冗談を。部下の皆様然り、お知り合いの方もみな美人揃いではありませんか」

「ん~……そうか?」

「はい。あぁ、そうだ。話は変わりますが、あの子が中等学院に上がった時から近衛の面々と訓練しているんですよ。日々励んでいると報告を受けています」

「ほぉ。それは気になるな」

「近衛隊長。お話をして差し上げて下さい」

「畏まりました。エイラ様ですが、私達が指導し始めた時点で基礎は出来上がっていて即実践的な訓練を開始出来ました。今は我々も全力で戦わないと負けてしまう程お強くなられました」

「それは凄いな。俺が教えた時なんか剣の持ち方すら危うかったのに」

「えっ?隊長が直接指導したんですか?」

「ああ。この国に暫く滞在してて、折角だからって事でな。伸びしろはあるし、才能も中々。教えた事もグングン吸収して、こっちも楽しかった覚えがあるよ」

「そうなんですね。因みにどのくらいの期間指導していたんですか?」

「半年くらいかな。期間が短かったから、教えられたのは基本中の基本になるけどね」

「むぅ~。隊長からそんな長期間教えてもらうなんてズルいです」

「やっかむなって。シオリにもかなり長い期間教えただろう」

「でも……羨ましいです」

 シオリの言葉に他の隊員も頷いている。これは今度時間を取らないと駄目かな。……考えてみれば全員での訓練も暫くやっていないしこの際やるか。

「分かった。今度時間を取って全員で訓練しよう」

「やった。ありがとうございます隊長」

「んっ」

 ふぅ。横やりが入ったせいで話が大分逸れてしまったな。え~と、エイラが強くなったって話だったか。

「すみません。話が逸れてしまって。エイラも成長しているんですね」

「あ~……。実を言うとエイラ様がお強くなられたのはユノ様のご指導があるからなのです」

「というと?」

「先程も仰っていましたが、ユノ様がエイラ様にご指導して頂いた時点で我が国の精鋭部隊に近い実力を身に着けていまして。なので後は只管実践を熟すだけと言う形でして。我々も戦いながら学ぶ事も多く、ユノ様には感謝しています」

「いやいや、そこまで言われるほどの事はしていないよ。彼女の才能と弛まぬ努力の結果だよ。俺はほんの少しお手伝いをしただけに過ぎないさ」

「ご謙遜を。叶うならば私達もご指導頂けないかと思っております」

「ん~、それはちょっと難しいですね。近衛って全部で数十人はいますよね。それだと全員に正しく教える事は出来ないし、俺の場合結構特殊な内容なので人を選びますし。数人程度なら大丈夫ですが」

「それは、ご教授頂けるという事ですか?」

「今すぐという訳にはいきませんが、機会があれば」

「ありがとうございます。そのお言葉が聞けただけで満足です」

「ユノ様宜しいのですか?」

「ああ。折角の機会だしね」

「ありがとうございます」

 謝辞と共にアルマが軽く頭を下げる。本当に礼儀正しい人だよ。長い付き合いだけどこういう所は昔から変わらないな。良くも悪くもね。

「あっと、そうだ。一つ相談と言うか確認したい事が有るんだけどいいか?」

「なんでしょうか?」

「実はこの国に来た時から恐らく軍部の人間から監視されているんだ。今の所これと言ったアクションはないんだけど、もし実害が及ぶようであればそれなりの対処をしていいのかと思って」

「それは対象を殺害するという事でしょうか?もしくは無力化に留めるという事でしょうか?」

「それは時と場合によるな。相手がこちらを殺そうとしてきたら当然無力化で済むわけが無いし」

「そうですね……。宰相、財務大臣。もし貴族や軍部の上層部が殺害されたらどのくらいの被害が予想されますか?」

「そうですね。軍の人間であれば遺族給付金に各種手当でかなりの金額が予想されます。貴族の場合では爵位にもよりますが、二年ほどは支援と言う名の手当てを出さなければいけないでしょう。どちらにしても国庫を圧迫する事になります。殺害された人数が増えれば指数関数的に増大します」

