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三匹が宇宙をゆく!ーおっさんの悠々自適なセカンドライフだったと思うのだが何か違う気がする。ー  作者: 士口 十介
おっさんたちは学園に行く

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エアサーカス

 サバーブが操るスカイグライドは宇宙港の真下に来ると急速旋回し目的地である”レプリカ・アントーンマント・チャーチ”へ機首を向けた。

 スカイグライドは大気圏に突入し斥力フィールドを展開、斥力フィールドと惑星の大気による断熱圧縮で高温になり赤く発光する。

 その光はスカイグライドが通り過ぎた宇宙港からも見ることが出来た。

 宇宙港の管制室では突然の妨害電波ジャミングでレーダーが使用不能になり発進制限がかけられた所だった。


「誰だ!今大気圏に突入した奴は!発進制限中だぞ?!」


 その光を見た宇宙港の管制官が声を上げた。


「……発進したのは“株式会社サリーレ”所属のスカイグライドという機体だそうです。」


「スカイグライド?聞いたことが無い機体だな。」


「おそらく特注機なのでしょう。どうやらレプリカ教会へ行くみたいですよ。結婚式に参列するようです。」


「あそこか……だが今あそこは要人護衛の為に飛行制限がかかっていたはずだぞ?」


「そう言えばあの周辺に何機か飛んでいましたね。航空管制用自動応答装トランスポンダー置によると要人護衛用のドローンだね。」


「要人護衛用?……これってパルスレーザー装備の奴じゃ無いか。おいおい、今降りていった奴大丈夫か?」


 管制官はそう呟くとスカイグライドが出す赤い光を再度見た。


 ―――――――――――――――


 サバーブが操るスカイグライドが”レプリカ・アントーンマント・チャーチ”のある島に接近すると島から何かが接近するのをレーダーが捉える。


(三機か……おそらく警告用の小型無人機ドローンだろう。速度から見て飛行機型だな。撃墜するのは不味いだろうな……さてどうするか……。)


 サバーブがコクピットで思案しているとスカイグライドのAIが接近してきた飛行物体から火器管制用のレーダーが照射された事を感知した。


(レーダー照射だと!)


 サバーブは咄嗟に機体を傾け急降下する。急降下したスカイグライドの上を小型無人機ドローンから発射されたパルスレーザーが通り抜けていった。


(警告なしの射撃!どう言う事だ?それに今のレーザーは明らかに出力が高い、一体相手は何者だ?!)


 サバーブがスカイグライドを更に下降させると、その後を追う様に二射三射とパルスレーザーが降り注ぐ。


(一応民間機だぞ、スカイグライドは?)


 ”レプリカ・アントーンマント・チャーチ”のある島の周辺には大小様々な島がある。その中でも大小様々な岩礁が立ち並ぶ中にサバーブが操るスカイグライドは突入した。


 サバーブは機体を操ると立ち並ぶ岩礁の中を右へ、左へ器用に飛行する。しかし、小型無人機ドローンの方はそこまでの性能は無いのか何機か岩礁にぶつかり墜落した様だ。

 だが追ってくる小型無人機ドローンは一向に数が減らない。


(減らないどころか増えているのだよね……。)


 どうやら小型無人機ドローンはこの岩礁の周辺の島からやって来たものらしい。


(どうせならまとめて……。)


 サバーブはスカイグライドのスロットルを全開にすると周の中でもひときわ大きい岩礁に向かって加速させた。

 後を追っていた小型無人機ドローンは同じ様に速度を上げスカイグライドの後を追う。

 小型無人機ドローンは丁度、一塊の集団の様になっていた。


 サバーブは眼前に迫る岩礁の手前でスカイグライドを変形させ急上昇する。後ろから後を追いかけてきた小型無人機ドローンの集団は急な上昇に耐えきれない機体はその場で破断し、破断しなかった機体も急上昇で曲がりきれずに岩礁に激突した。


(よし、これで大部分が片付いた。今のうちに向かうか……。)


 サバーブは”レプリカ・アントーンマント・チャーチ”へむけスカイフライドのエンジンの出力をあげた。

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