試験
翌日。
昨日、約束した12時ぴったりに優聖と巫咲の家の前に着いた。
「おはよう」
車の窓を開けてあいさつした。
「「おはよう」」
「乗ってくれ」
「「わかったわ」」
後部座席に2人が座り、シートベルトをした。シートベルトがデケェ乳をスラッシュしていた。
「どれぐらい前から待ってたんだ?」
2人は俺が着いた時には外で待っていた。
「5分ほど前よ」
「そうか。待ち合わせ丁度に出てきてくれたらいいからな」
「「ありがとう」」
「よしっ、行くか」
「「うん。よろしく」」
信号で止まるたびに、2人のデケェ乳をチラチラと見ながら雑談をしてギルドに向かった。
ギルドに着き、車から降りるとまだまだ視線が突き刺さる。でも、今日は俺だけではなく2人にも羨望の眼差しがあった。まぁ、俺とパーティー組んだ時からあったから慣れてもらうしかないけどな。
2人と待合室で30分ほど待ってると、職員が出てきた。
「それでは、今から試験を行いたいと思います。試験に参加する者は訓練所に向かってください」
職員が案内を始めた。
2人と最後に訓練所に向かった。
訓練所に着くと、昨日と打って変わってピリついた空気になっていた。
試験に受からないとダンジョンに潜れないから、落ちたくないよな。
「試験内容を知ってる人も居ると思いますが、パーティー又はソロでゴブリンを5体倒してもらいます。初日にも講習しましたが、ゴブリンは基本的に複数で集まって動きます。なので、ゴブリン5体を対処出来ない実力なら不合格となります。そして、制限時間もあり、制限時間は5分以内です。それでは、パーティーリーダーは私の所まで来て並んでください」
「行ってくる」
昨日の話し合いの時に俺がパーティーリーダーと決まった。
「「行ってらっしゃい」」
職員の元に向かい、列に並んだ。
「それでは順番にクジを引いてください。引いたクジは試験に呼ばれるまで持っていてください」
クジは50番まであるようだ。分かった理由は、ホワイトボードに1から50まで書かれていたからだ。
順番にクジを引き始めた。引いた人の苗字がホワイトボードに書かれていく。
「次の方、クジを引いてください」
俺の番が来た。
「はい……50番です」
引いた紙を広げると50番と書かれていた。試験の順番が最後に決定した。
「分かりました。お名前もお願いします」
「剣崎です」
「はい、ありがとうございます。呼ばれるまでお待ちください」
「分かりました」
優聖と巫咲の所に戻った。
「1番最後になったわ」
「1番最後の方がいろんな戦い方見れていいと思うわ。私たちは銃翔に戦闘を任せっきりになるけど」
「銃翔よろしくね〜」
「おう。俺に任せとけ」
笑顔でサムズアップして、余裕のアピールをした。
1番最初に呼ばれたのは3番のパーティーだった。1番と2番は誰も引かなかったからだ。
呼ばれたパーティーが向かったのは、20メートル四方の結界に囲われたリングだった。
3番のパーティーはタンクが1人、剣士が2人、弓士が1人、魔法系が1人かな? 後方で盾とメイスを持ってるから、魔法系だと思うんだけどな。
「それでは、試験を開始します。ゴブリン召喚」
職員の1人のスキル魔法だろうか? 職員が手をかざすとゴブリンが5体、3番パーティーの前に現れた。
ゴブリンはパッと見た感じ120から130センチメートルほどの身長に、緑色のガリガリの体、尖った耳、強姦魔のような醜悪な顔をしていた。
ファンタジー漫画に出てくるゴブリンそのままの見た目だった。ファンタジー漫画のモンスターを生で見れることに感動した。
タンクが挑発系のスキル魔法を使ったのだろう。ゴブリン5体がタンクに向かって行った。
