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並行世界の俺に俺が憑依する  作者: 緑黒猫


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製作依頼

 あれから2週間後、俺たちはボス部屋の前に居る。


「ついに、ボス部屋まで来たな」


「私たちは散歩してるみたいなものだったけどね」


「だねだね〜。銃翔が1人でモンスターを倒してくれてるもんね〜」


「散歩して、銃翔が戦ってるカッコいい姿見て、抱き上げてもらって、ただただ幸せな1日を過ごしてるだけやもんな!」


「「だね」」


「何度も言うが役割分担してるだけだ。それはさておき、ボス部屋に入るぞ」

 護りの巫咲、治癒の優聖、運び屋の空衣里、全員役割がしっかりと分かれているからな。


「「「うん!」」」

 4人で一緒にボス部屋に入った。


 ボス部屋に入ると、少し先の方でボスが待ち構えていた。


 それはデカいカマキリだった。名前は双刃蟷螂。そして、名前の通りカマキリの鎌が刃になっている。


「じゃあ、行ってくるわ」


「「「気をつけてね、行ってらっしゃい」」」


「おう」

 短い返事をしたあと、ホルスターから〈黒魔〉と〈緑聖〉を引き抜きながら、双刃蟷螂に歩いて向かって行った。


 双刃蟷螂は体長が3メートルほどで、鎌が1メートルほどだった。双刃蟷螂と距離が15メートルほどになった時、『キシャァァアアア』と鳴きながら突っ込んできた。


双刃蟷螂(お前)も二刀流か。奇しくも、俺も双銃剣だ」


 双刃蟷螂の間合いに入った瞬間、右の鎌を横振りしてきた。慌てずに身体を後ろに倒し、マトリックス方式で避けたが、次は左の鎌を横振りしてきた。マトリックスの体勢から後方宙返りで避けると、右の鎌で左袈裟斬りをしてきたから、股関節と膝の力を抜きしゃがみこんで避けた。そのあとも連続で斬りかかってきているが、全て避け続けている。


 斬る速度も速いから、なかなか隙を作らせてくれなかったが、俺の目も慣れてきたから少しの隙を作れることができ〈黒魔〉と〈緑聖〉で、双刃蟷螂の顔を狙って引き金を引いた。が、首を傾げるだけで避けられた。なんとなくだが、煽るような顔をしていた……絶対殺す!


「重っ!」

 双刃蟷螂の左の鎌で斬りかかってきたのを〈黒魔〉で受け止めた。さすが鉄冶さんだな。刃が一切かけてない。


 受け止められたことにムカついたのだろうか。『キシャァァアアア』と叫びながら連続で斬りかかってきたが、さっきの煽り顔した仕返しとして全てを〈黒魔〉と〈緑聖〉で受け止めた。


 十分煽られた分を返せてスッキリしたから、トドメを刺すことにした。


「【斬昇刃】」

 いつもよりも多めに魔力を込めて発動し、〈黒魔〉と〈緑聖〉に纏わせ、双刃蟷螂の両鎌を斬り落とした。


「【無限魔弾装填 加速弾×貫通弾】」

 〈黒魔〉に発動し纏わせて双刃蟷螂の頭を狙い引き金を引いた。


 頭を銃弾で撃ち抜かれた双刃蟷螂はへたれこむように倒れて死んだ。ボス討伐完了、蠢きの森林ダンジョン制覇だ!


「「「おめでとう!」」」

 優聖、巫咲、空衣里が駆け寄ってきてくれ、祝福の言葉をくれた。


「おう、ありがとう! 蠢きの森林ダンジョン制覇だ!」


 そのあとも何度か双刃蟷螂を倒してから帰宅した。



 

 次の日、俺たちは鉄冶さんの鍛冶屋に来ていた。


「佳織さん、おはようございます」


「「「おはようございます」」」


「おはよう、いらっしゃい」


「素材持って来ました」


「分かったわ。で、どんな服装の防具が作りたいの?」


「それはですね………………」

 優聖、巫咲、空衣里に少し離れてもらい、佳織さんに服装のアイディアを伝えた。


「あら、いいわね。私に任せなさい、最高の防具を作ってあげるわ。優聖ちゃん、巫咲ちゃん、空衣里ちゃん。こっちにいらっしゃい、身体のサイズを測るわ」


「「「はい、わかりました」」」


「じゃあ、俺はその間鉄冶さんに〈黒魔〉と〈緑聖〉のメンテナンスをしてもらってくるわ」


「「「はーい」」」

 3人が佳織さんに着いて行ったのを見送ったあと、鍛冶場に向かった。


「鉄冶さん、おはようございます」


「おう、おはよう」


「昨日は蠢きの森林で双刃蟷螂と戦ってきました」


「そうかそうか。で、どんな戦い方をしたんだ?」

 鉄冶さんに昨日の双刃蟷螂との戦いを話した。


「また、メンテナンスに来いよ」


「はい、ありがとうございました」

 鉄冶さんと別れの挨拶をしたあと、受付の場所へと戻った。


「銃くん、3人の防具は2か月ほどかかるわ。完成の日が分かれば、メンテナンスに来た時に教えるわ」


「はい、わかりました。ありがとうございました」


「「「ありがとうございました」」」


「いーえ、またね」

 佳織さんとも別れ、帰宅した。


 次のダンジョンも楽しみだ!

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