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並行世界の俺に俺が憑依する  作者: 緑黒猫


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次のダンジョンへ

 草原の丘ダンジョンをクリアしてから1ヶ月経った。

 そして、俺たちは次のDランクダンジョン――蠢きの森林に挑戦している最中で、今日から11階層の攻略を始める。


 10階層まではEランクダンジョンの森林と何も変わらなかった。11階層に来てもフィールドは一緒だ。


「今日から蠢きの森林の本番だ」


「あまり気は乗らないけどね」

 巫咲が少し嫌そうな顔をして言ってきた。


「そうだね〜。このダンジョンは少し嫌だよね〜」

 巫咲の言葉に優聖が賛同していた。


「このダンジョンは11階層から虫のモンスターがメインになってくるもんな!」

 そう、空衣里が言ったように、蠢きの森林は虫のモンスターがよく出てくるようになる。だから、女3人は気が乗らないんだ。虫が好きな女は少ないしな。


「このダンジョンには、必ず挑まないといけないから仕方がないんだ。許せ」

 蠢きの森林ダンジョンに出るモンスターの素材が必要だからな。


「大丈夫よ。私たちは銃翔に着いて行くって決めているもの。ただ、虫が生理的に受け付けないだけよ。まぁ、私の結界で絶対近づかせないけどね」

 巫咲の目には絶対に近づけさせないと、決意の火が付いてるように感じた。


「「お願いね!」」

 優聖と空衣里が巫咲の手を握っていた。


 12階層のゲートを見つけるために、探索を始めた。

 

 探索を開始してそうそうに、虫モンスターが出てきた。まぁ、見慣れたショットスパイダーだったけどな。


 10体居ようと俺の敵ではない。1分もかからずに始末した。


 そのあとも探索を続けたが、新しいモンスターは見つからず、出てきたモンスターはEランクダンジョンの森林と変わらなかった。


 次の日も12階層のゲートを探すために、11階層を探索した。


 探索を始めてから1時間ほどした時、ショットスパイダーに似たクモのモンスターを見つけた。


 ショットスパイダーはドット模様だったが、新しく見つけたクモのモンスターは唐草模様だった。確か新しいモンスター(アイツ)の名前はウィップスパイダーだ。


「ついに、新しいモンスターを見つけたぞ」


「銃翔は嬉しそうね」


「銃翔だもんね〜」


「うんうん、ジウやもんな!」


「お前らも言うようになってきたよなぁ。まぁ、そっちの方がいいけどな」


「銃翔が私たちのことを愛してくれているのは十分伝わっているもの」


「毎日愛情表現してくれたら分かるよね〜」


「ウチらの大きい胸を毎日飽きずに揉んでるしな!」


「そら、当たり前だろ? 3人のことを心の底から愛しているし、デケェ乳も大好きだからな!」

 包み隠さずに伝えるのは大事だと思っている。


「「「分かったわよ」」」

 3人とも真正面から愛を伝えると、未だに顔を染めてくれる。


「ということで、殺ってくるから」


「「「気をつけて、行ってらっしゃい」」」


「おう」

 短く返信をしたあと、5体のウィップスパイダーに向かって走った。


 俺に気づいたウィップスパイダーが、尻から糸を出し木の枝に巻き付け、跳ぶようにして襲いかかってきた。


 糸は目視で見えるほどの太さだった。絶対硬いよな。


 ショットスパイダーと変わらないと思い、〈黒魔〉と〈緑聖〉をホルスターから取り出して撃ったが避けられた。簡単には倒されてくれないか。


 俺に接近してきたウィップスパイダーが、尻から出していた糸で鞭のように叩きつけてきた。右足を引いて左半身になりながら避けた。これが、名前の由来になった鞭攻撃か……。当たったらヤバそうだな。糸で叩かれた地面がえぐれていたからな。


 続けて2体目、3体目と攻撃してきたが全て避けた。俺だって伊達にダンジョンを制覇してきてないからな。


 そのあとも撃っては避けてを繰り返していたが、楽しむのもそろそろ終わろうと思い、〈黒魔〉と〈緑聖〉に魔法を発動した。


「【無限魔弾装填 加速弾(アクセラレーター)】」

 〈黒魔〉と〈緑聖〉の銃弾を加速させてウィップスパイダー5体を撃ち抜いた。


 倒したウィップスパイダーは嫌そうな顔をしながら、空衣里が【空間収納】に入れていた。


 そのあと12階層のゲートを探しを再開した。

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