第一話Dpart
「ただいま」
「お帰りなさいませ、ご主人様。お夕食ですか、お風呂ですか。それとも『わ・た・し』?」
「わたしで」
「えっ・・・うそっ・・・もう、ご主人様ご冗談はよしてくださいな。フォーク刺しますよ」
「冗談なんかじゃない。冗談でこんなこと言えない。俺は君が欲しくてたまらないんだ」
「ごっご主人様」
「フェンリル、俺っもう我慢できない!!」
「ひっ人目がつくところではダメです。せめてベッドがある部屋に」
「大丈夫。すぐ終わる」
「・・・はい。優しくしてくださいね。でも私は長いほうがいいなぁ(はあと)」
「ああ、君の血を頂く」
「はい? ご主人様。ワンモアプリーズ?」
「だから、フェンリルの血を吸わせてもらいたい」
「・・・・・・まぎらわしいんだよ!! このバカぁぁぁ~~~~~~~~~」
「あべし~~~~~~~~~」
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(見せられないよ)
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「いっつーーー。ひどいめにあった」
「お兄ちゃん、どうしたの。フェンお姉ちゃんと喧嘩でもした?」
「そうだ。俺が『不死身』に近いからといって、あれは無い」
「あはは、でもフェンお姉ちゃんの気持ち分かるよ。だって、お兄ちゃんをサンドバックにするの楽しいもん」
「『アルラウネ』恐ろしい子・・・・・・」
フェンリルに折檻された俺を優しく心配してくれた、Tシャツにショートパンツのいでたちの女の子はアルラウネ。俺を兄と慕ってくれている・・・はずだ。
生命力に満ち溢れた輝きを放つ大きな翡翠色の瞳、尻尾のように揺れる艶やかな翡翠色の髪は彼女の快活さの源みたいだ。肌はよく外にいるため少しだけ日焼けしている。
誰もが元気を貰える天真爛漫な美少女である。