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並行世界の俺に俺が憑依する  作者: 緑黒猫


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9/17

プレゼント

 翌日の朝9時に優聖と巫咲の家の前に着いた。

 2人は勿体ない格好をしていた。ベストタイプの革鎧、スカートタイプの革鎧、指先から肘までの革防具だった。あとは、手に持ってるラグビーで使うヘッドキャップのような革防具だ。


 勿体ない……実に勿体ない!

 せっかくの綺麗な髪が隠れるし、デケェ乳が潰されて可哀想だ。それにデケェ乳が潰されてたら揺れる瞬間が拝めない!

 

 俺の武器を受け取りに行く時に、2人の防具を買おう。どうせ2人に選ばそうとしても断りそうだし、全部俺が決めて買う。

 買うっていうても母さんが残した金なんだけどな。まぁその金も今は俺の金だし、好きに使わせてもらう。どうせ母さんに聞いても「あんたの好きなようにしなさい」って言いそうだしな。


「おはよう。槍と盾は後ろのドアを開けて乗せてくれ」

 事前に3列目シートは倒してある。


「「おはよう。わかったわ」」

 優聖は大盾、巫咲は槍とその他の荷物をハッチバックを開けて荷室に載せ終わったあと、2人は車に乗った。


「行こうか」


「「うん、よろしくね」」

 2人を乗せギルドに向かった。

 向かってる最中にギルドに着いたら先に武器の受け取りに行くことを2人に伝えておいた。


 ギルドに着き荷物を降ろしたあと、俺の武器を受け取りにショップの方に向かった。

 

 基本的にギルドは24時間空いているが、交通が不便な場所は時間が決まっていたりするから要注意だ。


「すみません。武器の受け取りに来ました」

 レジに居た前に対応してくれた店員さんに声をかけた。


「はい、剣崎さんですね。少しお待ちください」

 俺のことを覚えててくれたみたいだ。まぁ、男でダンジョン行くなんて俺だけだし印象に残るか。


 2人と話してるとすぐに店員さんが戻ってきた。


「装備して確認してみてください」

 レジのテーブル上に預かってもらっていた50口径のリボルバーと剣鉈、カスタムを頼んでいたホルスターを置いてくれた。

 カスタムしたホルスターを左右のベルトと太ももに取り付けて装備した。リボルバーと剣鉈を仕舞ってみたが、いい感じだった。


「いい感じで問題ないです。ありがとうございます」


「良かったです。ありがとうございました。またのご利用お待ちしております」

 店員さんと別れたあと、防具の売ってるショップに向かった。


「あれ? ダンジョンに行かないの?」


「少し防具を見に行こうと思ってな。2人も見たいのあれば見てていいぞ。終わったら声かけるし」


「着いていくよ〜。追加で防具着けるの〜?」


「そうだな。追加といえば追加だな」

 俺は黒の戦闘服にタクティカルグローブ、腰に魔力回復するポーションを入れたポーチを装備している。それと、念の為に【釈迦如来の構え】がバレないように対策もしてある。めっちゃ高かったが。


