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考えるな!感じろ!?

魔物の蝙蝠に転生して4日が立ちました


初日にスライムとの死闘を制し格があがり進化しまして 結果 元居た蝙蝠たちの部屋に戻ると


『やべぇ!ビッグバットが攻めてきた!! 皆ぁ逃げろぉぉぉ!』


とたぶん俺に色々教えてくれた蝙蝠が超音波をつかい皆に俺が来たことを知らせ

その知らせを聞いた他の蝙蝠たちは我先にその部屋から逃げてしまいました


そうです・・・・俺は転生初日に 魔物に転生してまで ぼっち になってしまいました


仕方ないので俺は疲れるまで強い魔物や冒険者をソナーを使い避けつつスライムを狩り

魔石を食べて生きながらえてきました


ちなみにあれから進化はしてません


それと初日の経験を活かしどのようにスライムを狩っているかというと上空から急降下をし

一気に噛みつきその瞬間全開で超音波をスライムの内部に照射するという方法です


うれしい誤算は進化して体が大きくなったので必然的に顔や顎も大きくなり小さめのスライムだと

噛みついた時点で倒せてしまったことだ


おかげで進化はしていないがステータスはこうなった


〇名前 コウ(元 麻生 甲太郎)

〇年齢 0

〇種族 不死族 大魔蝙蝠ビッグバット(進化希少種)

〇職種 無職 (野生)

〇LV7

〇HP 80/80

〇MP 120/120

【スキル】

超音波LV10・吸血LV6・吸魂LV4・夜目LV6・飛翔LV10・超音波探索LV3

毒耐性(小)・麻痺耐性(小)

【称号】

魔神の憐み・巻き込まれし者・器用貧乏・貶められし者・元異世界人・魔族転生

希少種・進化種・スライムキラー



LVが4あがりそれに伴ってHPとMPが増えていた

それとあちこち飛びながら超音波をつかいスライムを狩っていたので飛翔と超音波のLVはカンストしていた


他には毒耐性と麻痺耐性については 緑色のスライムを倒して魔石を食べたら毒耐性がつき

薄茶色のスライムの魔石を食べたら麻痺耐性がついた

その後もなんどか緑と茶色のスライムを食べたが耐性は小のままだった


そして・・・・・・


今 目の前にいるのは・・・イチゴでできたゼリーの様な色をした赤いスライムだ・・・


あらたに手に入れた超音波探索(ソナー)はLVが3でも30m四方を探索できるので

その赤いスライムは未だ俺に気づいていない


俺は息を殺し羽ばたくこともなくできる限り無音で飛び赤いスライムに近づいていく

あと3mほどで赤スライムと接触するところで急に赤いスライムがポヨンポヨンとその場で何度か

跳ね上がると 赤いスライムの目の前にこぶし大の炎の球が浮かび上がった

そして赤いスライムはグググっと身をかがめ ボヨン! と戻った反動を使いその炎の球をこちらに

飛ばしてきた


俺は驚き急上昇すると俺のいた場所を炎の球が通過しダンジョンの壁に当たると壁に少し黒い焦げ跡を残した


俺はそれを見て


「ギィー・・・ギィギギィー(あぶねぇ・・・魔法かよ)」


とつぶやき むやみに近づけないと思い慎重に赤いスライムをみながら旋回をはじめた

そして何度か赤いスライムの炎の球をなんとかかわしながら観察したところ


炎は連発できない

撃つ前に必ずなんどか跳ねる

ということがわかった

そしてなにより今更だが


・・・・・スライムは目も口もないのでどちらをむいているのかわからない


ということが分かった


そうなのだ

このスライムはどうやら最初からこちらのほうを向いていたのだ!

なので俺がどんなに音や気配を消して近づいたとしても俺の姿は丸見えだったということだったのだ!!


新たな発見をし心なしか凹んだ気持ちを振り払うように 再びこちらに飛んできた炎の球をギリギリかわし一気に赤いスライムへ近づき 


ガブっ


とかぶりついて渾身の超音波を照射すると赤いスライムはプルプルプルっと小刻みに震えだし


バン!


と破裂した


そして弾けた残骸からいつも通り光がでてきて俺の胸あたりにしみこんでいった

少しの間 身構えていたが今回はLVも進化もしなかったので落ちていた魔石を拾い見ると

今までの魔石より少し大きく赤い色をしていた


俺はそれをみて かじったら中が熱々だったり辛かったらどうしよう と少し思ったが

とりあえず恐る恐る口にいれバリボリと租借して飲み込んでみた


するとなにやら胸のあたりが熱くなりそれはすぐに収まった


俺はその場を離れ人目の付きにくいところへ行くとステータスをみてみた


〇名前 コウ(元 麻生 甲太郎)

〇年齢 0

〇種族 不死族 大魔蝙蝠ビッグバット(進化希少種)

〇職種 無職 (野生)

