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詩集

透明な花を飾る

作者: 蒼山詩乃

透明な花を飾ろう


目眩を患ってから三年

少しずつ閉ざし始めてゆく痛みも

消えていなくなってゆく


反響する部屋にただ一輪の花が咲く

花弁を外して、占いの真似事をしてみた

失敗作を積み始めてどれぐらい

繰り返して前を見れなくなった?


<間奏>


隣で泣く君のその姿も

いつか散りばめた温度が溶かしてゆくんだね

透明な虚構をなぞる彼女は笑う

そして壊れていく そして崩れてゆく

僕の目の前で


<間奏>


眠たいこのベッドで

僕は息をしているんだろうか

止まらないよ、止まらないよ

間違っていたことなんて信じたくないよ


そう綺麗な喉を潰してゆく

意味もなく 意味を持たせなくても

どこかへ消えてゆくなんだけど

この体が言うことを聞いてくれなくて

どうかしちゃっているんだよ


もうキミを想うことは止めにしよう

見向きもしてくれないとわかったから

泣き虫な僕はまた透明な花を飾る

透明な花をあげよう 


ねえまだ、残ってる ああ。


ああ!

花もいつかは毒と化す。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 優しい作品だね。 [一言] みんな自分に気付いて欲しいと思っているんだよね。でもさ、無駄な駆け引きやイジワルで勝手に敵を作っちゃっているんだよ。みんなさ。それって物凄く悲しいし、無駄な事…
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