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新年
翔子はお雑煮をテーブルに置いた。
「出来たぞ」
「ありがとう、翔子さん」
「お母さんありがとー」
「いただきます、と。ずず……、ふう。なんやかんやで新年だな」
「そうだね。歳を取ると一年が早くて仕方がないよ」
「ずず……。うー、冬休みも半分過ぎたー」
「おい、まきる。宿題やったか?」
「やってたらこんな事言ってないよー」
「まあまあ。元旦だし、今日は大目に見ようよ」
「見てよー」
「でも、後できちんとやりなよ?」
「…………うんっ」
「何だよその間は」
「何でも無いよっ。あ、初詣どうしよう」
「んー、これ食べ終わったら行くか?」
「行く行くー。あ、どうせだし、歩いて行こうよっ」
「そうだね。たまには悪くないね」
「まあ、外は珍しく積もってるし、車よりは安全かもな」
「それじゃ、決定! 新年の向島家、発進だよっ」