〇LV7

〇HP 80/80

〇MP 120/120

【スキル】

超音波LV10・吸血LV6・吸魂LV4・夜目LV6・飛翔LV10・超音波探索LV3

毒耐性(小)・麻痺耐性(小)・火魔法(初級)

【称号】

魔神の憐み・巻き込まれし者・器用貧乏・貶められし者・元異世界人・魔族転生

希少種・進化種・スライムキラー


するとやはりLVは変わっていなかったがスキルに火魔法の初級というものが新たに出ていた


俺はそれを確認しどうやって使えばいいのかわからないので

誰も居なくなった最初の暗い部屋へ行き 火魔法の発動の練習をすることにした


真っ暗で静かな中 どのように魔法を発動したらいいのか考えてみたが所詮 底辺高校卒の俺の頭では

これといった案が思い浮かばず とりあえずスライムを真似てみようと思い立ち


その場で何度か跳ね 胸のあたりに力を込めてみた


・・

・・・

・・・・「ギィー・・・(OK・・・)」


当然発動するものではなかった

そもそも魔法を発動するための力を俺が持っているのかというところからだが ステータスにMPが

記載されているので俺にも魔力はあるはずだ


実際 初めて飛んだ時にMPを使っていたことからみてもMPを消費してスキルが使える

ちなみにLVが上がるに伴って消費MPが減っていきLVがMAXの今 普通に飛ぶだけなら

MPを消費しない


その後も何度かあの手この手でやってみたが当然発動しなかったので まず魔力というものがどんなものなのか感じることができるのかということから始めることにした


とりあえず 座り目を閉じ集中する

元々部屋が真っ暗で物音ひとつしないので集中しやすい環境なのだ


瞑想のように目をつぶり心を静め 次にどうするか考えたとき 映画やアニメのアクションやファンタジーで気や魔力の使い方というのを何度かみたことがあるのを思いだし試してみることにした


まず 大雑把に心臓から血液のように全身をめぐるイメージをする


次に その全身をめぐる魔力とは無色で全身を滞りなくめぐることができる それは脳や目 指先に至るまで 毛細血管の隅々までいきわたるようなイメージをする


そうしているとなにやら胸のあたりがだんだん暖かくなってきて イメージ通り その温かいものが

全身をくまなくめぐるような感覚がしてきた


俺はここで調子に乗らずカチ上がったテンションを押さえつけ

あくまで平常心を保ちつつ 次のイメージをする


そのイメージとは 全身を巡っている魔力を へその下 丹田 と呼ばれる場所に集めること

イメージが固まると全身の魔力が丹田へと集まってくるのが分かった


しかし まだ不慣れなせいか 非常に集まるまでの時間が遅い・・・・その辺は要練習だなと

思いつつ


次にその丹田に集まった魔力を放出するイメージをすることにした

最初はスライムの様な球体をイメージしたが なんとなく魔力をうまく 丸めることができなさそう

だったので 勢いよく放出するイメージをした


そのイメージとは


たとえるならペットボトルの水を一気に放出するためペットボトルを振り 中で渦巻きを作るあの

イメージだ


すると腹部のあたりが暖かいを通り越し少し熱くなってきたのでゆっくり目をあけると

俺の腹の前に ブスブス とくすぶる赤い火のようなものがでてきてたので

更に先ほどのペットボトルのようなイメージを鮮明にするとその火は 突然大きく燃え上がり

火炎放射器のように前方5mほどに噴射し始めた

しかも

螺旋を描いて噴射している


俺はその光景を驚いてみていたが どう止めていいのかわからず とまれーーー! と念じると

炎はだんだん小さくなり 最後に プス と すかした音とともに消えてなくなった


「ギィー・・・ギィー(これは・・・・成功なのか?)」


とよくわからなったのでステータスとみてみた


〇名前 コウ(元 麻生 甲太郎)

〇年齢 0

〇種族 不死族 大魔蝙蝠ビッグバット(進化希少種)

〇職種 無職 (野生)

〇LV7

〇HP 80/80

〇MP 40/120

【スキル】

超音波LV10・吸血LV6・吸魂LV4・夜目LV6・飛翔LV10・超音波探索LV3

毒耐性(小)・麻痺耐性(小)・火魔法(初級)・幻影魔法(固有:初級)・瞑想LV1

【称号】

魔神の憐み・巻き込まれし者・器用貧乏・貶められし者・元異世界人・魔族転生

希少種・進化種・スライムキラー・見習い魔法士


すると

MPが80も消費されていて さらにいくつかのスキルと称号が出ていた

しかもそのうちの1つ 幻影魔法の初級には固有という記載もある


推測だが この蝙蝠のもつ固有の魔法が魔力を感じることで使えるようになったということなのだろう

とりあえずこの幻影魔法はどのようなものなのか気になるが

発動してもこの真っ暗な中ではわからないし 自分にかけて解けなくなっても怖いので今はそっと

しておこうと思った


俺はとりあえず 消費したMPを回復させるため目を閉じゆっくり休むことにした



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