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望んだものを手に入れるために臨んだ

魔物に転生して約2週間も1階を冒険者や格上だと思っていた魔物たちを回避しながら歩き回っていた

おかげか 1階の道はすべて頭に入っている しかもここに出る魔物も最早脅威ではない今

冒険者だけソナーを使い警戒しつつ2階へ続く階段前にたどり着いた


「ギィー・・・・ギィ!(よし・・・いくか!)」


と気合を入れ階段を下りていくと


「・・・・・・・・・」


2階は1階とまったく同じ雰囲気の場所だった・・・・・


とりあえずとソナーであたりを探りながら歩くと3つの生き物らしき反応が返ってきた

俺は気配を殺しできるだけ足音を立てずにその場所を目指した


そして 反応の場所を目視できそうな距離まで近づいてみてみるとそこには

槍と剣をもった2足歩行のデカい犬たちがいた


あれがコボルトっていうやつか? と思いながらさらに様子をみていると

3匹のコボルトはガウガウ会話をしながら俺とは逆のほうへ歩いていた


俺は戦うか逃げて他の道を行くか考えたが相手は犬 下手に離れても近づいても臭いでバレるんじゃ

ないかと思い 戦うことを選んだ


とりあえずどれくらい強いのかわからないので 腕の下にある膜でできた羽をつかい飛び上がり

天井すれすれで魔法の射程距離にコボルト達が入るまで飛び 両方の手のひらそれぞれに

少し強めに魔力を込めたファイヤーボールを作り出し 射程圏内に入った瞬間爆撃してみた


背後からの攻撃だったおかげか かわせる距離を逃してからコボルト達はファイヤーボールに気づき

こちらを振り返った


ファイヤーボールはコボルト達の斜め上から打ち下ろされたような感じで飛んでいき

1発は一番後ろを歩いていたコボルトに当たりコボルトの上半身を吹き飛ばし地面に当たると


ゴォォォォ!


という音と主に火柱を立てた

その火柱にすぐ前を歩いていたコボルトが1匹巻き込まれ足元から焼かれていき

もう1発のファイヤーボールはその火柱の少し手前の地面に着弾し火柱を立てた


そして刹那の時間差であがった2つの火柱が合わさり一際でかい火柱になり

無傷だった最後のコボルトを焼いた


「・・・・ギィ(・・・・OH)」


と自分でやったことなのにあまりの惨劇に驚きながら火柱が収まったのを確認してから飛ぶのをやめ

着地しその場所へ歩いて近づいてみると


ゴブリンよりも1回り大きい青色の魔石が3つ転がっていた

俺は熱さを確かめるため指先でツンツンして熱くないのを確認した後

その魔石を3つ食べた


この姿になってから気づいたが魔石を食べると魔力が少し回復した 


今回は今までより回復量が多かった気がするので魔石の大きさや質により回復量が違うのではないかと

思った


そして 冒険者や他の魔物が来ないうちにそそくさと その場を移動し 再びソナーを使い歩き回った


その後は ゴブリンとコボルトと数回戦闘し わかったことは


ここの階層にでる魔物だと3~5匹程度だと剣だけで倒せる強さだということだった


俺が強くなったのか それとも魔物が弱いのか判断はつかないが それならばと 3階を目指すことにした


だって・・・・ゴブリンもコボルトも腰蓑しかつけてないんだもの・・・・・


ちなみに今のステータスは


〇名前 コウ(元 麻生 甲太郎)

〇年齢 0

〇種族 不死族 蝙蝠魔人(進化希少種)

〇職種 無職 (野生)

〇LV17

〇HP 270/270

〇MP 320/320

【スキル】

超音波LV10・吸血LV10・吸魂LV7・夜目LV6・飛翔LV10・超音波探索LV8

毒耐性(小)・麻痺耐性(小)・火魔法(初級)・幻影魔法(固有:初級)・瞑想LV3

無音歩行LV2・隠密LV1・剣術LV4

【称号】

魔神の憐み・巻き込まれし者・器用貧乏・貶められし者・元異世界人・魔族転生

希少種・進化種・スライムキラー・見習い魔法士


LVが2あがり 新たなスキルとして無音歩行と隠密を手に入れた

これはひとえに 抜き足差し足でこそこそと初檄を与え続けた努力のたまものである

決して怖いから不意打ちしていたというわけではない

・・

・・・180㎝くらいの身長の犬が牙をみせ威嚇してくるんだよ・・・・


少し遠い目をしながらもなんとか3階へ続く階段を探し出し

俺は3階へ恐る恐る降りて行った



3階は・・・・・・今までの階層より天井が高く道幅も広くなっていた

・・

・・・それ以外の変化はない


俺は気を取り直しLVが少しあがったソナーを使い歩いていると普通に歩いているだけでは気づかない

不自然な小さな脇道があるのを発見した

罠かもしれない けど 1階の時の様な拠点にできる部屋のようなものだった場合 安心して休めるようになる


どちらを取るか考え 自分が不幸体質だというのを忘れ 俺はその脇道へと入っていった


そもそも入り口が岩の陰になっているし曲がり角にあり普通に歩いているとただ壁と壁がくっ付いての角に見えるが角度を意図的に変えてみると壁と壁が少し交差していて細く小さな隙間がある 


そこから少し入っていくと少し広い空間があるのはソナーで確認済みだ

そしてなによりソナーに生き物らしき反応がないのもわかるのであとは罠だけ気を付ければいい


とわかっていても腰が引けている自分を納得させるように心の中で呟きながら進んでいくと

3m四方程の小さな部屋の様な場所にでた


そしてその部屋の真ん中にはあからさまに怪しい宝箱が一つ置いてある


俺はとりあえずその宝箱をスルーしあたりになにか罠がないか探し歩いてみたが特にこれと言った仕掛けも罠もなく ほんとうに宝箱だけおいてある部屋だった


俺は改めて宝箱に注目してみると 宝箱は箱自体は高級感あふれる赤い色に留め具などが金色で高級感あふれる装飾も施されている

そして一際 目につくのが本来なら鍵穴がついているであろう場所についている真青な丸い宝石だ


開けるか開けないか・・・・悩むが


とりあえず ひと眠りしてからもう一度考えようと思い俺は 部屋の隅へ移動し壁によしかかるように座って意識を手放し深い眠りへ落ちていった




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