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三匹が宇宙をゆく!ーおっさんの悠々自適なセカンドライフだったと思うのだが何か違う気がする。ー  作者: 士口 十介
おっさんたちは太陽が消える日を迎える

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そして三匹が宇宙を行く(第一部完)

 カークランドが人類星系連邦の設立を宣言した日から十日あまりがすぎた。


 今回のイラメカ帝国との戦争において勝利の立役者はオーガスタ博士とカークランド提督だ。

 彼らの作戦と遂行が決定的な勝利をもたらしたとなっている。サバーブ達三人もその二人に協力したと言う事になっていた。

 カークランド提督は当然として、サバーブ達三人も宣言後の叙勲に始まり記者会見、立食パーティと多忙を極めた。


 とは言っても、サバーブ達がもてはやされたのは最初の一週間ぐらいで十日も過ぎればマスコミや世間の目は別の物に移っていた。

 そして今、サバーブ達三人は流彗星号改(仮称)に乗り発進の準備を行っていた。


「こちら連宋、通信系および燃料系異常なし。」


「こちらリランド。火器管制系異常なし。」


「こちらサバーブ。動力系異常なし。何時でも発進可能だ。」


 サバーブは一息つくと体を操縦席に預けた。


「やれやれ、やっと流彗星号改こいつ(仮称)の性能テストが出来る。ここ最近はパーティとかで忙しくて流彗星号改こいつ(仮称)を動かす暇が無かったからな。リランドは軍から復職の打診があったんだろう?」


 リランドは自分の端末を操作し備え付けの火器の一覧を見ている様だ。


「……それは断った、キャサリンもな。それを言うならサバーブや連宋も同じだろう?」


「当然俺も断っている。連宋は?」


「同じく。それよりも稼がなくてはならないからな。」


「反物質の価格が下落しなければそう稼ぐ必要は無かったんだけどねぇ……。」


 サバーブの言葉にリランドや連宋も同意する様に頷く。

 所有していた反物質星からの反物質の価格は著しく下がっていた。これは各星系を繋げる宇宙ゲートが活性化した為である。

 各ゲートから反物質が供給され、それらは各星系の政府の手に委ねられている。

 その為、各星系は自前で反物質を供給する事が出来る様になりサリーレを頼る必要がなくなったからだ。


「今ではゲート管理会社を維持する為だけに使われているかなぁ……。」


「そんな事より早く流彗星号改こいつ(仮称)に慣れないとね。それに徴収された三隻の代わりに新たに配備された五隻はどうするんだ、サバーブ?」


 前の流彗星号の劣化レプリカである三隻の船、”メテオラ”、”ミーティア”、”アエオリット”(全部同じ意味だが)は三隻とも新たに発足した星系連邦軍に徴収された。

 その代わりに新品の大型輸送船三隻、大型客船二隻がサリーレの配備されたのである。


「追加の人員募集は駆けている最中だ。改造ブラジオン三隻が新品で新型の五隻に変わったと考えれば良しとするべきなのか……でも前の船を知っていると中身がなぁ。」


「中身?ビィが魔改造中だよ?次は判らない様に上手くやるとか言っていたな。」


「何だ、前と変わりないのか。すると後は人員と……船の名前はどうする?”コメット”、”コミティス”、”カミエータ”、”コメータ”、”コメート”とか?」


「「お前、それ全部同じだろう。」」


 三人はお互いに顔を見合わせると大声で笑い合い大きく頷いた。


「それはそろそろ発進しますか……。」


 サバーブの言葉に対し通信管制システムを操作しながら連宋が尋ねる。


「サバーブ、目標は何処にする?」


「ゲリュオン星系の向こう側、エリュティア星系の更に先かな……。」


「おいおい、そこは蓬莱共和国の近くじゃないのか?」


「まぁ、そうとも言うな。言っただろう、その近くに遺跡がある噂があるって……それに正体不明の武装船団うちゅうかいぞくもちらほら見かけるらしい。」


 サバーブの言葉にリランドが猛禽類を思わせる様な大胆不敵な笑み浮かべる。


「くくくくく、腕が鳴るねぇ……。連宋はどうだ?」


「まぁ、わしは問題ない。」


「OK、じゃあ目標はエリュティア星系の先の遺跡……てことで……。」


「流彗星号改、発進する!」


 そして再び三匹が宇宙を行く。

ここまでお付き合いありがとうございました。

とりあえずここまでが第一部と言う事で一旦区切ります。


第二部(構想中)は近いうちに再開出来る様に頑張る次第です。

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[一言] 第一部完結おめでとうございます 第二部も期待してお待ちしております
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