透明な花を飾る
透明な花を飾ろう
目眩を患ってから三年
少しずつ閉ざし始めてゆく痛みも
消えていなくなってゆく
反響する部屋にただ一輪の花が咲く
花弁を外して、占いの真似事をしてみた
失敗作を積み始めてどれぐらい
繰り返して前を見れなくなった?
<間奏>
隣で泣く君のその姿も
いつか散りばめた温度が溶かしてゆくんだね
透明な虚構をなぞる彼女は笑う
そして壊れていく そして崩れてゆく
僕の目の前で
<間奏>
眠たいこのベッドで
僕は息をしているんだろうか
止まらないよ、止まらないよ
間違っていたことなんて信じたくないよ
そう綺麗な喉を潰してゆく
意味もなく 意味を持たせなくても
どこかへ消えてゆくなんだけど
この体が言うことを聞いてくれなくて
どうかしちゃっているんだよ
もうキミを想うことは止めにしよう
見向きもしてくれないとわかったから
泣き虫な僕はまた透明な花を飾る
透明な花をあげよう
ねえまだ、残ってる ああ。
ああ!
花もいつかは毒と化す。