ゲーム
リビングでゲームをしているまきるに光太郎は声をかけた。
「まきる」
「んー、なにー?」
「結局、翔子さんの欲しいモノって何だったんだい?」
「ああ、それはね」
「うん」
「これ」
「…………どれ?」
「だから、今あたしがしてるゲーム」
「……翔子さんって、そんなにゲーム好きだったっけ?」
「ううん、普段はしないよっ。でも、ちょっと画面見てみて」
「……あれ、何か見たことある絵柄だ」
「そう、これはお母さんの好きなジブリが協力してるゲームなんだよ。CM見てから欲しい欲しい言ってて、あたしもしたかったし」
「そういう事ね」
「まあ、自分で買ってきたのは予想外だったけど」
「…………ゲームか。盲点だったなぁ」
「お父さんは全然しないもんねー」
「昔から馴染みがなくて」
「あははっ、そんなイメージだもんねっ。あ、やっと戦闘だ」
ガチャリ
「まきる、九時からはあたしの番だからな」
「えー、今からやっと良い所なのにー。……もうちょっとっ」
「駄目だ。あたしだって早く進めたいんだ」
「えー、けちー」
「あたしが買ってきたんだから良いだろ」
「でも、本体はあたしのだよっ。お母さんは昼間暇なんだから…………!」
「えーと、二人とも喧嘩は良くないよー。ここは間をとって私とテレビでも……」
「光太郎は静かにしとけ!」
「お父さんは黙ってて!」
「…………あれ、私まさか二次元に負けてる?」