「そっか〜、わかった〜」

 防具を見に向かった。男用が元々ないから見回っても疑われない。

 動きやすく、可愛い服を探して見つけた。

 デケェ乳が揺れるのも見たいが、負担をかけさすわけにもいかないので、スポブラも選んだ。


「店員さん、すみません」


「はーい」


「これの青色と黄色、これは黒で……こっちも青色と黄色はありますか?」

 防具もスポブラもショーケースに入っている。色は店員に確認してくださいと表記されている。


「えっ? それ銃翔が着るやつじゃないでしょ?!」


「うん、優聖と巫咲が着るやつだ」


「『着るやつだ』じゃないでしょ! いくらすると思ってるのよ! そんなお金ないわよ!」

 巫咲の可愛いツリ目が怖いツリ目になった。


「俺が出すから大丈夫だ」

 サムズアップしながら言った。


「もう! 前に相談してって言ったよね?」


「言ったけど、あれって危ない事する時だろ? これは危なくないし、相談したら断るだろ?」


「ぐっ、確かにそうだけど! そうだけど!」


「みーちゃん、銃翔は自分のやりたいようにするタイプだから、何を言ってもダメだよ〜」


「おっ、優聖は分かってるな。巫咲、諦めて俺の着て欲しい服を着てくれ」


「はぁー、銃翔が変わってるってことを再確認したわ」

 ため息を吐きながら、諦めたような表情をしていた。


「下着まで選ばれるのは少し恥ずかしいけどね〜」

 照れながらも嬉しそうな顔をしていた。可愛いなぁ。


「私たちの胸を好きなだけ見ていいって約束したしね。それに、見てもらうのは嫌じゃないしね」

 頬を紅く染めながら、後半の部分を小声で言ったが俺には全部聞こえていた。ツンデレか? ツンデレなのか? 可愛いじゃねーか!


「すみません、お待たせしました。青色と黄色ありました」


「じゃあ、優聖が青色で、巫咲が黄色でサイズを合わせてもらっていいですか?」


「わかりました。それでは御2人はこちらに来てください」


「「はい」」

 2人は店員さんに連れていかれた。楽しみだな。


 待ってる間にもう1つプレゼントを買うために、店員さんを呼び出してショーケースから出してもらい購入した。巫咲は怒るかな?


 そうこうしてるうちに店員さんから俺が呼ばれた。


「準備できましたので、見てもらってもよろしいでしょうか?」


「分かりました」

 店員さんに着いていくと、試着室に着いた。


「ご案内しました」

 店員さんがそういうと、カーテンが開いた。

 そこには――最高の景色があった。

 最高の景色というのは、それもう……凄く凄く大きな山と深い深い谷が見えるからだ。最高すぎる。

 

 俺が2人に買ったのは、トレーニングウェアのセットだ。トレーニングウェアといっても見た目が似てるだけで、モンスターの素材を使ってるから防御面は問題ない。


 上がフード付きパーカー、下がパンツ一体型レギンス。パーカーの下はスポブラのみだ。スポブラもしっかりとモンスターの素材を使ったものだ。

 レギンスはどっちも黒で、青色のパーカーとスポブラが優聖、黄色のパーカーとスポブラが巫咲だ。

 2人は今パーカーのファスナーを下げているから、最高の景色が見えているって事だ。


「凄く似合っている。そして、ありがとう」

 俺は今までで1番いい笑顔になってると思う。

 優聖、巫咲ありがとう。目が幸せだ。

 

「「こちらこそ買ってくれてありがとう」」

 2人は恥ずかしい気持ちを我慢してまで見せてくれた。

 それが凄く嬉しかった。


「もう1つ渡すものがある。お守りだ」

 試着室から出てきた2人にケースの蓋を開けながら渡した。


「もう、呆れて言葉も出ないわよ」


「これはさすがにやりすぎよ〜」

 2人が驚くのも無理はない。が、俺の為だから仕方ないのだよ。


さっき買ったのは一式で30万ほどだったが、今2人に渡した太めのバングルは1つで100万はするからな。

 

 このバングルは俺のスキル魔法【釈迦如来の構え】と一緒で、魔力の鎧を纏う事ができる。まぁ防御面は革鎧と変わらないがな。攻撃を喰らい過ぎるとバングルに嵌めてある魔石が壊れて、魔力の鎧が消えてしまう。だが、魔石を交換すればまた使える。


 俺が【釈迦如来の構え】を持っている事をバレないように打っていた対策は、このバングルだったのさ。

 

「2人が怪我しないなら安いものだ」


「「ありがとう」」

 2人は顔を真っ赤にしながら、観念して魔石が嵌め込まれた緑色のバングルを装着した。


「よしっ、着替えた前の防具を車に載せてからダンジョンに行こうか」


「「うん」」

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