第一話Cpart
現在、僕はラミアさんを尾行するするために彼女の自宅にはりこんでいる。ゴブ夫君はゴブリンの中で
モテモテだから彼の助言に従えば大丈夫のはずだ。あっ、ちなみに彼女持ちだそうですよ・・・・・・
本当に尾行なんかしてラミアさんの欲しい物が分かるのかな? と悶々と重いを巡らせている中、彼女は現れた。
太陽の光を受け止め、きらきらと輝く黄金の髪は彼女の腰辺りで軽くウェーブしており、とても柔らかそうだ。雪のような白い肌は彼女の清純さを、大きな乳房は彼女の母性あふれる優しさを、深青色の瞳は彼女の穏やかな気性を表しているようだ。そして、桃色の鱗をまとわせる長い尾が愛らしい。そう、この美人さんがラミアさん。僕が尾行しようとしている人であるorz・・・・・・・・・
・
・
・
大きなバスケットを持ち、白いワンピースに身を包んだ彼女は、薬草やら山菜やら木の実やらキノコを採取している。いやはや、とても素人には見えない鮮やかな採取っぷりである。あっキノコ発見。ゲットだぜ。
・
・
・
僕が彼女を尾行し始めてから、そう短くない時が過ぎ、そいつは現れた。つぶらで愛らしいお目目ワイルドな牙と分厚い毛。そいつはイノシシ。そっと、僕は心の中でつぶやいた。
「ご愁傷様」と。そして赤い花が咲いた。
「あ・・・ありのまま 今起こった事を話すよ!僕がラミアさんを尾行していたら、いつのまにかイノシシの血抜きや皮剥ぎをしていた。な・・・何を言ってるのか分からないと思うが僕も分からん」
「空に向かって何を言ってるのかしら」
「読者に現状を説明していたんだよ」
「メタな発言は控えた方が良いと思うんだけど」
「Yes,mom.ふぅ、とりあえずおわったよ。ラミアさん」
「あら、ありがとう。ごめんなさいね。お散歩中に手伝わせて」
「あはは、別にいいよ。それに力仕事は男がするべきだし」
「まぁ、今日は珍しく気が利くのね」
「失敬な。僕はいつでもデリカシーがあるんだぞ」
「冗談よ。女性関係にもあと少しあればいいのだけど」
「うん? どうかした」
「いいえ、何でもないわ。あなたのおかげでおいしいお肉が食べられそうだわ」
「ラミアさんがきれいに仕留めたおかげだよ」
「そうかしら。誰でも簡単にできるわよ。あっ、お礼にお肉もらってね」
「ありがとう。・・・僕の家に来ない。一緒に食事した方が楽しいし、フェンリルさんが喜ぶから」
「誘ってくれて嬉しいのだけど、今日は無理なの。ごめんなさいね」
「そっか、仕方ないね。じゃあ、お肉だけでも連れて行くかな」
「ええ、どうぞ。私の家まで送ってくれてありがとうね。またね」
「うん、またね」