タンクの大盾を避けて、横から攻撃しようとしたゴブリンは、剣士によって斬られ、大盾に攻撃してるゴブリンは弓士と魔法使いによって倒された。倒されたゴブリンは霧となって消えていった。
魔法使いはファイアーボール使っていた。ファイアーボールでゴブリンは何回も焼かれていた。敵が使う時は俺も気をつけないとな。
3番のパーティーは2分ほどで倒し終わっていた。
本当はもう少し早めに倒せてたように感じた。たぶんだが、試しながら戦ったのかもな。
そのあとも順調に進んでいき、今のところ不合格者は出ていない。
20組目の33番はソロだった。
33番は弓士だったが、今まで出ていた弓士とは違い矢を持っていなかった。
もしかしたら俺の【無限魔弾装填】と似たようなスキル魔法を獲得してるのかもな。
33番の試験が始まった。
33番が弓の弦を引くと、矢が出てきた。やはり、俺のスキル魔法と似たものを獲得していたな。
動きも俊敏で避けて距離を取って撃つ、を繰り返して5体のゴブリンを倒していた。時間はギリギリセーフだった。
2人目のソロは剣士でゴブリンを5体倒すことはできたが、時間が30秒ほど過ぎて不合格になってしまった。惜しかったな。
33番の弓士もそうだが、ハンマーで叩き潰した女、斧で身体を縦に真っ二つにした女、薙刀でゴブリン3体の首を一太刀で斬り落とした女が印象に残った。
「剣崎さんのパーティーはリングに上がってください」
俺たちの番が来た。
不合格になったのはパーティーが3組と2人目のソロの人だった。
「「「はい」」」
リングの中に入った。
「優聖、巫咲。短剣を預かっといてくれ」
「「わかったわ」」
2人に短剣を渡し、巫咲の結界の外で待機した。
「それでは、試験を開始します。ゴブリン召喚」
10メートル前にゴブリンが5体出てきた。
すぐさま左手でリボルバーをホルスターから引き抜き、ゴブリン5体の頭を人差し指で差すように狙い速射した。
残念ながら3体も外してしまったが、右手でホルスターから抜いていたリボルバーで残りのゴブリン3体の頭を撃ち抜いた。30秒もかからず倒すことができた。
前の世界で12年、ガスガンのリボルバーで練習してた甲斐があるな。実銃のリボルバーも年に数回は撃ってたから、反動も学習済みだ。
「「銃翔、すごーい!」」
優聖と巫咲からの称賛が消えてしまうほどの歓声が聞こえてきた。
歓声を返すように手を振って応えた。
「俺にしたら朝飯前だ」
2人のもとに行き、ドヤ顔でサムズアップをキメた。
「「うふふふふっ」」
2人の笑い声に俺は自然と笑顔になった。
「剣崎さんのパーティーは合格です」
「いえーい」
2人の前に両手を出した。
「「いえーいだね」」
2人も喜びながらハイタッチしてくれた。
ハイタッチをしてくれた時、2人のデケェ乳がぶるるんっと揺れた。眼福眼福。
職員にお礼を言ってからリングを降りた。
「それでは合格された者はこちらに来てください。〈ギルドカード〉をギルドに登録します」
「残念ながら不合格になった者はこちらに来てください」
俺たちは合格したから〈ギルドカード〉の登録をしに行く。
「それでは〈ギルドカード〉をこの機械の上に乗せてください」
「分かりました」
クレジットカード決済端末機に似た機械の上にカードアウトした〈ギルドカード〉を乗せた。
「登録完了しました。明日から〈ギルドカード〉を受付に提示すればダンジョン入れます」
「ありがとうございます」
俺の後に2人も登録を完了させていた。
「優聖と巫咲は武器と防具は買ってるのか?」
「うん、買ってるよ〜」
「なら大丈夫だな。俺たちも帰ろうか」
「「うん」」
2人を車に乗せ、家まで送り届けた。
送ってる最中に明日の待ち合わせ時間を決めておいた。
明日からやっとダンジョンに入れる。楽しみだ!