「ありがとう。宰相はどうですか?」

「貴族・軍部のどちらにしても混乱は必至です。特に敵対派閥の人間であった場合は、苛烈な報復がされるでしょう。最悪内戦が勃発する可能性もあります」

「なるほど。では殺害では無く無力化が好ましいという事ですね。また、出来れば相手を軽く痛めつける程度だと尚更良しといった所でしょうか」

「「はい」」

「ということなのですが、相手の殺害、無力化は最終手段としてなるべく穏便に済ませる方向でお願いできませんか?」

「まあ、可能不可能で言えば可能だが結構無茶を言うね」

「かなりのご迷惑をお掛けする事は重々承知です。ですが、最悪の事態を避ける為にも何卒宜しくお願い致します」

「分かった。軽い怪我程度ですませるよ」

「感謝いたします」

 さて、一通り話もしたしこんな所だろうか。女王様の時間を何時までも独占するのは良くないだろう。この後も公務が盛り沢山だろうし、そろそろお暇しようか。

「それじゃあ、俺達はそろそろお暇するよ。忙しい中時間を取ってくれてありがとね」

「いえ、こちらこそお疲れの所有難う御座いました。もし、お時間がありましたら娘とも会って頂ければ嬉しいです」

「俺も久々に顔を見たいし、時間を作るよ」

「では、その旨娘にも伝えておきますね」

「よろしく。それじゃあ、今日はありがとうございました」

 こうして、個人的な会談というか話し合いは終わりとなった。初っ端っから問題があったけど、無事に終わる事が出来て良かったよ。終わり良ければ総て良しというしな。

 あとはカスミに関してすこしフォローをしておかなきゃいけないし、もう少し頑張りますか。



 城から直接宿へと戻って暫しの休憩を取った後、今に至るわけだが非常に気まずい。

 なぜかと言うとカスミが俺の前で深々と頭を下げているからだ。

「この度は私の軽挙でご迷惑をお掛けして誠に申し訳ございませんでした。謝って済む問題では無いのは重々承知です。ですので私の命を持って償いとさせて下さい」

「あのなぁ。その件はもう手打ちになったんだから気にする事じゃない。それに俺を思っての行動だったんだし、少し穏やかじゃないやり方ではあったけどその気持ちは嬉しく思う。だから次からは気を付けてくれれば良いよ。大体ちょっとやらかした位で大切な部下が死んだら泣くよ。お前は俺にとって掛け替えのない仲間なんだから、簡単に死ぬなんて言うな」

「ぐすっ、はい……。あり、がと、うござ、います」

「ほら、おいで」

 そう言いながら手を広げると、カスミがトンッと胸に飛び込んできた。涙が頬を伝い、嗚咽を漏らす姿に胸が痛む。部下にこんな表情をさせるなんて隊長失格だな。カスミが行動をした時点でもっと上手く宥める事も出来たんだ。完全に俺の失態だよ。

「ユノさん……、ユノさん……」

 室内には声を震わせながら紡がれる言葉と、涙が零れ落ちる音だけが響いていた。



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「たくっ、カスミめ。上手い具合に役得をゲットしちゃってさ。あ~あ、こんな事なら僕が女王の首を斬ればよかったよ」

「こらっ、不謹慎な事を言わないの。スズネだってカスミが相当イライラしていたのは知っているでしょう。あのまま我慢をしていたら爆発しちゃってただろうし、丁度良かったのよ」

「そうは言うけどイライラしてたのはシオリも同じでしょ?あのクソおっさんがユノさんに暴言を吐きまくってたんだから」

「勿論。ユノさんが制止してくれなかったら肉片も残さず切り刻んでいたわよ」

「あ~もう!思い出したらまたイライラしてきた。今から殺しに行こうかな」

「止めておきなさい。スズネは女王との話し合いを聞いていなかったの?」

「当然聞いていましたよ。でも殺すなとは言われていません。出来るだけ避けて下さいって事ですよね。というかあんな奴の一人や二人死んだ所で問題にはなりませんよ。そうですよねアヤメさん」

「私達にとってはね。でもユノさんが懇意にしているこの国に戦火を撒き散らす事になります。それは回避すべきでしょう?」

「うぐっ……。そうですけど、じゃあこのまま静観していろって言うんですか?」

「今はまだ動くべきじゃないという事よ。然るべき時期とタイミングがあれば……ね」

「その時は思いっ切り暴れてやるんだから。おっさんめ覚えていろよ」

「どこの悪役よ。ほら、お茶でも飲んで落ち着いて」

「んっ。シオリありがとう」

 なんとも物騒な話をしている女子三人だが、宿の部屋での事なので会話の内容は誰にも漏れることは無いし、監視をしている連中も気づくことは無い。

 彼女達にとってケールカ王国が破滅に向かおうが関係ないのだ。ただそこにあるのは最も大事な人が馬鹿にされたという事実と、それに対する報復のみ。もし事が起きれば死ぬのは一人・二人といった数では当然きかず、数十~数百もの死者を生み出す事だろう。現状ではという但し書きはつくが。

 仮に今後さらなる愚行を軍務大臣や敵対派閥の人間が繰り返せば被害は途轍もなく大きく、そして取り返しのつかない物になる。この国の行く末が今後の行動次第で決まるの事を当人たちは露程も知らずに今頃は画策を練っているのだろう。全くもって愚かしい限り。

「今の段階でここまでちょっかいを掛けてくるとなればこの先が思いやられるわね」

「直近で言えばユノさんの模擬戦だよね」

「えぇ。確実に何かしらは仕込んで来るだろうし、面倒この上ないわ」

「でもユノさんなら例え何があろうと絶対に勝つし、そこは安心だよね」

「当然よ。負けるはずが無いわ。というかユノさんに勝てる人がいるならとっくにこの世界の支配者になっているんじゃない?」

「確かに。僕たちが全員で掛かっても勝てないしね。まっ、そんな奴が居るわけ無いんだけど」

「そうね」

「さぁ~て、明日に備えてそろそろ寝ようかな」

「ええ。おやすみなさい」

「おやすみ~」


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