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そうだったんですね

ひとしきり 二人が驚いたあと ミレーユさんに


「いきなり何言ってんの?!」


「ちょっと意味がわかりません!」


とそれぞれがいうとミレーユさんは


「実は前々からエヴァンスと話していたことなのよ」


と何でもないかのようにいい シュリさんが え? お母さんと!? と驚いていたが


「それに物件も絞り込んであるのよ? そうだ!明日皆で見に行きましょう!」


と更に驚きのことをぶっこんできた

それに対して


「えっ!? 何言ってんのお母さん!!?」


「ちょっ!? 急すぎますよ!」


と二人が驚きながら叫ぶようにいうのを 個人的にはランクがあがったら一人暮らしをするからと 大変だなぁ と思いながらみているとミレーユさんは僕のほうをみながら


「コウさんも一緒に住むのよ?」


と笑顔で当然でしょ?というふうに言い


「へっ!?」


とあまりに驚きに変な声で答えると うふふふふ と笑いながら


「シュリの両親と昔からきめていたことなんだけどね? 私たち夫婦とシュリの両親は共同で宿屋と食堂をやるのが夢でね・・・・?」


と少し遠くをみながらミレーユさんがいうと コルアは少し悲しそうに お父さん・・・ とつぶやき

それをみてシュリさんも悲しそうな顔をした


僕はなにがあったんだろうか と思っているとミレーユさんが


「えっとね? 私とシュリの母親エヴァンスとは幼馴染でねぇ」


と急に昔を懐かしむように話し出し


「私たちは同じ学校に進学してね 私は生産科 エヴァンスは冒険科に進んだのよ

そこでシュリの父親のガルドと私の旦那のコールとエヴァンスがパーティーを組んだのよ でね?

そこでエヴァンスにコールを紹介されて・・・」


と目を細めていい その続きをコルアが はぁ~ とため息をつきながら


「そこでお父さんがお母さんに一目ぼれをしてね 猛烈なアタックをはじめて お母さんがDランクの冒険者になったら付き合ってあげるっていって 結果学校を卒業する前にお父さんがDランクになって付き合いだして卒業後Cランクになったときに結婚したんでしょ? もう聞き飽きたわ・・・・」


とげんなりしながらいうと うふふふ 私のために頑張ったのよ? 素敵な旦那でしょ? と幸せそうな笑顔でミレーユさんが聞いてきたので そうですね と素直にそう思ったので答えると ありがと と返してきて来た


そして話を引き継ぐようにシュリさんが


「うちのパパは料理が趣味でね?冒険者時代にあちこちの街に行って料理を食べ歩いたりしてね? そしていつか冒険者を引退したら自分の店をもつのが夢だったらしいの でもママが私を身ごもって冒険者を引退してね? ちょうど同じころ ミレーユさんもコルアを身ごもってたから お互い生活が落ち着くまでって その間 コールさんと二人でこの街の近場でこなせる依頼をうけて冒険者を続けていたの」


といい そのあと急に悲しそうな顔をして黙り込むと クスとミレーユさんが笑い


「あれは二人が6歳のころだったわ ある地方に新しいダンジョンが見つかってね? 最初はガルドと二人でその地方に行く予定だったんだけどね 依頼を受けた後 急にエヴァンスの体調が悪くなってね・・・コールは一人でそのダンジョンのある地域にむかったの・・・そこから音信不通なのよ」


と悲しそうな笑顔でいい コルアはうつむいてしまった

そしてシュリさんが申し訳なさそうにしているとミレーユさんはシュリさんの肩をだいて


「あの人は生粋の冒険者だったの だから誰が悪いわけでもないわ?」


と慰めシュリさんの涙をぬぐってあげていた

そして


「それから私たちは話し合って お互いの娘たちが巣立ったら4人の夢だった私たち夫婦が宿屋をシュリの両親が食堂を同じ建物でやろうって決めて頑張ってたのよ」


といい


「それでガルドとエヴァンスはシュリちゃんが就職したのを機に料理の研究のたびにでたってわけ」


といいシュリさんが


「料理の修行の旅ってそういう意味だったんですね」


といった

そして


「それで昔からの知り合いで今不動産をやってる人が居てね? いい物件を見つけてくれて誰にも売らずに残しておいてもらっていたのよ」


といい

コルアが


「えっ!? もしかしてラングおじさん?」


と聞き ミレーユさんが そうよ と答えた

そしてさらに


「だから予定よりちょっと早いけどさきに買っちゃって手直しや準備をしながらエヴァンスたちが帰るのをまっていようかなとね?」


それに と付け加え


「二人とも当分お嫁にいって巣立つってわけでもなさそうだし ちょうどいい機会かなってね?」


と悪戯っ子のような微笑みで二人をみながらいった


「ちょっと! 私まだ21だよ!? 早いよ!」


「ミレーユさん! 私はコルアと違って 相手がいないんじゃなく いいのが居ないだけで選んでるだけなんですよ?」


「なんですって!? 私だってそこそこモテてるんだからね!」


「一部マニアにでしょ?」


「なっ!? シュリだって体目当ての男しか寄ってこないくせに!」


「誰かさんと違って魅力的すぎてごめんなさいね!」


「ムキーーー!!!」


とお互いがお互いをけなしあう泥沼の様な戦いの幕があがろうとしていると


「ほらほら二人とも コウさんが呆れてるわよ?」


と原因をつくったミレーユさんが クスクス 笑いながらそういうと二人は顔を見合わせた後

顔色を真っ赤にそめてふさぎ込んだ


それをみてミレーユさんが


「とりあえず明日 皆で物件を見てみましょう? コウさんもそこをみて一緒に住むか一人暮らしをするか決めてくださいな?」


と言ってきたので とりあえず了承して その日は解散した


次の日

朝食を取りながら予定を聞くと


「シュリがギルドに行って休みをもらってきてから向かいます」


とミレーユさんがいい コルアと二人で了承し シュリさんが帰ってくるまで部屋で休むことにした

そして2時間くらいたったころ一階から


「コウさん? シュリちゃんが帰ってきたから物件にいきましょー」


とミレーユさんの声が聞こえ返事をして合流し


「じゃ いきましょ」


とミレーユさんの声で家をでて物件を見に向かった


 

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